グーリーナーザー(古力娜扎)の美貌が映える!時代ごとの衣装デザインにも注目の中国ドラマ5選「風起西州」ほか
韓国・アジアドラマ 見放題
2026.03.28
ドラマは、物語に没入できるだけでなく、映し出される時代や文化に触れられるのも大きな魅力だ。ラブストーリーを華やかに彩る衣装、偉人伝の舞台となる地形や自然の風景、愛憎劇を繰り広げる人々が暮らす街並み――。画面に広がる世界は、まるでその時代を旅しているかのような楽しさを与えてくれる。今回は、唐の時代から現代までを舞台にした5作品をご紹介!
■風起西州 ~烈風に舞う花衣~

(C)2023 China International Television Corporation
唐朝第3代皇帝に仕えた名宰相をモデルにした物語で、グーリーナーザー(古力娜扎)とティミー・シュー(許魏洲)の共演が話題となった「風起花抄~宮廷に咲く瑠璃色の恋~」の続編。宮中の陰謀を乗り越え、ついに夫婦となった主人公たちだが、平穏な日々は長く続かない。まず皇帝の叔母が、ティミー・シュー演じる裴行倹(はい・こうけん)の財産を奪おうと画策する。2人は強い絆でその危機を乗り越えるものの、今度は皇后をめぐる問題で皇帝の怒りを買い、行倹は西州へと左遷されてしまう。そこは、グーリーナーザー演じる庫狄琉璃(こてき・るり)の故郷であり、前作で描かれた、冤罪(えんざい)で命を落とした母の遺言にも登場する因縁の地だった。

(C)2023 China International Television Corporation
唐の時代に西州と呼ばれていたのは、現在の新疆ウイグル自治区周辺で、グーリーナーザーの出身地でもある。物語の舞台は、繁栄を極めた都・長安から辺境の西州へと移り、街の景色や空気感も大きく変わっていく。異国と隣接する土地柄、建築や文化にはどこか異国情緒が漂うのも印象的だ。劇中には菓子が登場する場面もあるが、宮廷で振る舞われていた華やかな物とは対照的に、素朴で庶民的。文化的にも商業的にも、都と比べればまだ発展途上の土地である西州で、琉璃がその才覚を生かし、人々をどのように支えていくのかが見どころだ。
■双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆

(C) 2023 Huanyu. All rights reserved
ジャン・ナン(張南)が孤児の茉喜(まつき)、ワン・ユーウェン(王玉雯)が茉喜の従姉・白鳳瑶(はく・ほうよう)を演じ、女性同士の絆="シスターフッド"に焦点を当てた時代劇。勇敢で正義感が強く、思わぬ騒動に次々と巻き込まれていく茉喜。そんな彼女を支えるのが、思慮深く思いやりに満ちた白鳳瑶だ。性格は対照的ながら、2人は実の姉妹以上の強い絆で結ばれている。数々の試練や予期せぬ災難、そして恋を経験しながら成長していく姿が描かれる。

(C) 2023 Huanyu. All rights reserved
原作は中華民国時代を舞台としているが、ドラマ化にあたって時代設定を変更。架空の王朝を舞台にしているものの、世界観は唐代末期の資料や絵画を基に丁寧に再現されており、服装や化粧なども唐代の様式に近い。女性たちの衣装は、スカート部分を胸の位置で結び、風にたなびく優美なシルエットが印象的。高い位置でまとめた髪形や、額に赤い花鈿(かでん)を施す化粧なども華やかで、当時の美意識を感じさせる。シルクロードを通じて近隣諸国と交流し、経済とともに文化も大きく花開いた唐の時代。本作は、そんな華やかな時代の空気を背景に、乱世をたくましく生き抜く女性たちの姿に注目だ。
■康熙帝~大河を統べる王~

(C) 2022 China Huace Global Media Co., Ltd.
1636年から1912年まで続いた清王朝。その第4代皇帝であり、中国史上屈指の名君と称される康熙帝(こうきてい)が、中国北部を流れる大河・黄河の治水に挑んだ歳月を描く骨太の歴史ドラマだ。康熙帝の在位は61年と中国史でも屈指の長さを誇るが、即位したのはわずか8歳の時で、当初は重臣たちが政治を担っていた。本作の舞台は、康熙帝が自ら政務を執るようになって数年後、康熙15年頃から始まる十数年間。史実をベースに、朝廷内の権力争い、高官の汚職、対外勢力との緊張などさまざまな問題に直面しながら、善政を目指す若き皇帝の思いと葛藤が描かれる。

