礼真琴が氷川きよし、水樹奈々とセッション!冠音楽番組「礼真琴CROSS HAUS」への思いを語る
音楽・K-POP インタビュー
2026.10.20
元宝塚歌劇団トップスター・礼真琴がナビゲートする、初のレギュラー音楽番組「礼真琴CROSS HAUS(クロスハウス)」がWOWOWで放送・配信がスタートした。タイトルの「HAUS」はドイツ語で「家」を意味し、毎回多彩なゲストアーティストを迎えて、ここでしか聞けない歌のセッションやトークを届ける。宝塚歌劇団退団から約1年、新たな挑戦に踏み出した礼に、番組への思いや収録の手応え、豪華ゲストとの共演について聞いた。
――初のレギュラー番組が決まった時は、どんなお気持ちでしたか?
「最初は『私でいいのだろうか』という率直な驚きがありました。でも、歌うことが大好きなので、自分の番組で歌を届けられることが本当にうれしくて。ドキドキと喜びが入り混じったような興奮がありましたね」

――ナビゲーターとしてゲストを迎えるうえで心がけていることはありますか?
「スタジオにいる間は、その空間が自分の空気で満たされたらいいなと思っています。スタッフの皆さんとも、もっとアットホームな空間をつくっていけたら、それが番組の温かさにもつながるんじゃないかな。歌のセッションでは、ゲストの方にとっても新しい挑戦や、新しい景色を感じてもらえる場所になったらいいですね」
――ソロ歌唱では、椎名林檎さんの「人生は夢だらけ」やAdoさんの「私は最強」を選ばれています。
「どちらも以前歌ったことがあり、ファンの方にも聴きなじみのある曲から始められたらと思い選びました。『人生は夢だらけ』は退団後初めてのコンサートで歌った曲ですし、『私は最強』は宝塚時代に武道館のコンサートで歌ったのですが、その時はトロッコに乗ってサインボールを投げながらだったので(笑)、いつかしっかり歌いたいと思っていたんです。どちらも背中を押してくれるメッセージが詰まっていて、今の自分にも必要な曲だと感じています」

――さまざまなアーティストとのセッションはいかがですか?
「皆さんが持っている個性も歌声のパワーも、音楽のジャンルも全然違うので、毎回まったく違う空気になるのが楽しいです。初めましての方も多く、当日にバンド合わせとリハーサルを行い、そのまま本番を迎えるという限られた時間でつくり上げていきます。『もう二度と同じ形では歌えないかもしれない』という思いで、一回一回を大切に無駄にしないようにしています。
普段はご本人がすべて歌っている曲の一部を私が歌わせていただいたり、逆にご本人が私にハモってくださったり。『こんなことがあっていいの?』というような状況が生まれていて(笑)、なかなか見られないアーティスト同士の"クロス"になっていると思います」

――第2回(10/30放送)の氷川きよしさんとのセッションはいかがでしたか?
「本当に素晴らしかったです。もともと画面を通して見ていても歌の力が強い方だと思っていましたが、生で聴くとその力がダイレクトに伝わってきて。美空ひばりさんの曲をご一緒した時は、隣で歌いながら泣きそうになるのを我慢していました。自分一人ではなかなか挑戦できない曲ですが、氷川さんとご一緒するからこそ歌えた曲だと思います。自分なりに、これまで過ごしてきたことや経験してきたことを込めて、隣に立ちたいという思いで歌いました」

――第3回(11/27放送)では、水樹奈々さんと「革命デュアリズム」を披露されます。
「この曲は宝塚時代、自分のディナーショーで娘役の方とデュエットしたことがあって、その時から西川貴教さんのパートを歌っていました。自分で選んで歌った曲だったので、まさか今、水樹さんご本人の隣で歌えるなんて。本当に震えました(笑)。ものすごくパワフルで息継ぎも難しい曲なので、私は汗だくだったんですが、水樹さんが『私もちゃんと汗をかくから大丈夫だよ』と言ってくださって。楽しく、思い切り歌うことができました」

――宝塚歌劇団時代や退団後の経験が、この番組で生かされていると感じることはありますか?
「いろいろなところで生きていると思います。歌では男役時代に出していた低いキーが役立っていますし、退団後はミュージカルやコンサートで高音域にも挑戦してきました。宝塚時代から今までの経験を重ねるなかで、改めて自分の音域の広さは武器になるんじゃないかと気づきました」

――ゲストとのトークも番組の大きな見どころですね。
「皆さん、以前からアーティストとして拝見してきた方々なので、まずは自分のリスペクトを時間の許す限り伝えたいと思っています。そして、面と向かって話すからこそ見える、歌とは違う魅力も少しでも引き出せたらいいなと。音楽に触れたルーツや育ってきた環境などをご本人から直接伺うと、自分と共感できる部分もあれば、まったく知らない世界もあってとても刺激になります。人見知りなので緊張はしますが、私自身が楽しんでいます」
――番組タイトル「HAUS(ハウス)」にちなみ、礼さんがご自宅で一番リラックスできるのはどんな時間ですか?
「ソファで寝転がって、そこに愛犬がいてくれたら一番幸せですね。うちの犬はツン気味なので、こっちから近づくと避けられてしまうんですけど(笑)、私が放っておくと気がついたらピタッとそばにいてくれることがあって。すごく癒やされます。『今は何もしなくていい』と思ってあえて何も考えずに過ごす時間が一番リラックスできます」
――今後、番組で挑戦してみたいことはありますか?
「宝塚では歌だけでなく、ダンスやお芝居も勉強してきたので、歌って踊るアーティストの方とのパフォーマンスなども少しずつお見せできたらという夢があります。ファンの方からも『歌だけでなくダンスも見たい』と言っていただくことがあるので、そういう機会があったらうれしいですね。素晴らしいアーティストの皆さんと歌うことで生まれる化学反応や生で聴いてほしいと思うほどの迫力を、画面越しでも感じていただけたらうれしいです。ぜひ何度でも楽しんでください」

取材・文/水本晶子 撮影/中川容邦
スタイリスト/細見佳代 ヘアメイク/赤松絵利(ESPER) 衣装協力/ジャケット・ブラウス(19.70)、パンツ(PUROTATTO)、スカーフ(manipuri)、アクセサリー(グロッセ)、シューズ(NEBULONI E.)



