イ・ジュノ(2PM)主演ドラマ「自白」が今なお語り継がれる3つの理由

イ・ジュノ(2PM)主演ドラマ「自白」が今なお語り継がれる3つの理由

2PMとしてデビューし、今や「ただ愛する仲」「赤い袖先」「キング・ザ・ランド」など数々の代表作を持つスター俳優となったイ・ジュノ。2025年は、IMF危機という激動の時代を舞台にしたドラマ「テプン商事」で快活な主人公を熱演し、12月にはドラマのファンミーティング「"Typhoon Family" Drama Fan Meeting in TOKYO with LEE JUNHO」で1万人超の観客を動員した。

そんなジュノが、兵役前最後の主演作として選んだのが「自白」だ。これまでにない抑えた演技で、新境地を開いた。

260125_leejunho02.jpg

■法廷捜査サスペンスで、死刑囚の父をもつ弁護士役に

物語は、5年前の猟奇的な事件に酷似した殺人事件が起きるところから始まる。その容疑者の弁護を担当することになるのが、ジュノ演じる新人弁護士のチェ・ドヒョン。刑事たちは決定的な証拠を得ていたが、法廷に立ったドヒョンはそれを覆し、見事無罪を勝ち取る。だが、5年後、再び酷似した殺人事件が起き、前回の事件の容疑者だったジョングが再度連行されてしまう。

260125_leejunho03.jpg

序盤に提示されるこの3つの殺人事件が絶妙につながり、大きな陰謀を解き明かすきっかけになっていくのが、本作の真骨頂ともいえる。物語が進むごとに、次から次へと新たなキャラクターが投入され、疑惑の人物の謎が明かされていく。

ジュノが演じるドヒョンは、高校時代に心臓の病を移植手術によって克服した優秀な若手弁護士という役どころ。実は父親が死刑囚で、父が犯したとされる殺人事件を調べるために弁護士になったという点が、物語の大きなポイントになる。

260125_leejunho04.jpg

■カリスマ性あふれる法廷シーン、涙の演技は必見!

近年は、劇中でコミカルな演技を見せる役柄が続いていたジュノだが、本作ではシリアスな姿が印象的だ。放送当時、ジュノの"人生キャラクター"(それまでで最も印象に残ったキャラクターの意)と評されたほど、説得力のある演技を見せる。

何といっても一番の見せ場は、弁護士として腕を振るう姿だろう。法廷シーンでの熱演は圧巻だ。事件現場にも出向いて丹念に証拠を集め、法廷では理詰めでじりじりと検察側を追い詰めていく。接見室で、一対一で容疑者と向き合うシーンも見応えたっぷり。まっすぐ射抜くような眼差しで、容疑者の虚偽を見抜いていく姿に圧倒される。

260125_leejunho05.jpg

無表情で無口な役のため、より格別に感じられる笑顔も必見だが、涙のシーンにも目を奪われるはず。物語が佳境に入っていくと、静かにほろりと涙を流したり、衝撃的な出来事にいたたまれなくなり号泣するシーンも......。

ちなみに、高校時代の回想シーンもジュノが演じている。クールな弁護士のジュノだけでなく、初々しさと清々しさを併せ持った制服姿のジュノもたっぷり堪能できる。

■ユ・ジェミョンらクセのある俳優陣との演技対決も見もの

260125_leejunho06.jpg

本作は、バディものとしての面白さも備えている。ジュノ演じる弁護士ドヒョンとタッグを組むのは、ユ・ジェミョン演じる元刑事チュノ。ユ・ジェミョンは、この作品のあとに世界的ヒット作「梨泰院クラス」で悪役チャン会長を演じて大きく飛躍した実力派俳優だが、本作でも一度噛みついたら離さない元刑事役で、どっしりとした存在感を放っている。ジュノとの相性もばっちりで、複雑な関係にある2人がそれぞれの信念とどう向き合い、事件の真相を明らかにしていくのか、目が離せなくなる。

本作は2019年の作品だが、ユ・ジェミョンはじめ、名バイプレーヤーとして注目を浴びている俳優陣が数多く出演している。ユ・ジェミョンとともに「梨泰院クラス」に出演したリュ・ギョンス、2025年の傑作ドラマ「おつかれさま」のチェ・デフンなど、クセのある韓国俳優たちが脇を固める。彼らとジュノとの演技対決も、本作の見逃せないポイントである。

260125_leejunho07.jpg

韓国ドラマには"ジャンルもの"(韓国ドラマが主流にしてきたラブストーリーやホームドラマ以外のジャンル作品のこと)というジャンルがあるが、「自白」はまさにその類の作品。"ジャンルもの"は、一般的に恋愛要素が入らないのが特徴だ。本作もラブ要素のない骨太なストーリーと、ジュノの見事な演技で作品の魅力が存分に発揮されている。ジュノの演技の幅に改めて気づかされる一作といえるだろう。

文/高山和佳

韓国・アジアドラマ 連載コラム

もっとみる

韓国・アジアドラマ インタビュー

もっとみる