念願の紅白に出場した新浜レオンが次の目標を語る「紅白がゴールじゃない」
音楽・K-POP TV初インタビュー
2025.01.27
2024年、第75回NHK紅白歌合戦に念願の初出場を果たした新浜レオン。2019年にデビュー以降、アニメのオープニングテーマの起用やドラマの出演で知名度を挙げると、2024年3月にリリースした木梨憲武プロデュースで、所ジョージが作詞作曲した「全てあげよう」のパフォーマンスの"膝スラ"が話題に。そのまま紅白の出場者にも選ばれ、ステージでは同曲を木梨と所と共に熱唱した。
そんな新浜の紅白出場を祝して、冠番組「ナオキとレオンの熱唱野球部」のスペシャルファンイベントや単独コンサートの模様を、2月にチャンネル銀河で特集放送する。紅白出場歌手としてさらなる活躍が期待される新浜に、周囲の反響やこれからについて語ってもらった。
――紅白が決定したときは、どのようなお気持ちでしたか?
「自然とうれしい涙が出たのはデビューして以来初めてでした。5年間の毎日の積み重ねがこのステージにつながったと思うので。コロナで非常に悔しい思いをしながらやれることを探して、改めて腹式呼吸から歌を見つめ直してきたことが、ここにつながったのかなと思います」
――紅白出場が決まったことで周りの反響はいかがでしたか?
「どこに行っても『おめでとう』って言っていただけて、一般の人から声をかけられる機会が増えましたね。ただ、何よりもお世話になった皆さんからお祝いされるのが一番幸せだなと感じています。両親は当日に電話をして、父は自分も達成したい夢でもあるので、息子が達成したことで『本当にありがとう』ってすごく喜んでくれました。後から親戚がイベントに来てくれたときに、父が泣いて喜んでくれてたことを聞いて、いまだかつて父と母が喜んで泣いてる姿は見たことがなかったのでうれしかったです」
――今回特集される冠番組「ナオキとレオンの熱唱野球部」の回で、忘れられないエピソードなどはありますか?
「基本的に強豪校や優勝校に行かせていただいて、僕らも対決みたいなことをさせてもらっているんですけど、情けないことに真田ナオキさんがほぼ三振しているなとの思いはありつつ......(笑)全力でやっているのでシートノックで肋骨にヒビが入っていたことに驚きました。あと、独立リーグの栃木ゴールデンブレーブスで現役のエース候補のピッチャーの球を受けさせていただいて、後ろにヘッドコーチを兼任している成瀬善久さんがいたので、ある意味僕の中でプロテストだと思って、これでいいところを見せたら野球人としてオファーがあるかも?みたいな気持ちでやったんですけど......一つも声がかからなかったです(笑)」
――2021年の単独コンサートや2023年のコラボ企画コンサートも放送されますが、見どころをお願いします。
「2021年のコンサートは......恥ずかしいですね。常に挑戦っていうのをテーマにやってきて、多彩な楽器を扱われている五木ひろしさんから『いろんな楽器にチャレンジしなさい』と言われてピアノに挑戦したんですけど、鍵盤が虫に見えるほど緊張してました。おどおどしているので恥ずかしいんですが、そういうことも経て今があると思うので、その一歩をまた皆さんに見ていただければなと思います。
それから辰巳ゆうとさん、真田ナオキさんと一緒にやったコラボステージなんですけど、実は3人だけでのコンサートは意外となくて、貴重なステージになっているので、ぜひ皆さん見ていただきたいです」
――成長過程での映像なのでファンからの反響が楽しみですね。
「当時ファンじゃなかったという方もかなり多いと思うので、駆け出しの頃の映像を見てどう思われるのか不安はあります。でも、全力で取り組んでいるのは確かなので、当時なりの全力の姿を見ていただければうれしいなと思っています。ただ、自分は見れないですね...。デビューした年とかチャンネル銀河さんでめちゃくちゃ再放送されてるんですけど、恥ずかしいというか、もっと大きく動けよって反省が浮かんでしまうので......僕は見ないです(笑)」
――紅白で大きな夢がかないましたが、今後どんなことにチャレンジしていきたいと考えていますか?
「これから先は自分の単独のコンサート"単独"というところに重きを置いて、自分にしかできないコンサートを見せていきたいです。それを行う上で、西城秀樹さんが当時の大阪球場で行ったスタジアムライブの映像が印象的で、スタジアムでライブする思いがすごく強くなりました。だから僕が最後に野球で負けたZOZOマリンスタジアムと、憧れだった甲子園の2つで、単独コンサートを達成したいです。
あと、名前を知らない方が多くいらっしゃるので、流行語大賞を狙っています。『がんばレオン』『おつかレオン』で、明石家さんまさんからも言い続けろとアドバイスをいただいた一方で、木梨さんからは早くやめろって言われているんですけど......(笑)。めげずに言い続けて、より多くの人に自分を知っていただけたらと思います」
――読者の皆さまへのメッセージをお願いします。
「全国の皆さんの応援があって紅白出場をつかませていただきました。でも紅白がゴールじゃなくて、あくまでも通過点でありスタートだと思っているので、これから先もより一層気を引き締めながらまた皆さんと直接お会いできる日を楽しみに頑張っていきたいと思います。これからもよろしくお願いします」
取材・文/永田正雄 撮影/市村円香