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「CSI：科学捜査班」の見どころがよく分かる！人物相関図付き

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2025.12.19

『トップガン』シリーズのジェリー・ブラッカイマー製作総指揮

人々の欲望渦巻くラスベガスが舞台の世界的人気を誇るクライム・サスペンスシリーズ。最新の科学技術を駆使して、さまざまな犯罪を解決へと導くラスベガス市警科学捜査班（CSI）の活躍を描く。

見どころ
- タランティーノら名監督もメガホンを取った人気ドラマシリーズ
- 知性と個性が光る人気キャラクターたちを実力派俳優陣が熱演！
あらすじ
- CSI捜査官たちが事件の裏に隠された真実に最新科学で迫る！
人物相関図
配信情報

見どころ

タランティーノら名監督もメガホンを取った人気ドラマシリーズ

最新科学を駆使した証拠品の分析や専門とする昆虫学の知識、そして持ち前の洞察力で数々の事件を解決に導いてきた、ラスベガス市警CSIメンバーのギル・グリッソム。彼のチームには、血気盛んなニックとウォリック、元ストリッパーでカジノ業界に強いコネクションを持つキャサリンといった優秀なメンバーがそろう。彼らが、次々に発生する事件の真相に科学技術を駆使して迫る。

『トップガン』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『バッドボーイズ』など、数々の大ヒットシリーズを手がけてきたハリウッド屈指のヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマー。本作は、彼が製作総指揮を務めた犯罪捜査ドラマだ。物語の舞台は、きらびやかさの裏に闇が潜むラスベガス。最先端の科学捜査を駆使し、現場に残された証拠から真実に迫るラスベガス市警CSIの活躍が描かれる。

2000年にシーズン1がスタートしてから、16年間にわたって放送された本作は、一話完結型で見やすい構成でありながら、複数の事件が同時に進む濃密なストーリーが魅力。捜査官それぞれの個性や過去にも踏み込み、ただの事件解決に留まらない人間ドラマも堪能できる。さらに、巧妙な殺人トリックや科学技術のリアルな描写は、今なお色あせない革新性に満ちた、犯罪捜査ドラマの金字塔と呼べるシリーズだ。

そして、その人気を受け、多くのスピンオフ作品が誕生したのも大きな特徴。ラスベガスに劣らず犯罪が渦巻く都市を舞台にした「CSI：マイアミ」「CSI：ニューヨーク」、そしてFBIを舞台にした「CSI：サイバー」といったシリーズも人気を博した。また、本作の正統な続編として制作された「CSI：ベガス」は、2021年から2024年まで放送され、オリジナルシリーズのファンはもちろん、新たな視聴者層も取り込むことに成功した。

また、名だたる監督たちがエピソードを手がけたことでも知られる本作。「GOTHAM／ゴッサム」などで知られるダニー・キャノン監督は、シリーズの顔とも言えるシーズン1第1話をはじめ、全25話を手がけた。また、『パルプ・フィクション』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のクエンティン・タランティーノ監督は、シーズン5第24・25話を担当し、親子愛が発端となる命懸けの犯罪計画と、CSIチームの攻防をダイナミックに描いた。さらに、『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』のウィリアム・フリードキン監督もシーズン8第9話とシーズン9第18話を手がけるなど、世界的な一流クリエイターをも魅了した上質なドラマだ。

知性と個性が光る人気キャラクターたちを実力派俳優陣が熱演！

シーズン1第2話から主任となったギル・グリッソムを演じるのは、1986年公開の映画『刑事グラハム／凍りついた欲望』で主人公ウィル・グレアム役を務め、注目を集めたウィリアム・ピーターセン。おやつにして食べてしまうほど昆虫を愛する一面を持つが、普段は穏やかで冷静沈着。斬新な視点で難事件を次々と解決へ導く、まさに理想の上司だ。一方、シーズン1第5話では違法薬物が原因で青年が死亡する事件を追う中、めずらしく売人に激しい怒りをぶつける。その理由をウォリックに問われた際、グリッソムは「女房を殴る亭主と子どもへの性的虐待、それに売人だけはどうしても許せない」と断言。強い正義感と温かな心をのぞかせるシーンとなっている。ピーターセンは、知性でエレガントな雰囲気をまとわせながらも、どこか肩の力が抜けた自然体の演技でグリッソム像を確立。視聴者から絶大な支持を集め、第9シーズンまでシリーズの人気をけん引した。

元ストリッパーのシングルマザーという、いわばラスベガスを象徴するようなキャラクターであるキャサリン・ウィロウズを演じるのは、マーグ・ヘルゲンバーガー。1988〜1991年放送のTVシリーズ「チャイナ・ビーチ（原題）」でエミー賞助演女優賞を受賞し、注目を集めた実力派だ。事件解決のためなら、母親と親しいカジノホテルのオーナーとのコネクションもいとわずに活用するなど、仕事熱心でタフなキャサリン。一方、愛娘を何より大切にしており、誕生日パーティーが娘のわがままで中止になった時には、プレゼントを用意してくれたグリッソムらに八つ当たりしてしまうなど、人間味あふれる面も持ち合わせている。ヘルゲンバーガーは、強さとしなやかさをあわせ持つキャサリンを、はつらつとした演技で魅力的に体現。シリーズに欠かせないキャラクターへと成長させた。

