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「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド」シーズン1の見どころがよく分かる!人物相関図付き

「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド」シーズン1の見どころがよく分かる!人物相関図付き

SFドラマの金字塔「宇宙大作戦/スター・トレック」の前日譚を描くシリーズ最新作!

2017~2024年に制作された「スター・トレック:ディスカバリー」のスピンオフ作品。「宇宙大作戦/スター・トレック」にも登場するクリストファー・パイク船長が率いるU.S.S.エンタープライズの乗組員たちの冒険を描く。

見どころ

往年のファンもシリーズ初体験の人も楽しめる!愛と冒険に満ちたSFアドベンチャー

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(C)2022 ViacomCBS International

「スター・トレック:ディスカバリー」のスピンオフとして、2022年より放送中の「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド」。1966~1969年に制作されたシリーズ第1作「宇宙大作戦/スター・トレック」に登場するクリストファー・パイク船長や、バルカン人の父と地球人の母を持つスポックらが、宇宙船U.S.S.エンタープライズで壮大な宇宙の旅へ。シリーズの原点に立ち返りつつ、現代の視点でアップデートされたSFロマンが展開される。

物語は、「スター・トレック:ディスカバリー」シーズン2の最終回で、スポックの義理の姉マイケルがU.S.S.ディスカバリーと共に未来へ旅立った直後から始まる。激しい戦闘によって傷ついたU.S.S.エンタープライズの整備中、副長ウーナが行方不明に。パイク船長は彼女を捜すため、再び宇宙へと旅立つ。しかし彼の胸には、かつてクリンゴン人の聖地・惑星ボレスでタイムクリスタルに触れた際に見た、自らの悲劇的な未来への不安が渦巻いていた。葛藤を抱える中、彼とクルーたちは新たな脅威に立ち向かう。

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(C)2022 ViacomCBS International

本作の主人公、クリストファー・パイク船長は、「宇宙大作戦/スター・トレック」パイロット版の主人公でもある。「宇宙大作戦/スター・トレック」シーズン1の第12、13話「タロス星の幻怪人」では、訓練航海中の爆発事故でデルタ線から身を挺して候補生たちを救い、重傷を負って体の自由を失うという運命を背負ったキャラクターとしても知られている。その後、「スター・トレック:ディスカバリー」シーズン2で本格的に再登場。第12話「影の谷を歩むとも」では、自らの悲劇的な未来を知りながらも、多くの命を救うためにタイムクリスタルを手にするという選択をする。その誇り高い行動は、多くのファンの心を打った。

そんなパイク船長を中心に、彼に11年4カ月と5日仕えたスポック、そして「宇宙大作戦/スター・トレック」パイロット版で操縦席に座っていた"ナンバーワン"こと副長ウーナ・チン=ライリーらが活躍する本作。「宇宙大作戦/スター・トレック」の前日譚として展開し、最新のCG技術を駆使した迫力のバトルシーンや、知性と勇気を併せ持つキャラクターたちが織りなす人間ドラマが魅力だ。シリーズの伝統を受け継ぎながら、現代的な感性で描かれる多彩なエピソードが、新旧のファンを魅了する。

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(C)2022 ViacomCBS International

「登場人物が多過ぎて名前を覚えられなさそう」「現実とかけ離れた未来の宇宙の話に付いていけないかも」――そんな不安から、敷居の高さを感じる人もいるかもしれない。しかし一度見始めれば、多様性を尊重する物語や、魅力的なキャラクター同士の絆、時にロマンスも交えたドラマが、現代にも通じるテーマとともに描かれていることに気づくだろう。しかも1話完結形式で、初めてでも入りやすい。まさに上質なエンターテインメントであることを、すぐに理解してもらえるはずだ。

「スター・トレック:ディスカバリー」から続投のキャスト&ニューフェイスが熱演!

