思わず見とれる美しさ!ディリラバ、アンジェラベイビーら中国の人気女優出演作5選
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2025.05.27
日本でもますます注目を集めている中国ドラマ。今回は、物語を盛り上げる演技力はもちろん、その美しさで見る人を惹きつける女優たちが登場する作品をピックアップ。復讐(ふくしゅう)に燃える凛とした強さ、思わずドキッとする妖艶さ、守ってあげたくなる可憐(かれん)さまで、個性あふれる女優たちの魅力にきっと心をつかまれるはず!
■長歌行
エキゾチックな顔立ちと抜群のプロポーションでモデルとしても活躍し、"ビジュアル最強"との呼び声も高い、ディリラバ。新疆ウイグル自治区出身の彼女が本作で演じるのは、皇帝の座を狙う叔父に両親を殺された主人公・李長歌(り・ちょうか)。原作は、日本の漫画雑誌『ウルトラジャンプ』でも連載されていた同名漫画。ディリラバが漫画の主人公と同じ位置にホクロがあり、まさに"運命のキャスティング"と話題に。物語では、武術の天才でもある長歌を、得意のアクションで見事に表現。男装して都を脱出し、復讐の旅に出る姿は、強さと気高さにあふれる、圧巻のかっこ良さ。さらに、"ラブコメの女王"として人気のチャオ・ルースーが、長歌を姉のように慕ってきた李楽嫣(り・らくえん)を演じる。彼女は原作には登場しないオリジナルキャラクターで、長歌が憎む叔父の娘という複雑な立場ながら、チャオ・ルースーらしい可憐さで物語に華を添えている。
■風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms-
三国志の世界を舞台に、名もなきスパイたちの駆け引きと葛藤を描いた骨太なスパイ・サスペンス。チェン・クンとバイ・ユーという実力派が共演する本作で、男たちが中心となる物語に妖艶な存在感を放つのが、柳瑩(りゅうえい)を演じるアンジェラベイビー。ハリウッドデビューも果たしている彼女が、本作では妓楼(ぎろう)の楽師という謎めいた役どころで登場する。山賊に襲われる中、バイ・ユー演じる荀詡(じゅんく)に助けられる柳瑩。泥にまみれていても目を引く美しさは、まさに衝撃的。しかも、その美貌があるからこそ、誰が敵で誰が味方か分からない緊迫した展開の中で、より一層ミステリアスな空気を生み出している。荀詡だけでなく、見る者すべてを惹きつけてしまう柳瑩に隠された秘密とは? アンジェラベイビーの美しさと繊細な演技が光る。
■美人骨~前編:周生如故~/後編:一生一世~
アレン・レンとバイ・ルーが共演する、切なくも美しいラブ史劇。アレン・レン演じるのは、先帝の弟でありながら民や部下に慕われる名将・周生辰(じょうしょん・ちぇん)。一方、バイ・ルーが演じるのは、その弟子となった太子妃候補の名家の令嬢・漼時宜(つい・しーいー)。互いに惹かれ合うものの、周生辰は皇室の疑いを避けるため、一生妻をめとらず、子も作らないと誓っていたため二人の思いがかなうことはなく、衝撃のラストが話題を呼んだ。その中でも印象的なのは、幼い頃の出来事が原因で声を失っていた時宜を演じるバイ・ルーの表現力。言葉を使わず、目の動きや表情だけで感情を伝える姿がとにかく愛らしく、やがて口が利けるようになってからも、募る想いや喜びを繊細な演技で体現する。他の作品ではキレのあるアクションや男装姿も見せてきたバイ・ルーが、本作では彼女の可憐で純粋な一面が際立ち、胸を打たれる。
■玉楼春~君に詠むロマンス~
バイ・ルーが、芯の強さと聡明(そうめい)さを併せ持つヒロイン・林少春(りん・しょうしゅん)を演じるラブ史劇。父の冤罪(えんざい)を晴らすために自ら動く少春は、男装までして芸を披露し、やがて名家の四男に一目ボレされて嫁ぐことに。そこで家族のトラブルを解決しながら、夫婦愛を育んでいく姿が描かれる。本作でバイ・ルーと共に注目したいのが、ジン・チェン演じる三男の妻・許鳳翹(きょ・ほうぎょう)。四男と少春の恋がまだ始まる前、四男の嫁候補の女性たちを値踏みするシーンで見せる、冷静でどこか妖しい美しさにゾクリとさせられる。家の中での地位を固め、強気な妻としての存在感を放ちながらも、どこか憎めない。その後、少春が嫁いでくると、頭の良さと意地の張り合いが始まり、目が離せない展開に。ジン・チェンの華やかな存在感が、ドラマの魅力をグッと引き立てている。
■与君歌~乱世に舞う運命の姉妹~
唐の時代に実際に起きた政変「甘露の変」をモチーフに、宮廷を舞台にした陰謀と愛憎が交錯するドラマティックな物語。大ヒット作「琉璃~めぐり逢う2人、封じられた愛~」で共演したチョン・イーとチャン・ユーシーが、本作でも再び息の合った演技を見せる。チャン・ユーシーが演じるのは、皇帝を守るために命を懸ける女性・程若魚(てい・じゃくぎょ)。天真らんまんで真っすぐな性格の彼女は、チョン・イー演じる宦官(かんがん)に権力を握られ苦悩する皇帝・斉焱(せいえん)にとって、まさに癒やしであり希望の存在。やがて、陰謀の渦に巻き込まれ、自分と深く関わりのある人物と敵対することになるが、それでも信念を持って皇帝を守ろうとする姿が胸を打つ。チャン・ユーシーの凛としたまなざしが、強くしなやかなヒロイン像を際立たせている。
文/神野栄子