シルヴェスター・スタローンのイケオジぶりが爆発していて堪らない!「タルサ・キング」【関根麻里】

関根麻里

関根麻里 (タレント)

タレント。幼少時からインターナショナルスクールへ通い、海外留学の経験を持つ関根麻里が、パラマウントプラスの海外ドラマからオススメ作品の見どころや魅力を語る。

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タレント。幼少時からインターナショナルスクールへ通い、海外留学の経験を持つ関根麻里が、パラマウントプラスの海外ドラマからオススメ作品の見どころや魅力を語る。

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シルヴェスター・スタローンのイケオジぶりが爆発していて堪らない!「タルサ・キング」【関根麻里】

こんにちは。関根麻里です。今回から、私が大好きなパラマウントプラスの海外ドラマを皆さまにご紹介する連載コラムがスタートします。どうぞよろしくお願いいたします。

両親が映画やドラマが大好きだったこともあり、私にとって海外ドラマは子どもの頃から身近な存在でした。強く記憶に残っているのは1990年代、世界的に大ヒットしたSFドラマ「X-ファイル」です。当時、両親がすごく夢中になっていて、怖いなと思いながらも一緒に見て、不思議な世界観に引き込まれたことを覚えています。その他にも、所ジョージさんが日本語吹き替えを担当されていた「アルフ」や「フルハウス」も見ていましたし、「アリー my Love」は、留学先のアメリカ・マサチューセッツ州ボストンが舞台だったことがきっかけで見始めて、ハマりました。

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(C)2022 Paramount International

オススメはスタローン初主演のTVドラマ

そんな私が今ハマっているのが「タルサ・キング」です。ハリウッドの大スター、シルヴェスター・スタローンのTVドラマ初主演作となるクライムドラマなのですが、すごく面白くて多くの人にオススメしています。

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(C)2022 Paramount International

スタローンが演じているのは、25年の服役を終えたばかりのギャング、ドワイト・マンフレディ。25年のブランクは大きく、スマホはもちろん、アプリも知らないという浦島太郎的な状態で登場します。小包1つ送るのにもクレジットカードが必要な時代に、所持していないドワイトが、偶然居合わせた人に現金を渡してカードを借りるといったギャップを、コミカルに描くマフィアコメディーなのですが、アクションあり、ドラマあり、ロマンスあり、ファミリーの絆もありと、本当にいろいろな要素が詰まった作品です。

出所直後に再会した仲間たちから、地元の大都会ニューヨークに居場所がないことを知らされたあげく、のどかな風景が広がるオクラホマ州タルサに追放され、マイナスから始まったドワイトが新天地で自分の王国を築いていくという、サクセスストーリーが面白いです。

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(C)2022 Paramount International

70代のスタローンだからこその魅力と演技

とにかくスタローンのイケオジぶりが爆発していてたまらなかったです! 特に胸板の厚さが素晴らしいのですが、そこに響く声もいいんですよ。仲間とちょっとふざけている時の笑い声がすごくすてきでセクシーなんです。ドワイトはマフィアでいろいろと悪いこともしているのですが、とにかく魅力的な人物。そんな彼を魅力的なスタローンが演じることで、さらにすてきに見えてしまうんです。絶対近づいてはいけない人なんですけど、ドラマの登場人物たちはもちろん、見ている私たちも気がついたら夢中になっている。警察に捕まるような違法行為ばかりしているけれど「捕まらないで!」と思ってしまう、不思議なカリスマ性のあるキャラクターです。

やはり、シルヴェスター・スタローンというと代表作の『ランボー』や『ロッキー』でのマッチョなイメージが強いかもしれませんが、本作での彼はエレガントで哀愁が漂うジェントルマン。若い頃はパワフルなセクシーさがありましたが、年齢を重ねるうちに70代だから演じることのできる人生観や、眉毛を少し上げただけで醸し出せる色気からは、彼自身が重ねてきた経験も感じられます。

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(C)2022 Paramount International

ドワイトが仲間たちと築く新たなファミリー

そんなスタローンが演じるドワイト以外にも、本作には魅力的なキャラクターが多数登場します。タクシー運転手からドワイト専属の運転手となるタイソンをはじめ、マリファナショップの店長ボディ、バーの経営者ミッチといったタルサで出会う若者たちや、「ドワイトがタルサにやって来たのは自分の命を奪うためだ」と誤解し、先手必勝とばかりに何度もドワイトを狙うかつての仲間アーマンドといった面々と、ドワイトは新たなファミリーを作り上げていきます。最終回では、彼らと共に敵対するギャング、ブラック・マカダムとの最終決戦に赴く前に、ドワイトが彼らに向かってスピーチをするのですが、それがすごいグッときましたね。ドワイトという人物の人生観が垣間見えるスピーチで、あれを聞いたら、みんな「付いていきます!」ってなっちゃいますよね。

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(C)2022 Paramount International

そして、女性に対してもすごく紳士なんです。第1話で出会って関係を持つATFタルサ支局の捜査員ステイシーとの出会いも彼女から声を掛けられてで、その関係は自分から追うことはなく、常に余裕があります。彼女が、75歳というドワイトの年齢を知ってびっくりするシーンは印象的でしたね。

ドワイトがレジェンドであり、キングであることの説得力をスタローンが体現している本作ですが、脚本もすごくよくできているので、全9話もあっという間に見終わってしまうと思います。本当にこの作品は自信を持って、いろんな人にオススメできます。男性は絶対「スタローン、カッコイイ!」となりますし、女性は彼のセクシーさに夢中になるはずです。スタローンの代表作になること間違いない「タルサ・キング」。早く続きが見たくなる大好きなドラマなので、皆さんにも楽しんでいただきたいです。