AKB48の次世代を担う若手メンバーが新時代の幕開けを予感させるステージを披露

AKB48の次世代を担う若手メンバーが新時代の幕開けを予感させるステージを披露

AKB48の17期生、18期研究生、19期研究生が7月より開催してきたツアー「AKB48 17期生昇格記念LIVE!新メンバー挨拶まわり~ 私たち、AKB48です~」が、9月29日の神奈川県・夜公演で大千秋楽を迎えた。

同ツアーは、3月17日の「AKB48春コンサート2024 inぴあアリーナMM」にて10人全員が正規メンバーに昇格した17期生を中心に、18期研究生と19期研究生を加えた次世代のAKB48を担う若手メンバーが、7月21日の宮城県公演を皮切りに全国5カ所、全12公演を行ったもの。ファミリー劇場では、10月から順次5公演を独占特典映像付きで放送する。

大千秋楽となる神奈川県・KT Zepp Yokohamaでの夜公演では、Overtureでボルテージが上がるファンの声援と拍手に迎えられながら17期と18期研究生が登場し「大声ダイヤモンド」からスタート。誰もが知る神曲からのスタートに、会場は一瞬で一つに。代々継承してきたダンスのクオリティに、フレッシュさをまとったパフォーマンスで魅せるメンバーたちに呼応するように、ファンのコールもひと際大きくなる。

2曲目は勢いそのままに「あの夏の防波堤」を披露。パフォーマンス中に互いの顔を見つめ合うメンバーの表情に、彼女たちがこのツアーで紡いできた絆の強さが垣間見える。続いて19期研究生も加わり、「#好きなんだ」「言い訳Maybe」をパフォーマンスして、若手メンバー全員での熱量を全開放した。

MCでは、佐藤綺星が「『挨拶まわり』神奈川県公演夜の部、始まりました。7月から始まったこの『挨拶まわり』ですが、神奈川県公演がラスト。そして、この公演が本当にラストになります。メンバーも寂しがっているんですけど、この公演をしっかり成功させて、また次のステップに私たちも進めるように頑張りますので、よろしくお願いします!」とあいさつ。

Photographer席への集合ポーズを決めた後、一人ずつ意気込みと共に自己紹介を。18期研究生の八木愛月は「ツアーラストということで集大成なので、私も全力でパフォーマンスして、みんなとたくさんたくさん目を合わせて楽しみたいと思います。よろしくお願いします」とにっこり。一方、佐藤は「私は今日がラストだってことが全然実感が湧かなくて。でも、本当に最後なので、皆さんの一人ひとりの顔をしっかり覚えて帰るので、ぜひまた感想とかあったら伝えに来てくれたらすごくうれしいです。皆さん、思い出に残る時間にしましょう!」と述懐。そして、19期研究生の奥本カイリは「『ついに来てしまったんだな』と、今とても実感しています。すごく緊張するんですけど、今日を迎えられてよかったなと思います。今日は全力で精いっぱい皆さまと楽しんでいけるよう頑張ります」と意気込んだ。

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次は、神奈川県公演Day2限定のユニットコーナーへ。17期生の橋本恵理子、布袋百椛、18研究生の山口結愛、19期研究生の川村結衣による「完璧ぐ~のね」から始まり、17期生の正鋳真優、水島美結、八木、19期研究生の白鳥沙怜による「エンドロール」、佐藤、18期研究生の秋山由奈、19期研究生の伊藤百花による「片想いの対角線」など、この日しか見られない貴重なステージでプライスレスな時間を作り上げていく。

そんな中、メンバーがPhotographer席から撮ってもらった写真の中から気に入った写真を選んで公開するコーナー「お気に入りの一枚」も。正鋳、佐藤、18期研究生の山口結愛、川村らがそれぞれ発表していく。佐藤は「これは『星が消えないうちに』で、いつもこの振りのところでウインクをしているんですけども、そこをバッチリと撮ってくださって、光もいい感じで」と気に入ったポイントを明かし、川村も「『狼とプライド』の曲中に撮っていただいた写真なんですけど、同期の花田藍衣ちゃんと2人で披露させていただいた楽曲で、思い出に残っているユニットで撮っていただいた写真なので選ばせていただきました」と述懐。また、山口は「私のポニーテールを見ていただいたら分かると思うんですけど、ポニーテールで躍動感が伝わるかなと思って」とコメントした。

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正鋳、水島ら8人による「だらしない愛し方」、17期生の太田有紀、平田侑希ら9人による「彼女になれますか?」を披露後、「Dance Bridge」コーナーへ。山口、八木、秋山、白鳥、伊藤、17期生の山崎空(※崎は立つ崎)、佐藤という順に、アイドルダンスとは一線を画したクールなダンスで魅了。ジャンルの違うダンスで表現の幅を見せつけた。

ほか、19期研究生の5人がツアーで巡った土地にまつわる物に扮装してトークするコーナーを展開。伊藤が神奈川・鎌倉の大仏、川村が宮城の伊達政宗、白鳥が大阪の食いだおれ人形、奥本が愛知の中日ドラゴンズのマスコットキャラクター・ドアラ、花田が福岡のめんたいこにそれぞれ扮装。かわいらしいご当地キャラクターたちの登場に客席も大盛り上がり。

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その後、17期生と18期研究生が「憧れのポップスター」「回遊魚のキャパシティ」を熱唱。「憧れのポップスター」では17期生がメインで、「回遊魚のキャパシティ」では18期研究生がメインと、それぞれの魅力を最大限に見せつける。さらに、18期研究生と19期研究生による「呼び捨てファンタジー」では19期研究生がメインを張り、期ごとの魅力もあますところなく見せていく。

「ハートの脱出ゲーム」では、17期生が客席に下りてパフォーマンスしたり、ボール投げ、Tシャツバズーカ、色紙投げなどファンにはたまらない演出も実施。1階席の後ろの席や2階席のファンにもサプライズと笑顔を間近で届けた。

アンコールでは、佐藤がセンターを務める最新シングルの表題曲「恋 詰んじゃった」のほか、「法定速度と優越感」「少女たちよ」を披露し、Wアンコールでは「約束よ」をパフォーマンスして全23曲というボリュームたっぷりのライブを締めくくった。

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最後に、佐藤が「私たちはこの『挨拶まわり』を通して、成長した姿を皆さんにお見せできたかなと思っています。まだまだ未熟な私たちですが、もっともっと上を目指して、そしてもっともっと大きな会場でコンサートができるように、私たちも精いっぱい頑張りますので、応援のほど、よろしくお願いします。そして、私たちはAKB48のことを、もっともっとたくさんの方に知ってほしいと思っていますし、今のAKB48 は本当に最高だと思っています。AKB48劇場が新しくリニューアルされますが、AKB48をもっともっと盛り上げるために、私たち17期生、18期研究生、19期研究生が新時代を作っていけるように精いっぱい頑張ります」と所信表明となるメッセージを客席に贈って幕を閉じた。

このライブの模様は2025年2月に放送される予定。

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