MTV VMAJ、Mrs. GREEN APPLEが「Video of the Year」を2年連続の受賞 大森元貴「今後もすばらしいと思ってもらえるようなものを、引き続き作っていきたい」

MTV VMAJ、Mrs. GREEN APPLEが「Video of the Year」を2年連続の受賞 大森元貴「今後もすばらしいと思ってもらえるようなものを、引き続き作っていきたい」

世界最大級のユース向け音楽&エンターテインメント・チャンネル「MTV」が開催する音楽アワード「MTV VMAJ」が、3月19日にKアリーナ横浜で行われた。

同イベントは、全米最大規模の音楽授賞式「MTV Video Music Awards」の日本版として、2002年以来開催しているアワードで、今回で23回目を迎える。音楽シーンの多岐にわたる部門において最も優れた作品を発表する"ミュージックビデオの祭典"として、毎年賞の行方が注目されており、今回は2023年10月1日から2024年12月31日に発表された作品から、各部門の最優秀作品と特別賞が発表された。

オープニングでは、MCの霜降り明星・せいやとヒコロヒーが登場。ヒコロヒーは「MCを私たち2人が担当しますけども、これオファー聞いた時、どう思った?こんなとこ、松竹の人間が立っていいわけない!」とコメントして笑いを誘うと、せいやも「ほんま、飲み友達でMCしてええの?」と苦笑して、爆笑をさらった。

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イベントは、「Best Storytelling Video」を『幾億光年』で受賞したOmoinotakeのライブからスタート。その後、ボーカル・キーボードの藤井怜央が「ストーリーテリングというこの賞の名の通り、今日久しぶりに僕もMVを見たら、本当にストーリーに没入していって、すごくグッとくるMVだったので本当にうれしく思います。また皆さんに改めて見ていただきたいと思います」と明かした。さらに、ライブについて「本当にたくさんのお客さんで盛り上げていただいて、『またOmoinotakeのライブで(このステージに)立てる日が来るといいな』と強く思いました」とコメント。

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「Best Pop Video」を『歩道橋』で受賞した乃木坂46。トロフィーを受け取った遠藤さくらは「とってもうれしいです!『歩道橋』のミュージックビデオは、本当にたくさんの方に支えていただいて完成した大切なミュージックビデオなので、携わってくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。ここKアリーナの前でダンスシーンを撮ったりしていたので、この撮影した場所でこんな素敵な賞をいただけて、ゆかりある場所になったなとうれしく思います。ありがとうございます!」とにっこり。また、井上和は「今回のステージでは、賞をいただいた『歩道橋』と、2023年に賞をいただいた『おひとりさま天国』の2曲をお届けしようと思っています。こんなに素敵なステージに立たせていただけることへの感謝の気持ちを、みんなでたくさん伝えられるような素敵なステージにしたいなと思っております」と意気込みを語った。ライブでは『歩道橋』を披露後、梅澤美波が「『ミュージックビデオを見たことがないよ』という方も、ぜひ今日をきっかけに『歩道橋』のミュージックビデオを見ていただけたらうれしいです」とアピールし、『おひとりさま天国』をパフォーマンスした。

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「Best Collaboration Video -Japan-」では、ano / 幾田りらが『絶絶絶絶対聖域 / 青春謳歌』で受賞。anoが「すごくうれしいです。2人で受賞できたのがうれしいです」と告白し、幾田は「こちらは、浅野いにお先生の『デデデデ』という作品の元に2人で集まって、楽曲を作って、ミュージックビデオもお互いに制作して、コラボレーションした作品なので、作品とanoちゃんとスタッフの皆さんに感謝しています」と述懐。ライブでは『青春謳歌』と『絶絶絶絶対聖域』の2曲を披露した。

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「Best Visual Effects」を『WOKE UP』で受賞したXG。JURINは「とても信頼している大好きな監督さんに撮っていただきました。そんな思い入れのある楽曲で、このようなすばらしい賞を受賞することができてとてもうれしいです。ありがとうございます!」と告白。また、特別賞の「Performance of the Year」の受賞についてCHISAは「私たちがパフォーマンスするに当たって、集団力や団結力、そしてチーム力を何よりも大切にしてきたので、このような賞をいただけて本当にうれしい気持ちでいっぱいです。そして、『宇宙人は細部に宿る』という言葉を信じて、より進化したXGを見せていけるように頑張りたいと思います!」と喜びを語った。ライブは『IS THIS LOVE』『WOKE UP』をパフォーマンス。

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「Best Rock Video」では、羊文学が『Burning』で受賞。ボーカル・ギターの塩塚モエカは「とてもうれしいです。このミュージックビデオは、すごく大好きな映画監督の石原海監督と一緒に作ったビデオで、実は撮影もけっこう体を張って、火の中に(体を)入れてみたり、すごい体勢になってみたりとか、とても頑張ったのでうれしいです」と打ち明けた。また、ベース・コーラスの河西ゆりかが、今年の抱負について「今年は初めての体験が多いので、そういう体験を乗り越えて、もう一回り大きくなって、どんどん強くなっていきたいです」と意気込んだ。ライブでは、『Burning』『声』を歌唱。

