アメリカとオーストラリアの言語や文化、習慣の違いも学べる「NCIS:シドニー」【関根麻里】

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関根麻里 (タレント)

タレント。幼少時からインターナショナルスクールへ通い、海外留学の経験を持つ関根麻里が、パラマウントプラスの海外ドラマからオススメ作品の見どころや魅力を語る。

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アメリカとオーストラリアの言語や文化、習慣の違いも学べる「NCIS:シドニー」【関根麻里】

こんにちは、関根麻里です。私が大好きなパラマウントプラスの海外ドラマを皆さまにご紹介する連載コラム第4回は、オーストラリアとアメリカの合同捜査チームが活躍する犯罪捜査ドラマ「NCIS:シドニー」です。

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(C)2023 Paramount Global

大ヒットシリーズから新たなチームが誕生!

この作品は2003年にスタートし、2024年にはアメリカでシーズン22が放送された大ヒットシリーズ「NCIS:ネイビー犯罪捜査班」のスピンオフです。2021年9月にアメリカ、イギリス、オーストラリアの三国間の軍事同盟AUKUSが発足したことを背景に、海軍犯罪捜査局のエージェントと豪州連邦警察によって結成された合同捜査チーム"NCIS:シドニー"の活躍を描きます。NCISシリーズ初となるアメリカ国外が舞台の本作は、オーストラリアを代表する都市シドニーで、アメリカ海軍や海兵隊の将兵が関与する犯罪の発生から解決までを1話完結で展開していきます。NCISという設定を知らなくても、メインシリーズを見ていなくても、とても楽しめるドラマとなっています。

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(C)2023 Paramount Global

シドニーの港で開催されたAUKUSの記念式典内で発生した、米潜水艦乗組員の死亡事件をきっかけにNCIS:シドニーが結成されますが、使う言語はほぼ変わらないとはいえ、国も文化も違うメンバー。そんな彼らが信頼関係を築きながら捜査を行い、チームとして成長する姿にどんどん引き込まれていきます。メンバーは、海兵隊のパイロットとして活躍していたリーダーのマッキーと、副司令官の豪州連邦警察(以下、AFP)の巡査部長JDをはじめ、リーダーたちを支える若き特別捜査官ジャクソン、AFPの連絡係クーパー、そしてAFPの科学捜査分析官ブルーと検視官ロイという面々。当初はNCISとAFPという派閥で分かれていて、その関係性で起こってしまう対立などを面白おかしく描いているシーンは、NCISならではだと感じました。

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(C)2023 Paramount Global

シドニーを舞台に描く異文化コミュニケーション

景色もシドニーならではで、有名なオペラハウスやボンダイビーチが背景に登場したり、事件現場にも、オーストラリアならではの自然豊かな要素が盛り込まれていて面白いです。そして、NCISチームが使うアメリカ英語と、AFPチームのオーストラリアなまりの英語の対比も興味深いですね。オーストラリアではよく使われる表現でも、アメリカでは使われていなかったり。また、アメリカと違って左車線のオーストラリアで、交通ルールの違いに戸惑うNCISメンバーの姿もコミカルに描いています。また、海軍の専門用語なども出てきて、第1話でマッキーがJDに、潜水艦をボート、艦船をシップと呼ぶことを教えるシーンは、物語の上でも重要な場面となっています。字幕版では、彼らの言葉のアクセントの違いが聞いているだけでも分かるので、そういった言語や文化、習慣の違いを学べるのも本作の魅力の一つだと思います。

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(C)2023 Paramount Global

個性あふれる合同捜査チームのメンバーたち

「レジェンド・オブ・トゥモロー」のアストラ・ローグ役で知られるオリヴィア・スワンが演じているリーダーのマッキーは、一見冷たく感じるタイプですが、人付き合いが苦手だと言っている割には実は情に厚いです。そして、海軍の前線で活躍していた際に負ったトラウマがあったり、その傷を抱えながら生きているところが垣間見えたり、アメリカの軍人のかっこいいだけじゃなく、いろいろな経験を戦地でしているといったリアルな部分も、しっかり描いているなと感じました。「スパルタカスIII ザ・ファイナル」でユリウス・カエサル役を演じたオーストラリア人俳優トッド・ラサンスが演じているのは、マッキーとタッグを組むJD。明るく気さくで、優秀な刑事といった印象のJDですが、最終話で新たな顔を見せるなど、人間の奥深さを描いているところに惹かれました。

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(C)2023 Paramount Global

そんな魅力的な人物が多数登場する本作の中で、私の一番のお気に入りは「犯罪分析官ハリファックス:歪んだ天罰」にも出演していたマヴォーニー・ヘイゼルが演じる科学捜査分析官のブルーです。キュートなオタクキャラで、そんな自分をちゃんと理解していて、一生懸命チームのために頑張ろうとしているところが大好きです。人とのコミュニケーションが苦手だと自身を分析していますが、そこも魅力的で、チームのみんなも彼女のキャラクターを理解して受け入れていきます。男女問わず、天才肌のキャラクターは個性強めに描かれること多いですが、ブルーはショートカットがとても似合っていて、いつもすてきなファッションとメイクがすごくかわいくて大好きです。

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(C)2023 Paramount Global

事件捜査と人間ドラマが交錯するストーリー

第1~3話はNCIS:シドニー結成の経緯や、登場人物の紹介といった内容ですが、第4話からは各登場人物の過去や人となりを掘り下げていくので、話数を重ねるごとにメンバーのことが大好きになっていくはずです。マッキーが脱走軍人の容疑者と向き合う第4話は、彼らが負った心の傷の深さと、互いにいたわる姿にグッときました。そして、二話構成の前編となる第7話で、パーティー会場潜入のためにドレスアップしたメンバーたちの姿も必見です。

事件が発生し、それを解決するためにNCIS:シドニーのメンバーが奮闘する物語が軸にありつつ、人間ドラマもとっても面白い作品なので、NCISシリーズに初めて触れる方にも楽しんでいただけると思います!

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