Paramount+ 作品 完全ガイド
「スクール・スピリッツ」シーズン1の見どころがよく分かる!人物相関図付き
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2025.06.26

幽霊となってしまった少女が自分の死の真相を突き止めようと奮闘!
気づいたら死者の霊として、通っていた高校にいた少女マディ。なぜ自分が死者となってしまったのか、その記憶を失っている彼女が、親友や先輩の幽霊たちの力を借り、真相を突き止める姿をドラマチックに描いた、新感覚青春ミステリーが登場!
見どころ
仲間の助けを借りながら死の謎を探るマディが知る驚きの真実とは
気づけば、そこは学校だった。自由に移動することもできず、友人たちと話すこともできない。誰も彼女の存在に気づかず、すり抜けるように通り過ぎていく。そんな異常な状況の中で、自分が"死後の世界の学校"にいることを悟った女子高生マディ。何が起こったのかも分からないまま、彼女は自分に話しかけてきた見知らぬ少年チャーリーら、先に学校に留まっていた幽霊たちの力を借りながら、記憶から抜け落ちている自分の"死の真相"と"犯人"を突き止めようと、学校の敷地を奔走する。
アメリカンフットボール部のイケメンたちと、彼らに群がるチアリーダーたちがトップに君臨する、アメリカの高校ならではのヒエラルキー。そんな中で主人公マディは、ホラー映画好きのサイモンや、アートの道を志すニコールといった親友たち、そして一匹狼気質な恋人ゼイヴィアと共に、控えめながらも充実した日々を過ごしていた。親友たちと共に地元を抜け出し、大都会シカゴで新たな人生を始める未来を目前にした突然の死だったため、マディには自分が幽霊になったという実感すらなかった。
学年集会で自分が行方不明になっていることが告げられ、自分を「マギー」と呼んだチアリーダーに抗議の大声を出しても、誰にも届かない。そんな現実に直面するうちに、マディは見知らぬ少年チャーリーの言葉とともに、少しずつ自分が「この世にいない存在」であることを認識していく。そして、チャーリーの案内でたどり着いたのは、「死後の支援グループ」に所属する若い幽霊たちの集まりだった。
主人公マディは、自分の身に何が起こっているのか不明な状態。時折よみがえる過去の記憶を手がかりに、少しずつ現在の状況を理解していく彼女の視点とともに、物語は進んでいく。やがて、彼女のスマートフォンを隠し持っていた人物が判明するなど、少しずつ事件の真相へと近づいていく。
『ゴースト/ニューヨークの幻』のように、死者の視点から殺人事件の真相に迫る作品は数多く存在する。しかし、本作がひと味違うのは、主人公マディが一人で謎を追うのではなく、彼女を支える仲間の存在にある。「死後の支援グループ」のメンバーや幽霊となったマディと意思疎通ができる親友サイモン。彼らがそれぞれの立場から力を尽くし、マディの死の真相に迫っていく奮闘ぶりから目が離せなくなる。
物語が進むにつれて、マディや仲間たちの頑張りにより、容疑者たちが次々と浮かび上がってくる。シーズン1最終話に待ち受ける真実は、マディはもちろん、視聴者にも大きな衝撃を与えるはずだ。
フレッシュな俳優陣のみずみずしい演技がストーリーを盛り上げる!