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特別賞の「Artist of the Year」を受賞したaespa。ジゼルは「私たちの音楽がこんなにたくさんの人たちに届いたことを考えると本当にうれしいですし、いつも私たちのことを応援してくれているMY-J(※ファンネーム)に感謝の気持ちを伝えたいです」と告白。さらに、『Whiplash』で「Best Group Video -International-」、『Supernova』で「Best Dance Video」、『Armageddon』で「Best K-POP Video」も受賞。4冠を獲得したことについてカリナは「日本の皆さんに愛をいただいて本当に感謝します」と流ちょうな日本語で感謝の意を述べた。

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「Best Creative Video」は、TOMOOが『Present』で受賞。TOMOOは「とてもうれしいです。このミュージックビデオは、まずアート面で、監督と(スタッフの)皆さんで本当にいろいろ工夫を凝らしてこだわったビデオなんですけど、それと同時にハート面で、人の心が外に向かって誰かに向かった時に生まれる、エネルギーとか、喜びとか、ハッピーな気持ちなど、その本物の感情の生き生きしているところもビデオに収めようと、こだわったビデオでもあるので、それがこんなかたちで賞をいただけたのは本当にうれしいです」と万感の思いを語った。さらに、今年について「今日ここに立たせていただいていることもそうですし、日本武道館もそうなんですけど、ここ最近はちょっと前までは考えられなかったような場所に居られたり、誰かに出会ったりと、視界が開けるような日々なのですが、だからこそ、そのことに感謝しつつも、自分の内側にもっと深く深く掘り下げて、手を伸ばして、耕すような曲を書くための一年にしたいなと思っております」と述懐。ライブでは、『Super Ball』と『Present』を熱唱した。

特別賞の「Inspiration Award Japan」を受賞したのはTM NETWORK。シンセサイザー・キーボードの小室哲哉は「1984年に最初のミュージックビデオを作って、もうかれこれ40年になるんですけど、それでこういう賞をいただいて感慨深いです」と告白。一方、ギター・キーボードの木根尚登は「そろそろやめようかなと思っていたんですけど、賞をいただいちゃったんで、もう少し頑張ろうかなと」とコメントして会場を沸かせた。

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特別賞の「Future Icons Award」を受賞したこっちのけんとは「めちゃくちゃうれしいです。2024年は本当に皆さまのおかげでカラフルな人生を歩ませていただいたので、この賞と共に、今年は一歩ずつまた頑張っていきたいと思います」とにっこり。また、『はいよろこんで』で「Best Animation Video」を受賞したことについて、「映像作品の賞に関しましては、『作っていただいた、かねひさ和哉さんに届けたい』という気持ちと、かねひささんのいちファンでもあってうれしいので、今度会った時に直接『おめでとう』って言いたいと思います」と打ち明けた。ライブでは、『はいよろこんで』をパフォーマンスして会場を盛り上げた。

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「Best R&B Video」は、Kroiが『Jewel』で受賞。ボーカル・ギターの内田怜央は「このようなすてきな賞をいただき、本当にありがとうございます。普段応援してくださっている皆さん、支えてくださっているスタッフの皆さんに感謝したいと思います」と告白し、今後の展望について「我々は『行けるところまで行く』というのを掲げてやっております。日々新しい表現ができるように研究しておりますので、ぜひ気になったら聴いてください!」とアピールした。ライブでは、『Jewel』のほか『Amber』も披露。

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撮影:上山陽介

「Best New Artist Video -Japan-」は、ME:Iが『Click』で受賞。リーダーのMOMONAは「MTV VMAJという歴史と伝統がある授賞式で、このような賞をいただくことができて本当に光栄に思います。日頃から本当にたくさんのスタッフの方々の力添えがあって、私たちがミュージックビデオ・音楽を制作することができています。まずは、一番近くで支えてくださる方々に『これからも期待したい。応援したい。サポートしていきたい』と思ってもらえるようなアーティストであり続けたいと思います。そして何よりも、そんな私たちの音楽を愛してくださるファンの皆さんに心からの感謝をお伝えしたいです。YOU:ME(※ファンネーム)、いつもありがとうございます。これからもME:IはME:Iらしく頑張っていきたいと思います」と思いを語った。ライブでは『Click』と新曲の『MUSE』を初披露した。

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「Best Breakthrough Video」を『NEW KAWAII』で受賞したのはFRUITS ZIPPER。鎮西寿々歌は「こういった賞をいただけたのは、いつも応援してくださっているファンの皆さん、そして、近くで支えてくれているたくさんのスタッフさんのおかげだなというふうに思っています。本当にありがとうございます!」とコメント。一方、真中まなは「3周年を迎え、5月と6月にアリーナ公演をさせていただくのですが、その後も追加公演が決まりまして。8月にさいたまスーパーアリーナで、スタジアムモードで2DAYS追加公演をさせていただきます。FRUITS ZIPPERとして今までで一番大きい規模でのライブとなるので、そこでまた皆さんに『NEW KAWAII』をお届けして、来年もまたここに戻ってこられたらいいなという気持ちで頑張ります」と意気込みを語った。ライブでは、『NEW KAWAII』『わたしの一番かわいいところ』をパフォーマンスした。