(C) 2022 China Huace Global Media Co., Ltd.
とりわけ見どころとなるのが、たび重なる氾濫で人々を苦しめてきた黄河の治水事業だ。民衆から「黄龍」と恐れられるほど荒れ狂う大河に立ち向かうのは、康熙帝から厚い信頼を寄せられた2人の男たち。彼らが命懸けで治水に挑む姿に胸が熱くなる。荒天の中でうねりを上げる黄河の流れも迫力ある映像で再現され、当時の人々が直面していた自然の脅威がリアルに伝わってくる。康熙帝をルオ・ジン(羅晋)、治水事業の中心人物をイン・ファン(尹昉)とホアン・チーチョン(黄志忠)が演じる。本作は男性キャラクターが多く、武骨で重厚になりがちな題材ではあるが、随所にユーモアや巧みな伏線がちりばめられており、史実を軸にしながら脚本によるフィクション部分も見応えのあるドラマに仕上がっている。
■伝家~華麗なる一族~

(C)2021 Huanyu. All rights reserved.
清朝が終わり、時代は中華民国へ。1920年代の上海を舞台に、百貨店経営で巨万の富を築いた一族の栄華と葛藤を描くドラマだ。一族には長男と三姉妹がいるが、長男は医学の道を志して家業を継がないことを決意。そのため家業の後継者をめぐり、三姉妹が争うことになる。母親がそれぞれ異なるという複雑な家庭事情に加え、クーデターなどが相次ぐ動乱の時代の中で、三姉妹それぞれが波乱に満ちた運命に向き合っていく展開から目が離せない。三姉妹の長女・易鐘霊(いー・じょんりん)をチン・ラン(秦嵐)、次女・易鐘玉(いー・じょんゆー)をウー・ジンイェン(呉謹言)、三女・易鐘秀(いー・じょんしう)をジャン・ナン(張南)といった、中国ドラマ界の人気女優たちが演じる。

(C)2021 Huanyu. All rights reserved.
当時の上海は、中国の伝統文化と西洋のデザインが融合し、今見ても洗練されたファッションが生まれた時代だ。本作でも三姉妹それぞれの個性に合わせてデザインされた衣装が大きな見どころとなっている。穏やかで気品ある長女は、イタリアの画家ジョルジョ・モランディの絵画を思わせる柔らかな中間色のチャイナドレスが中心で、花や鳥など伝統的なモチーフがあしらわれている。一方、父の商才を受け継いだ聡明(そうめい)な次女は、都会的でシックな装い。末娘らしい愛らしさを持つ三女は、ファッション性の高い大胆なスタイルが印象的だ。人気女優たちが華やかな衣装を見事に着こなす姿も、作品の大きな魅力となっている。
■ユ・ザイツァオ(魚在藻)のAD日記

(C)Huanyu Entertainment.
ジャン・ナン(張南)主演で、テレビ番組制作の舞台裏を描いた現代ドラマ。現代の若者に中国の伝統文化や歴史を伝える文化番組を制作する会社に、ユ・ザイツァオという若手ディレクターが加わる。自由な発想と行動力で次々と企画を打ち出す彼女に、チームのメンバーは振り回されながらも、次第に心を一つにして番組作りに取り組んでいく。本作のユニークな魅力は、現代のテレビ業界を描く群像劇でありながら、主人公たちが制作する番組を通して中国の伝統文化に触れられる点にある。例えば第1話と第2話では、春秋戦国時代に起源を持つ工芸技術を取り上げる。

(C)Huanyu Entertainment.
金糸や薄く延ばした金の板を加工し、器や武器、装飾品などに精緻な模様を施す伝統技法「花糸象眼(かしぞうがん)」。その技術を守り続けてきた工房では、父親が息子に跡を継がせようとしているが、実は長女こそが技を受け継ぎたいと願っていた。ユ・ザイツァオは「文化財と男尊女卑」という切り口で番組にしようとするが、彼女の取材をきっかけに、父と娘それぞれの思いが少しずつ明らかになっていく。伝統を守り続けてきた人々のドラマが描かれると同時に、中国の過去と現代が交差していくのも本作の見どころ。時代劇でも目にする工芸品の美しさを改めて知ることができ、さまざまな時代の文化の息吹を一作の中で味わえる作品となっている。
文/神野栄子




