植草克秀のオリジナル番組、好評につき第2弾を放送「ファンを一番に考えることが原点。一緒に楽しめるショーを目指したい」
音楽・K-POP TV初インタビュー
2024.12.20
2023年に放送し、好評を博した植草克秀のオリジナル番組。その第2弾「【2ヶ月連続】植草克秀 特集II」が放送される。2024年に行われたソロコンサートと2022年に開催された錦織一清とのディナーショーの魅力と思いについて聞いた。
――ソロコンサートも今年で3回目となりました。これまでと変えたところはありますか?
「当時のタイアップ曲だけを集めたパートを作るなど、今回はセットリストに工夫を凝らしました。『レディレディ!!』というアニメのオープニングテーマ曲『LADY』や僕たちのメンバーカラー決定のきっかけとなったCM曲など、ファンにかぎらず『これあったね』と知らない人でも懐かしいと思ってくれるような曲を選びました。『仮面舞踏会』のようなおなじみのナンバーでも、ちょっとアレンジを変えたりして、新鮮さを出しましたね」
――ディナーショーはお客さまとの距離がとても近いですね。
「本当に喜んでる人の顔って見ればわかる。間近でファンのそういう姿が見られて、こちらも幸せな気持ちになります。距離が近いのでファンとの掛け合いも楽しいんですよ。お互い年齢を重ねているので、『そろそろ腰痛くなってない?座りましょうか』と声をかけたり(笑)。この日のためにいろいろ準備をして来てくれて、緊張しているファンもいると思うので、そういうやりとりで気持ちをほぐしながら、心から楽しんでいってほしいなと思っています」
――錦織さんとのショーでは、お二人の掛け合いが見どころでもありますが、事前に打ち合わせはされているのでしょうか?
「毎回出たとこ勝負なんです(笑)。どんな無茶ぶりがくるのか身構えてるところがありますね。彼の出方を見て、どうすればいいのかその場で判断してます。脱線してどうやって戻すんだろうって時もありますが(笑)、そこは長年ミュージカルなどでも一緒にやってきた仲ですから、頃合いを見て本線に戻すという流れはできてきますね。それに、ファンの皆さんが何を話してほしいのかは空気感で分かるので、それを感じ取りながらすべてアドリブで話しています」
――コンサートもディナーショーも歌って踊ってと激しいナンバーが続く場面がありましたが、ステージに立つうえで気をつけていることはありますか?
「長年やっていているので慣れはありますが、昔からステージの上でドリンクを飲む習慣がなかったんですよね。着替えのタイミングに裏で飲んでまたステージに出ていくというのが普通だったのと、ステージ上ではオフの自分を見せたくない気持ちがあって。でも今は、それでは危ないからバックバンドのメンバーから声をかけてもらって、ちゃんと飲んでます」
――コンサートやディナーショーにかける思いを教えてください。
「ファンの皆さんにどれだけ楽しんでいただけるのかということを大切にしています。ファンを一番に考えることが僕らの原点であって、それが今もできていることが大事。構成的にはコンサートというよりショーを見せている意識が強いです。若い時にフランク・シナトラ、サミー・デイヴィスJr.、ライザ・ミネリが来日した時の公演を生で見るなど、たくさんの洗練された海外のショービジネスに触れて、それが僕たちの基礎になっている。その基礎を大切にしながらも、毎回少しずつ崩して楽しむということを大切にしています。僕と皆さんの両方が楽しめるショーを目指したいです」
――番組を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
「今回の企画は、第2弾とのことで僕もありがたく思っています。次回、第3弾がなかった時は皆さんご意見送ってくださいね!(笑)」
写真/菊竹規 取材・文/水本晶子