「シカゴ P.D.」ジェイソン・ベギーが語る、シーズン11の"ほろ苦さ"
2025.07.22
シカゴを舞台に凶悪犯罪と戦う敏腕刑事たちの活躍を描く、大ヒットポリス・アクション「シカゴ P.D.」。「シカゴ P.D.」は「LAW & ORDER」のディック・ウルフが製作総指揮を務める「シカゴ・シリーズ」の一翼を担う作品だ。2014年の放送スタートから現在まで、圧倒的な人気をキープし続けるロングランシリーズとして知られている。
「シカゴ P.D.」において強力な求心力となっているのは、メインキャストのジェイソン・ベギーが演じる刑事ハンク・ボイトの存在。特捜班のリーダーでもあるボイト刑事は、捜査のためなら法から外れることもいとわないというアクの強いキャラクターだ。強面で一見すると悪徳警官にも見えかねないが、胸の内では正義の炎を熱く燃やし、人の心に寄り添う一面も時折のぞかせる。そんなボイトのタフで優しい生きざまがとてつもなく魅力的なのだ。
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今回、8月8日(金)よりシーズン11がアクションチャンネルで独占日本初放送されることを記念して、本作で刑事ハンク・ボイトを演じるジェイソン・ベギーが初来日。シーズン11の見どころや舞台裏、日本文化に対する印象などを聞いた。
■「シカゴ P.D.」シーズン11でのラストに待つのは予想していなかったサプライズ
――シーズン11の見どころや、ファンに特に注目してほしい点を教えてください。
「シーズン11を一言で表すとしたら『ほろ苦い』かな。ネタバレはしたくないけど、このシーズンではアプトンとボイトの関係にとって非常に重要な展開がある。更にボイトは初めて自分と向き合わなければならなくなる。彼は通常自分のことはあまり考えず、逆に人のことをいつも気にしているタイプだけど、このシーズンでは自分自身と向き合わなければならない局面を迎える。非常に面白いよね。そしてシーズンのラストでは誰もが予想もしていなかったサプライズとして愛されキャラが戻ってくるんだ」
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――シーズン11の撮影中に特に印象に残っている出来事や舞台裏のエピソードがあれば教えてください。
「今手元になくてお見せできないのが残念だけど、二度と会えないだろうと誰もが諦めていた登場人物が戻ってきた時にステキなことが起きたんだ。その人物は私、つまりジェイソンにとって親しい友人で役者としても尊敬している。だからその人と再び会えた時は抱き合い、お互いに涙を流したし、クルーも皆泣いていた。感動的で美しい、特別な瞬間だったので一生忘れることはない」
■息子と2人で初来日したジェイソン・ベギーが感じる日本文化
――今回が初めての来日とのことですが、日本に到着して最初に感じたことは何ですか?
「誰も英語を話さないなってことかな。いやいや(冗談)。日本に到着してワクワクしたよ。日本の文化は昔から大好きで、今回は息子と来ているので二人で新たな日本を探索中。なにせ来日してからまだ2日しかたっていないから未だワクワクが続いている」
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――日本の映画やドラマを見たことはありますか? どんな作品が印象に残っていますか?
「(『となりのトトロ』の主題歌のサビ部分を口ずさんで)宮崎駿のアニメーション作品はビューティフルだし、最近では『SHOGUN 将軍』にも感銘を受けたよ。『羅生門』など黒澤明監督の映画も好きで、三船敏郎は大好きな俳優の一人。映像作品にとどまらず、日本ならではの建築物やサムライ・カルチャーなども本当に素晴らしいと感じているよ」
――好きな日本の都市や料理は何でしょう?
「日本を訪れるのは今回が初めてだから、まだ東京しか知らないんだよね(笑)。僕自身、これからどんな土地を訪れようかワクワクしている最中だけど、歴史を感じさせる京都は好きになりそうな予感がしている。食事も、和牛や寿司がこれからの楽しみのひとつだね。でも、昨日行ったレストランも最高だった。イタリアンと和食がフュージョンしたようなメニューで、トマトを使ったお醤油、ウナギの入ったラビオリ、すごく楽しんだよ」
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――日本では8月にシーズン11の放送が始まります。日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
「皆さんを愛しています。そして観てくれてありがとう。今後もより良い作品作りを目指します。楽しんでもらえたら嬉しいです」
文/editaholic