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主人公のクリストファー・パイク船長を演じるのは、「スター・トレック:ディスカバリー」から続投のアンソン・マウント。「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズのスピンオフ作品「インヒューマンズ」で、メインキャラクターのブラックボルトを演じたことでも知られる実力派俳優だ。本作では、包容力と知性、勇気と決断力を兼ね備えた理想の艦長像を、落ち着いた存在感で魅力的に体現。特に、部下に手料理を振る舞う場面や、恋人マリーの前でだけ見せるリラックスした表情など、優しさと人間味あふれる一面も見どころだ。

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そして、科学主任としてパイク船長を支えるスポックを演じるのは、同じく「スター・トレック:ディスカバリー」から続投のイーサン・ペック。本作では、これまでのマッシュルームカットに豊かなヒゲというスタイルから一転、トレードマークともいえる"スポックヘア"にヒゲをそり落とした清潔感あるビジュアルへと変貌を遂げた。また、婚約者トゥプリングや看護師クリスティン・チャペルとのロマンチックなシーンも描かれ、スポックの新たな魅力が垣間見られる。

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過酷な環境下で生き延びるため、自ら遺伝子操作を施したイリリア人であることを隠してきた、「ナンバーワン」と呼ばれる副長ウーナ・チン=ライリー。彼女も『X-MEN』シリーズでミスティーク役を務めたレベッカ・ローミンが続投。頼りがいと温かさを兼ね備えた副長として、エンタープライズのクルーをしっかりと支える姿を、自然体の演技で魅力的に演じている。

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「宇宙大作戦/スター・トレック」にも登場する通信士ウフーラを演じるのは、歌手やミュージカル俳優としても活躍するセリア・ローズ・グッディング。ブロードウェイ・ミュージカル『Jagged Little Pill』では、フランシス・"フランキー"・ヒーリー役を演じて高い評価を受けた実力派だ。その美しい歌声は、シーズン2の第9話「亜空間ラプソディ」で存分に発揮されており、クルー全員が歌って踊るという異色の"ミュージカル回"としても話題に。

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映画『スター・トレックII カーンの逆襲』や『スター・トレック イントゥ・ダークネス』に登場する独裁者カーン・ヌニエン・シンの子孫にあたるラアン・ヌニエン・シンを演じるのは、「24 -TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ」にも出演したクリスティーナ・チョン。過酷な幼少期を経験し、なかなか人に心を開けないラアンという難しい役柄を、不器用さと内に秘めた強さを織り交ぜて見事に演じている。中でも、シーズン2の第3話「明日、明日、そして明日」のラストシーンで見せた熱演には、誰もが胸を打たれるはずだ。

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看護師クリスティン・チャペルを演じるのは、モデル出身のジェス・ブッシュ。仕事に情熱を注ぎ、向上心あふれる女性像を、繊細かつ力強く好演している。特に、長らく友人関係にあったスポックとの関係が少しずつ変化していく場面では、彼女の内面とともに、その魅力がひときわ輝きを放つ。

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医療主任としてエンタープライズのクルー全員の健康を預かるドクター、ジョゼフ・ムベンガを演じるのは、ナイジェリア出身の俳優バブス・オルサンモクン。医師としての冷静沈着な顔と、医療用転送システム内に密かに保護している娘ルキヤに、絵本を読み聞かせる父親としての優しい一面とのギャップが大きな魅力だ。

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そして、スター・トレックを語る上で欠かせない存在、ジェームズ・T・カーク役を演じるのは、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のステファン・サルバトーレ役で知られるポール・ウェズレイ。明るく前向きで人懐っこいカークのキャラクターを、親しみやすさと芯の強さを併せ持つ演技で見事に体現している。

あらすじ

パイク船長率いるエンタープライズ号が再び宇宙へ!彼らを未知の出会いが待ち受ける

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激しい戦闘で損傷を受けたU.S.S.エンタープライズの整備を行う中、船長のクリストファー・パイク(アンソン・マウント)は、恋人であるU.S.S.カユーガ船長のマリー・バテル(メラニー・スクロファーノ)とつかの間の時間を過ごしていた。そんな彼の元に、副長のウーナ・チン=ライリー(レベッカ・ローミン)が行方不明になったという一報が入る。一方、科学主任のスポック(イーサン・ペック)は故郷バルカン星に帰省中、婚約者のトゥプリング(ジア・サンドゥ)から結婚を申し込まれ、心が揺れていた。

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パイクはプライベートを切り上げ、ウーナ捜索のため再び宇宙へと出発。しかし彼の胸には、かつて訪れたクリンゴン人の聖地・惑星ボレスでタイムクリスタルに触れた際に垣間見た、自らの悲劇的な未来の記憶が重くのしかかっていた。そんな中、彼はスポックや保安主任のラアン・ヌニエン・シン(クリスティーナ・チョン)と共に、遺伝子操作によって外見を変え、ウーナを探すためにMクラス惑星・カイリー279へと降り立つ――。

文/中村実香

人物相関図

人物相関図

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