本物のエンターテイナー、大泉洋の確かな力量!30周年リサイタルで挑んだ「リベンジ」の結末
特集 TV初
2026.08.17
2026年秋ドラマとして最も熱い期待を集める池井戸潤原作のドラマ「俺たちの箱根駅伝」(日本テレビ系)に続いて、9年ぶりに復活する人気シリーズ第4弾『BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる』が12月25日(金)に公開を控えるなど、格別な存在感を放っている大泉洋。
"国民的俳優"といっても遜色のない俳優キャリアの一方で、NHK紅白歌合戦の司会も務めたMC業やバラエティでの活躍ぶり、さらには作詞作曲もこなす歌手としての一面など、多岐にわたる芸能生活は、2025年10月より"30周年イヤー"に突入。そのハイライトともいえるアリーナツアー「芸能生活30周年記念!!大泉洋リサイタル2-リベンジ-」を成功裏に終えたことも記憶に新しい。
■大泉ワールド全開!歌と笑いで魅せる30周年リサイタル

「芸能生活30周年記念!!大泉洋リサイタル2-リベンジ-」
50歳の節目の年に開催された前回ツアー「生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル」から2年余り。その3倍以上の動員を叩き出し、札幌・神戸・横浜の全国3都市を巡ったアリーナツアー「芸能生活30周年記念!!大泉洋リサイタル2-リベンジ-」は、歌手としてはもちろん、日本屈指のエンターテイナーとしての魅力が存分に発揮された内容だった。

「芸能生活30周年記念!!大泉洋リサイタル2-リベンジ-」 撮影:西槇太一
そのツアーファイナルとなった横浜アリーナ公演の模様が、8月22日(土)にテレ朝チャンネル1にて独占放送される。同公演の幕開けを飾った「抱きしめてTONIGHT」(田原俊彦)のカバーで"フライング"やダンスを披露し、"子猫ちゃん(ファンの呼称)"の爆笑を誘うなど、オープニングから大泉ワールド全開。ひっきりなしに客席に声をかけながら会場を熱狂の渦へ誘うなど、ステージングの端々に天性のエンターテイナーぶりが光る。
観客を楽しませることを徹底したサービス精神は、趣向を凝らした幕間映像にも表れていた。内容は、盟友である「水曜どうでしょう」の名物ディレクター(藤村忠寿・嬉野雅道)との丁々発止の爆笑対談を皮切りに、かつて番組で挑んだ企画のリベンジとして、「大泉洋・最後の忠臣蔵」を撮影していくというもの。ほかにも、"竹とんぼの洋"が登場する「必殺仕事人」の撮影風景などをライブの合間に小出ししていくなど、遊び心あふれる演出もまた大泉らしい。

「芸能生活30周年記念!!大泉洋リサイタル2-リベンジ-」 撮影:西槇太一
一方、笑いだけでなく、肝心の歌もバッチリ。特に、今回のリサイタルで歌うために制作され、8月12日(水)に発売される「大泉 洋 芸能生活30周年記念EP『感謝しかございません』」に収録された新曲群が豪華で、幾田りらが書き下ろした新曲「なんてことない日々」を制作裏話とともに披露。また、自身初のアニメタイアップ楽曲となった玉置浩二の提供による「陽炎」(TVアニメ「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」エンディングテーマ)や、スキマスイッチ提供の新曲「みんなのYEAH!!!」、ゆず・北川悠仁が手がけた新曲「ひざこぞう」などをスペシャル演出で歌い上げ、アーティストとしての表現力も存分に見せつけた。

「芸能生活30周年記念!!大泉洋リサイタル2-リベンジ-」 撮影:西槇太一
そんな公演の中でも、大泉の人柄を最も象徴していたのが、ツアータイトル"リベンジ"の由来となった「ハナ~僕とじいちゃんと」のピアノ演奏だ。前回ツアーの千秋楽公演でイントロを演奏するも7回連続で失敗した因縁の弾き語りを、今回は見事にノーミスで乗り切りリベンジを達成。失敗をさらけ出してエンターテインメントに昇華する──この人間味ある人柄こそ、多くの人を惹きつける理由なのだろう。
■キャリアの出発点!「水曜どうでしょう」チームとの信頼関係が表れたドラマもOA

