コン・ユのロングコート姿にしびれる「トッケビ」ほか冬に見たい韓国ドラマ3選
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2026.02.16
冬の訪れとともに恋しくなるのが、心温まる韓国ドラマの世界だ。白銀の雪景色や吐く息の白さ、そして"初雪"が物語の重要な分岐点や再会の合図になるなど、冬という季節は韓国ドラマにおいて数多くの名作を生み出す最高のスパイスとなってきた。切ない純愛から、胸を熱くするヒューマンドラマ、そして時を超えたファンタジーまで、冬の空気感の中でこそ輝く物語は枚挙に暇がない。
今回は、そんな冬にこそ見たい韓国ドラマの中から、今なお語り継がれる伝説のレジェンド作品、そしてSNSや口コミで絶大な支持を集める名作3選を厳選して紹介する。寒さが本格化するこの季節、自宅でじっくりと堪能してほしい。
■レジェンド冬ドラマ「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」

左からキム・ゴウン、コン・ユ
「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」は、不滅の命を終わらせるために「花嫁」を探し求めるトッケビと、自らトッケビの花嫁だと主張する不遇な女子高生の神秘的なファンタジー・ロマンスだ。韓国はもとより日本でも大ヒットを記録し、この作品から韓国ドラマを見始めたというファンも多い。放送から時が経過しているが、詩のようなセリフや映像美など、作品性の高さは今も色あせていない。中でも、冬をほうふつとさせるシーンが印象に残る。
高麗時代、王の嫉妬により命を落とし、神の力によって不滅の命を生きるトッケビとなった英雄キム・シン(コン・ユ)。そんなシンが900年後、幽霊を見ることができる女子高生チ・ウンタク(キム・ゴウン)に呼び出されるところから物語は大きく動き出す。
やがてウンタクはシンの家に同居することになり、孤独な2人はお互いの希望となっていくが、そこには悲しい運命が待ち受けていた。シンの胸に刺さった剣を抜き、その苦しみを拭い去ることができるのは、トッケビの花嫁であるウンタクだけだ。だが、それは同時にシンをこの世から消滅させることを意味していた。
中盤、スキー場でアルバイトをするウンタクをシンが追いかけていくシーンがある。シンに「剣を抜いてほしい」と言われるが、彼女にはどうしてもできない。雪降り積もる森の中で、シンもまた「君と一緒に生き続けたい」と本心を打ち明ける。その切ない言葉が胸に迫る。

左からイ・ドンウク、コン・ユ
「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
母から譲り受けた赤いマフラーや、クールなロングコートも冬を連想させる象徴的なアイテムだ。ちなみに韓国では、コン・ユ演じるトッケビとイ・ドンウク演じる死神のロングコート姿が大きな話題となった。当時ファッションとして下火だったロングコートが、若者の間で再びブームになったというエピソードもある。
輪廻(りんね)転生や神の存在を感じさせる愛の軌跡、コン・ユとイ・ドンウクのブロマンス、死神とサニーの切ない恋など、見どころが尽きない本作だが、冬の視点で観てみるとまた違った味わいがある。
■思わず胸が熱くなる!「ストーブリーグ」

ナムグン・ミン
「ストーブリーグ」(C)SBS
プロ野球の裏方にスポットを当てた「ストーブリーグ」も、冬ドラマの代表格といえる一作だ。春に開幕し、秋に閉幕するプロ野球。タイトルの"ストーブリーグ"とは、シーズンオフの冬の期間に、球団がチームの戦力増強を行う活動全般を指す。冬の寒い時期、ストーブの周りに集まって関係者がトレード交渉をしたり、ファンがチームについて語り合ったりしたことが名前の由来といわれている。
物語は、問題だらけの万年最下位チーム「ドリームズ」に、新しいGM(ゼネラルマネジャー)としてペク・スンス(ナムグン・ミン)が就任するところから始まる。マイナースポーツで数々のチームを優勝に導いてきたものの、野球には疎いスンス。スタッフは不安を抱くが、彼は周囲の心配をよそに、誰も気づかなかったチームの弱点をあぶり出し、驚きの手腕を発揮していく。

「ストーブリーグ」(C)SBS
作品を牽引(けんいん)するのは、GM役を演じたナムグン・ミンだ。彼が得意とする「ふてぶてしい変わり者」という役どころだが、芯は心優しく、ふとした瞬間に見せる温かな表情が印象深い。彼は本作でSBS演技大賞の大賞を受賞している。
また、後に「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が大ヒットし、トップ女優となるパク・ウンビンが、情熱的な運営チーム長を演じている点も見逃せない。プライベートでは仲が良いというナムグン・ミンとオ・ジョンセによる、丁々発止の対立シーンも見ものだ。

パク・ウンビン
「ストーブリーグ」(C)SBS
トリックスターのような主人公によって、次第に一体感を増していくドリームズ。ストーブリーグを制するチームが勝者となるといっても過言ではない。舞台は寒い冬だが、見る者の胸をぐっと熱くさせる名作だ。
■韓流ブームを牽引(けんいん)!「天国の階段」

「天国の階段」(C)SBS
韓流ブーム初期の冬ドラマといえば「冬のソナタ」が有名だが、「天国の階段」にも冬を背景にした忘れがたいシーンがある。本作は、第1次韓流ブームを象徴する2003年の大ヒット作だ。初恋、交通事故、記憶喪失、不治の病といった「韓ドラあるある」が凝縮されている。衝撃的な展開の連続に、当時は「ジェットコースタードラマ」とも称されたが、主演俳優たちの熱演と切なすぎる純愛ストーリーは、今もなお多くの人々を感動させている。
主人公の2人を演じるのは、現在も第一線で活躍するクォン・サンウとチェ・ジウ。ヒロインの少女時代をパク・シネ、悪役の義妹役をキム・テヒが演じているのも、今となっては非常に豪華な見どころだ。幼いチャ・ソンジュとハン・チョンソは兄妹のように育ち、淡い初恋を経験するが、ソンジュの留学によって離れ離れになる。その後、チョンソは義母や義妹の横暴により記憶を失い、別人として暮らすことになるなど、複雑に絡み合う人間関係が本作の真骨頂といえる。
再会後のソンジュを演じたクォン・サンウの演技は、まさに神がかっていた。当時、チェ・ジウが「涙の女王」と呼ばれたのに対し、クォン・サンウも本作で「涙の貴公子」という称号を得た。ぶっきらぼうな御曹司が、チョンソを思って流す涙はことのほか美しく、その号泣する姿には誰もがもらい泣きするはずだ。
波打ち際で純白のグランドピアノを弾く場面や遊園地でのシーンなど名場面は多いが、最終回の雪のシーンも心に残る。雪の上で無邪気に転げ回り、キスを交わす2人。悲しみも苦しみもない、まるで天国のようなその光景は、本作を象徴する至高の場面といえるだろう。
文/高山和佳