仕事熱心で向上心あふれるウォリック・ブラウンを演じるのは、「Swift Justice（原題）」などに出演していたゲイリー・ドゥーダン。シーズン1第1話では、既にギャンブルに溺れ、判事と賭け仲間という危うい立場にありながら、新人のホリーを現場に放置して賭け事へと向かうという、チーム内随一の問題児として登場する。その軽率な行動が引き金となり、ホリーが殉職。さらに、当時主任だったジムは殺人課へ左遷、判事からは事件の証拠品を破棄するよう脅迫されるなど、深刻な事態へと発展する。自らが招いた悲劇に直面し、ウォリックは苦悩するが、それを乗り越えて真の捜査官として成長していく姿が描かれる。その内面の揺れや情熱を、ドゥーダンは説得力ある演技で表現。ウォリックは次第に視聴者の心をつかむ重要キャラクターとなっていく。

ウォリックの良きライバルであり、共にレベル3捜査官を目指すニック・ストークスを演じるのは、「MACGYVER／マクガイバー」で主人公の陽気な相棒ジャックを演じたジョージ・イーズ。判事の父と弁護士の母を持つ上流階級出身ながら、気取らず優しく、明るい笑顔で周囲から愛される人気者だ。しかし、常に順風満帆というわけではない。タランティーノ監督が手がけたシーズン5第24・25話では、事件現場で誘拐され、アクリルケースに閉じ込められた上、生き埋めにされるという極限状況に追い込まれる場面も。恐怖と絶望の中でも捜査官としての意地を貫く姿が描かれ、イーズによる全力の熱演は視聴者の記憶に深く刻まれる。親しみやすさと強さ、その両面を備えたニックの成長と活躍も、本作の大きな見どころの一つだ。

ラスベガス市警CSIに新たに加わるサラ・サイドルを演じるのは、「ER緊急救命室」でマギー・ドイル役を務めたジョージャ・フォックス。かつてグリッソムの教え子だったサラは、優れた技量を持ち、仕事にも情熱を注ぐ人物だ。明るく前向きで、仕事も恋も充実しているタイプに見えるが、シリーズが進むにつれて彼女の抱える複雑な過去が少しずつ明らかになっていく。その傷をグリッソムに打ち明ける中で、彼への想いは次第に深まり、関係性も変化していく。フォックスは、その揺れる心を繊細な演技で丁寧に体現し、視聴者を引きつける。サラとグリッソムの恋がどこへ向かうのか――その答えが描かれるシーズン6第24話のラストシーンは注目だ。

ウォリックが引き起こした重大事件の責任を取り、主任の座をグリッソムに譲り、CSIから殺人課へ左遷されたジム・ブラス警部を演じるのは、『エアフォース・ワン』などで知られるベテラン俳優、ポール・ギルフォイル。CSI在籍時は厳格で冷徹な印象を与えていたが、殺人課へ異動後は、グリッソムたちを積極的にサポートするなど、仲間思いの一面を見せる。一方、私生活では娘エリーの問題行動に頭を悩ませるなど、プライベートでは困難を抱えている。ブラスとエリーの関係が紡ぐ深いドラマからも目が離せない。

あらすじ

CSI捜査官たちが事件の裏に隠された真実に最新科学で迫る！

ラスベガス市警でCSIに所属するギル・グリッソム（ウィリアム・ピーターセン）は、最新科学を駆使した証拠品の分析や、専門分野である昆虫学の知識、そして鋭い洞察力で数々の事件を解決に導いてきた。この日も、民家のバスタブで発見された男性の死体に群がるウジ虫の脱皮状況から、死亡推定時刻を見事に割り出す。

グリッソムのチームには、現在のレベル2より好待遇となるレベル3昇進を狙い、互いに切磋琢磨（せっさたくま）するニック（ジョージ・イーズ）とウォリック（ゲイリー・ドゥーダン）らが在籍。一方、新たにチームに加わったホリー（チャンドラ・ウェスト）は、警察学校を優秀な成績で卒業したばかりの新人。交通課の警部補である母親のコネで配属されたことから、主任のジム（ポール・ギルフォイル）には冷たく当たられてしまう。

想像以上に過酷な現場仕事に落ち込むホリーを、先輩のキャサリン（マーグ・ヘルゲンバーガー）は「続けていれば、決して後悔はしない」と励ます。そんな折、「用がある」と別行動を取ったウォリックと離れ、一人で強盗事件の現場で指紋採集をしていたホリーに、思いもよらぬ事態が訪れる――。

※シーズン1、2は12月19日（金）、シーズン3は12月26日（金）～シーズン4～11は2026年1月より見放題配信開始予定

文／中村実香