「NCIS:オリジンズ」シーズン1
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2025.04.11
■イントロダクション
15年以上の歴史を誇る大ヒット犯罪捜査ドラマの知られざる"原点"に迫る最新作
2009年から2017年まで8シーズン連続で全米TVドラマ視聴者数No.1を記録し、TV番組の国際的コンクール、モンテカルロ・テレビ祭で、世界で最も視聴されるTVシリーズに贈られる「国際テレビ視聴者賞」を三度受賞した傑作シリーズ「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」。その人気をけん引したキャラクター、名捜査官ギブスの若き日の活躍と葛藤を描く。
■見どころ
90年代のアメリカを舞台に、新米捜査官が絶対的なリーダーへ成長するまでを描く
ニューオーリンズ、LA、ハワイ、シドニーなどを舞台にしたスピンオフ作品を含めた視聴者数が、世界中で3億人以上の視聴者を誇る大ヒットドラマ「NCIS」シリーズ。アメリカ海軍に関する事件を捜査する個性派ぞろいのチームが、知恵と勇気と行動力を武器に、真相を解明していくストーリーが人気を集めている。
そして、「NCIS」を代表するキャラクターの一人が、シーズン1~19にわたり登場した捜査官、リロイ・ジェスロ・ギブスだ。妻と娘を"ある事件"で失った過去を持つ彼は、無口で厳格ながら情に厚く、鋭い洞察力と高い推理力で部下たちから絶大な信頼を一心に集める存在。そんな彼が、新任の特別捜査官としてのキャリアをスタートさせた1991年を舞台に、新設されたばかりのNCISのキャンプ・ペンドルトン支局で奮闘する姿を、現在のギブスが振り返る形で描く。
1991年といえば、パール・ジャムやモトリー・クルーといったロックバンドが音楽シーンを席巻していた時代。本作でも、NIS(NCISの前身)のメンバーが運転する車のカーステレオから流れる名曲が、当時の空気感を鮮やかに呼び起こす。また、第1~2話のサブタイトル「Enter Sandman」は、メタリカが1991年にリリースした大ヒットシングルと同じタイトルになっており、シリーズと共に歩んできたファンにとっては、懐かしさを感じさせる仕掛けも用意されている。
そして、数字やアルファベットの短文を受信するポケットベルのメッセージや、小さなブラウン管のコンピューターなど、当時を象徴するガジェットも登場。「懐かしい!」と声を上げる視聴者も少なくないだろう。車や衣装、街の風景など、細部までこだわった映像美も本作の魅力。90年代をリアルタイムで過ごした世代はもちろん、当時を知らない若者たちにも、エネルギッシュで勢いのあった時代の雰囲気を、存分に味わえる作品となっている。
マーク・ハーモンとオースティン・ストウェルが、現在と過去のギブス役で共演!
現在のギブスを演じるのは、長年彼を演じてきたマーク・ハーモン。渋くてクールな雰囲気はそのままに、自然の中で過去の自分と向き合うギブスを、圧倒的な存在感で表現している。さらに本作では、息子のショーン・ハーモンと共にエグゼクティブプロデューサーとしても参加。シリーズへの深い理解と愛情をもとに、ギブスの原点を描き出している。
一方、新人時代のギブス役には、「NCIS:LA 〜極秘潜入捜査班」への出演経験もある、映画『セッション』のオースティン・ストウェルが抜てきされた。長年にわたりマーク・ハーモンが築き上げた"切れ者"としてのギブス像を継承しつつ、はにかむような笑顔や、最愛の妻と娘を失った喪失感に揺れる危うさを、繊細な演技でリアルに表現している。
そして、「NCIS ~ネイビー犯罪捜査班」にも登場した、ギブスの指導者でありパートナーでもあるマイク・フランクスを演じるのは、「I-Land 戦慄の島」のカイル・シュミット。さらに、「Promised Land(原題)」のマリエル・モリーノ、「The Kids Are Alright(原題)」のケイレブ・フットらが、ギブスの先輩役として出演して物語を彩る。
日本語吹替版にも豪華声優陣が顔をそろえる。若きギブスを担当するのは「鬼滅の刃」の煉獄杏寿郎 (れんごくきょうじゅろう)役や「ハイキュー!!」の澤村大地役で知られる日野聡。マイク・フランクスは「呪術廻戦」の両面宿儺(りょうめんすくな)役や「テニスの王子様」跡部景吾役の諏訪部順一が担当するなど、実力派声優陣による熱演が作品を盛り上げる。
■ストーリー
愛する者を失った若きギブスの葛藤と成長――海兵隊のスナイパーから新米捜査官へ
1991年、アメリカ・サンディエゴ。海兵隊の元スナイパー、リロイ・ジェスロ・ギブス(オースティン・ストウェル)は、新たな道を歩むべく海軍捜査局(NIS)の特別捜査官として、キャンプ・ペンドルトン支局に着任する。明るく人懐っこい先輩捜査官ランディ(ケイレブ・フット)に新たな職場を案内された直後、捜査の現場へと駆り出されることに。
向かった先は、クウェートで戦死した軍曹の妻が巻き込まれた火災の現場。事故とみられていた出火原因だったが、粉々に砕かれた頭骨の復元結果から、事件性が浮上。ギブスは先輩捜査官ララ(マリエル・モリーノ)に歓迎されないながらも、チームは殺人事件として捜査を本格的に開始する。
一方、チームの指揮を執る捜査主任ウィーラー(パトリック・フィッシュラー)は、ギブスをスカウトしたフランクス(カイル・シュミット)に対し、妻子を失ったばかりのギブスが心理検査に落ちたことを危惧していると告げる。ギブスの潜在能力を高く評価するフランクスはウィーラーの懸念を一蹴するも、ギブスは聞き込みの際に耳にした、事件関係者の言葉から妻子を思い出し、情緒を乱してしまう...。
文/中村実香