「ハッピーフェイス」ドラマ制作秘話を主演アナリー・アシュフォード、プロデューサー、メリッサ本人が明かす!

「ハッピーフェイス」ドラマ制作秘話を主演アナリー・アシュフォード、プロデューサー、メリッサ本人が明かす!

実在の連続殺人犯である"ハッピーフェイスキラー"ことキースと、彼を父に持つ女性メリッサ、その家族を描いたサスペンスドラマ「ハッピーフェイス」がJ:COM STREAM(見放題)内パラマウントプラスで配信中だ。今回は、主人公メリッサを演じるアナリー・アシュフォード、企画製作総指揮を務めたジェニファー・カシシオ、メリッサ・G・ムーア本人が本作への想いを語った。

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――本作をドラマ化することになったきっかけを教えてください。

ジェニファー「2018年に私が、同名の『ハッピーフェイス』というメリッサのポッドキャストを聞いて、どうしてもドラマ化してみたいと思いました。それで彼女に直接会いに行って、プレゼンをしました。彼女はとても温かく迎えてくれて、私を信頼してくれました。それが2018年で、そこから私たちはずっと協力し合って、長い企画開発の道のりを経て、ようやくドラマ化に至りました」

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――本作は実話に基づいていますが、実在の人物を演じる上で難しかったこと、気を付けたことはありますか?

アナリー「メリッサ・ムーアという実在の人物の人生を描くので、彼女や(彼女の)家族の歴史や、父親が連続殺人犯だと知った時の彼女の葛藤を、丁寧に表現したいと思いました。それに加えて、彼女が長年、被害者家族や加害者家族、犯罪のトラウマに苦しむ人々への支援活動をしてきたことも、しっかりと伝えたいと思いました」

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――メリッサと、これまで演じてきた他の役では、演じる際のアプローチにどのような違いがありましたか?

アナリー「今回特別だったことは、実際のメリッサ本人がサポートしてくれたことです。疑問があれば彼女に直接聞くことができましたし、彼女のポッドキャストや著書なども参考になりました。彼女は、私たちに本物の犯罪者についてだけでなく、恐ろしいモンスターと親族であることで抱えている罪悪感や恥といった、とても複雑な感情についても率直に教えてくれました」

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――キースを演じたデニス・クエイドさん、メリッサを演じたアナリーさんの演技は本当に素晴らしかったのですが、お二人をキャスティングしようと思ったポイントはどこですか? また、実際にキャスティングしてみていかがでしたか?

ジェニファー「アナリーは、私がまだCBS放送にプレゼンしていた最初の頃からメリッサ役にと話をしていた人です。これはエグゼクティブ・プロデューサーの一人、ミシェル・キングの提案でした。彼女は別の番組でアナリーと仕事をしていて、彼女のことをよく知っていたので。そして、外見がメリッサに似ていたことももちろんありますが、それ以上に彼女が持つ地に足の着いた感じや、温かさ、共感力、そして慈悲の心が、メリッサというキャラクターには欠かせない要素でした。一方、デニスについて意識したのは、"この男を信じてもいいのか"という葛藤を視聴者にも抱いてもらえるような人物をキャスティングすることでした。だから、典型的な"悪役"ではなく、むしろ"善人"に見えるような配役を考えていました」

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メリッサ「デニスは、父が私の弱さを理解した上で私を苦しめようと操ってきたことを、しっかりと理解していたと思いました。彼と話しただけで、私が愛情ある父との関係を切望していたという気持ちを、すぐにくみ取ってくれました。なぜなら、父の裏の顔、連続殺人犯としての真実を知ったのは突然のことだったので。私は自分が完全に立ち直っていると思っていましたが、実はそうではなかったことにも驚きました。デニスはそれも理解していたと思います。そして、アナリーとデニスの演技を見ていると、メリッサが父親を求める気持ちに揺らぎ始め、そこにキースが巧妙に入り込んでいく。その様子は、まさに私の父と私の関係そのものでした」

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――演じてみて最も印象に残っているシーンを教えてください。

アナリー「デニスとの仕事はとても楽しかったです。ロマンチックなシーンで相手役を演じる時に必要とされる"ケミストリー"についてはよく話しますが、家族を演じる上でもケミストリーがどれだけ重要かということについて話すのは忘れがちです。でも、私たち二人はすぐに親子のケミストリーを感じました。そして、二人の複雑な関係や、彼がどう演じるかを楽しむことができました」

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――最後に、日本の視聴者にメッセージをお願いします。

メリッサ「このドラマを通して、家族が犯罪によってどれほど人生に影響を受けるのかということを知っていただきたいです。テレビで語られるのはほんの一部で、表に出てこない部分にこそ深刻な連鎖反応があるのだということを」

アナリー「まずは、日本が大好きだということをお伝えしたいです。文化も好きで、ずっと行ってみたい、私にとって特別な国です。いつか皆さんにお会いできることを楽しみにしています。ぜひ、『ハッピーフェイス』を見てください」