「Best Editing」は、BE:FIRSTが『Masterplan』で受賞。SOTAは「初ドームのために作った『Masterplan』という曲は、今まで以上に気持ちを込めてクリエイティブに参加して、本当に意思が詰まった楽曲なので本当にうれしく思います」と語った。また、MANATOは、4月から始まるワールドツアーに関して「グループとして初のワールドツアー開催となるので、やってみないと分からないところもあるんですけど、BE:FIRSTの7人で等身大のパフォーマンスをして、それを初めて見る方も多いと思うのですが、僕たちの普段の楽しさだったり、『音楽を通して何を伝えたいか』というのを、肌で感じていただければうれしいなと思います」と述懐した。

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「Best Alternative Video」では、アイナ・ジ・エンドが『Love Sick』で受賞。トロフィーを受け取ったアイナは「やっぱりずっしり重くて、本当に長い歴史を感じますね。うれしいです。ありがとうございます」と噛み締めるように述懐。また、MVについて「辻本祐希監督と濃密な打ち合わせを経て、清水舞手っていう古くからのお友達と、ダンスの振り付けをスタジオにこもって考えまして、本当に熱量が高いまま撮影に挑めたっていうのが、宝物の経験だったなって」と回顧し、「後悔のない作品にできたのもチームのみんなのおかげなので、みんなでいただいた賞だと感じております」とコメント。ライブは『花無双』と『Love Sick』を披露し、観客を魅了した。

「Best Trending Video」は、GEMNが『ファタール』で受賞。キタニタツヤは「こういう高い志で一緒に物をつくれる仲間と巡り合えて、一生懸命つくったものがこういうふうに多くの人に認めていただけたことが本当にうれしいです」と告白。一方、中島健人は「GEMNが結成されて韓国でミュージックビデオを撮ったんですけど、『推しの子』の主題歌として『ファタール』を一緒に世界に届けることができたことがすごくうれしく思いました」と打ち明け、「次は『ファタール』を超える作品をつくりたいと思っています」と今後の活動の可能性を示唆した。

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「Best Choreography」は、INIが『WMDA(Where My Drums At)』で受賞。リーダーの木村柾哉は「受賞することができて本当にうれしく思います。僕たちはデビュー当初から、楽曲だったり、パフォーマンスだったり、本当にたくさん悩んで向き合ってきているので、こうやって賞をいただけることで少し報われたような気がします。引き続きINIの魅力を、よりたくさんの方に知っていただけるように頑張っていきたいなと思います」と明かした。ライブでは、『WMDA(Where My Drums At)』と『FANFARE』を披露し、圧巻のステージジングを見せた。

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特別賞の「Group of the Year」を受賞したのはSixTONES。ジェシーは「ありがとうございます。チームSixTONES、一丸となってここまで来たんだなと思います。今後もいろんな賞をいただけるように、僕たちボン・ジョビ(本当に)頑張っていきたいと思います」とダジャレを交えてコメントして爆笑をさらった。また、田中樹は「1年前の僕たちは、1年後にこんな大きな賞をいただけるとはまさか思ってもいなかったので、これからも目の前のことを一生懸命頑張って、また1年後、2年後に大きな何かにつながっていけるように、地道に頑張っていきたいなと思います」と告白。ライブでは、『こっから』『GONG』『バリア』の3曲をパフォーマンスし、詰めかけたファンを魅了した。

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『ライラック』で「Best Group Video -Japan-」「Best Art Direction Video」「Best Cinematography」を受賞したのはMrs. GREEN APPLE。ボーカル・ギターの大森元貴は「MVは真心込めて作っていますので、評価いただけてうれしいです」とコメントし、ギターの若井滉人は「最高です!!!」と叫んで喜びを爆発させた。

さらに、「Video of the Year」も受賞。2年連続となる受賞に、大森は「ちょっと信じられないですね...。前回に引き続きということで、本当に感謝の気持ちを、目一杯、精一杯、全身全霊で伝えたいです。ありがとうございます!」と打ち明け、「毎回、MVは面白いものを作れたらなと思っているので、今後もすばらしいと思ってもらえるようなものを、引き続き作っていきたいなというふうに思います」と今後の抱負を語った。最後に『ライラック』をパフォーマンスして、イベントを締めくくった。

ほか、「Best Hip Hop Video」を受賞した千葉雄喜や、「Best Asia Celebrity」を受賞した竇靖童(リー・ドウ)、「Rising Star Award」を受賞した澤村光彩も出演した。

文/原田健

MTV VMAJ

チャンネル:Paramount+

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