「水曜どうでしょうプレミア 「東京2泊3日70km」 (C)HTB
そして今回の「芸能生活30周年記念!!大泉洋リサイタル2-リベンジ-」と併せて、<大泉洋 芸能生活30周年記念特集>と題した彼の出演番組がテレ朝チャンネル1で一挙放送される。
ピアノ弾き語り7回連続失敗という"伝説"を生んだ日本武道館公演(2024年2月2日開催)の模様を収めた前回ツアー「生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル」を含む、一挙11時間で届けられる本特集。特集内には、この日本武道館でのリサイタルの夢を語った「水曜どうでしょうプレミア 『東京2泊3日70km』」もラインナップされており、大泉の名を全国区へと押し上げた「水曜どうでしょう」の軌跡と共にキャリアを振り返ることができる。

「スペシャルドラマ 歓喜の歌」 (C)HTB
さらに、大泉を知り尽くしている"水どう"の藤村D(藤村忠寿)が演出を務めた「スペシャルドラマ 歓喜の歌」もオンエア。これは、HTB(北海道テレビ)の開局40周年記念として2008年に制作されたもので、立川志の輔の新作落語を映像化した人情コメディ。オール北海道ロケを敢行し、口ばかり達者で、ある問題を巻き起こす小樽市民会館の事務主任を大泉が好演した。
田中裕子や大滝秀治ら、名優たちを配したコーラスグループの人間模様はもちろん、"水どう"班とのタッグならではの、「いい加減だが根はいい人」という大泉自身の人柄ともリンクした主任のキャラクター像がまた絶妙だ。
■山田太一×宮藤官九郎!2人の天才のコラボ「終りに見た街」で見せた実力

「終りに見た街 テレビ朝日開局65周年記念 ドラマプレミアム」 (C)山田太一/テレビ朝日
このほか、テレビ脚本家の第一人者とされる山田太一の原作を、宮藤官九郎の脚本で令和版にリブートされた「終りに見た街」も、この機会に見直したい1本だ。
意外にも、大泉にとってこれがテレビ朝日のドラマ初出演にして初主演であり、宮藤とも初タッグ。さらに、大河ドラマ「真田丸」などの共演作で"ようようコンビ"として支持されてきた吉田羊とも再び夫婦役を演じるなど、見どころが満載。大泉は、令和から昭和19年6月にタイムスリップし、家族と共に必死に厳しい戦時下を生き延びようとするテレビ脚本家の主人公・田宮太一を演じている。

「終りに見た街 テレビ朝日開局65周年記念 ドラマプレミアム」 (C)山田太一/テレビ朝日
1982年(主演・細川俊之)、2005年(主演・中井貴一)に続いて3度目のドラマ化である本作。現代に生まれた家族による戦争体験というテーマながら、宮藤脚本ならではのユーモアを自然体で受け止め、愚痴っぽく、家族からは軽んじられるうだつの上がらない父親像は、もはや名人芸といえそう。山田太一と宮藤官九郎という2人の天才のエッセンスが注入された大役、そして順応せざるをえない戦禍の中で、次第に使命感に目覚めていく心の変化も繊細に体現した、俳優・大泉の力量が堪能できる名作ドラマといえるだろう。

「芸能生活30周年記念!!大泉洋リサイタル2-リベンジ-」 撮影:西槇太一
自分のパーソナリティを活かしながら、幅広いフィールドで活躍し、自分にしか出せない魅力を振りまいてきた大泉洋。30周年というキャリアに裏打ちされた確かな実力を、今回の特集ラインナップで改めて味わってみては。
文/武山奏戸