突然、死者の世界に放り込まれる女子高生マディを演じるのは、「コブラ会」のトリー・ニコルズ役や「ジェシー!」のエマ役で知られるペイトン・リスト。大きな瞳に不安と戸惑いをたたえながら、マディの混乱した心情を丁寧に表現していく。一方、回想シーンに登場する生前の姿や、死後の世界に徐々になじんでいくにつれて見せる明るい表情とのギャップが際立ち、彼女の確かな演技力を実感できる。
マディの親友で、唯一霊になった彼女の姿を見ることができるサイモンは、クリスチャン・フローレス(現在はクリスチャン・ヴァントーラ名義で活動中)が演じる。本作で注目を集めた彼は、大きな瞳と繊細な演技で、思春期の多感な心を丁寧に表現。親友を突然失った深い喪失感、幽霊となった彼女と再会できた驚きと喜び、そして彼女のために危険を顧みず行動する勇気。その多彩な感情を誠実な演技で表現している。
同じくマディの親友ニコールを演じるのは、配信ドラマ「The Society(原題)」などに出演するキアラ・ピチャルド。彼女は持ち前の温かな雰囲気とナチュラルな演技で、行方不明となったマディの無事を最後まで信じ続ける少女を好演。森の中での捜索に加わる姿や、仲間への思いやりに満ちた表情が、ニコールという人物に深みを与えている。
どこかミステリアスな存在感を放つマディのボーイフレンド、ゼイヴィア役は「REIGN/クイーン・メアリー」など、カナダのドラマで活躍してきたスペンサー・マクファーソンが務める。一匹狼のような雰囲気を漂わせつつ、マディの前では無邪気な笑顔を見せるといった、女心をくすぐるイケメンを魅力的に演じている。
マディに手を差し伸べ、「死後の支援グループ」に連れていくチャーリーを演じるのは、ドラマ「13の理由」や映画『Dramarama(原題)』などに出演してきたニック・プグリーゼ。チャーリーは、給食で提供された落花生オイルで揚げられたポテトを口にしたことでアナフィラキシーショックを起こし、1990年代に校内で命を落としたゲイの少年。彼には特別な想いを寄せていた相手がおり、現在も教師として勤めている。そんな二人の関係にフォーカスしたエピソードは必見だ。
そして、1980年代にアメフトの試合中の事故で命を落としたウォーリーを、舞台でも活躍し、青春ミュージカルシリーズ「ゾンビーズ」で人気を博したマイロ・マンハイムが演じる。同作ではゾンビの高校生ゼッド役を務めた彼が、本作でも"死んでいるアメフト選手"という共通点を持つウォーリーを好演しているのも、ファンにはうれしいポイント。
あらすじ
「死後の支援グループ」と出会ったマディが失われた記憶をたどる
ある日、スプリット・リバー高校の体育館で開かれた学年集会で、自分が行方不明になっていることを知った女子高生マディ(ペイトン・リスト)。戸惑う彼女に声をかけてきた、見知らぬ少年チャーリー(ニック・プグリーゼ)は、「彼らもじきに君の死に気づく」と語る。3日前から学校の敷地から出られないマディは、チャーリーから「あきらめろ」と言われても、自分が昏睡(こんすい)状態にあり、目覚めれば元に戻るかもしれないという希望を捨てられずにいた。
そんな中、親友ニコール(キアラ・ピチャルド)が校内に捜索ビラを貼っている姿を見かけ、必死に声をかけるが届かない。落胆するマディを、チャーリーは体育館の片隅に案内。そこで、彼を含めた「死後の支援グループ」のメンバー、1980年代にアメフトの試合中の事故で亡くなったウォーリー(マイロ・マンハイム)、皮肉屋のロンダ(サラ・ヤーキン)、そして彼らを導く教師マーティン(ジョシュ・ザッカーマン)に引き合わせる。
マディが「遺体は未発見で、ボイラー室の壁に血が付いていた」と語った瞬間、「死後の支援グループ」のメンバーたちは一様に驚きの表情を浮かべる。死亡時の状況が不明なケースは前例がないとチャーリーに言われたマディは困惑しながらも、死の直前に自習室で恋人のゼイヴィア(スペンサー・マクファーソン)と待ち合わせをしていたこと、その夜に親友のサイモン(クリスチャン・フローレス)とホラー映画を見に行く約束をしていたこと、そしてニコールが彼らと共にスプリット・リバーから脱出し、シカゴで新たな人生を歩み出すのを喜んでいたことを思い出す。
文/中村実香
人物相関図
