キム・ソヒョンのヒット作をリメーク!グアンホン(官鴻)が女装男子に「彼女は Pretty Boy」
韓国・アジアドラマ 日本初
2026.03.23
中国ドラマでは、例えば「長相思」のように、ヒロインが男装して数奇な運命を生き抜く物語がたびたび制作され、ヒットを記録してきた。主演のヤン・ズー(楊紫)が見せた凛々しい男装姿も、大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。一方で、その逆パターンの男性主人公が女装する設定となると、物語のアクセントとして数シーン盛り込まれることはあっても、作品の軸として描かれるケースは決して多くない。そんな中、過去作でも披露した女装姿が反響を呼んだ台湾出身の俳優・グアンホン(官鴻)が、再び"女装男子"として主演を務める「彼女はPretty Boy」が日本初放送される。

「彼女はPretty Boy」
(C)Rock Imaging International Co.,Limited
韓国で大ヒットしたラブコメ時代劇をリメーク!
女装男子といえば、大ヒットを記録した韓国ラブコメ時代劇「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」が思い出される。次世代スターとして注目を集めていたチャン・ドンユンが時代劇初主演を果たし、ヒロインを務めたキム・ソヒョンと共に「2019 KBS演技大賞」でベストカップル賞を受賞するなど、大きな話題を呼んだ。

「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」
Licensed by KBS Media Ltd. (C) 2019 KBS. All rights reserved
チャン・ドンユン演じる主人公ノクドゥは、自分を襲った刺客を追う中で、未亡人ばかりが暮らす"寡婦村"へと迷い込む。自身の出生の秘密を探る目的もあった彼は、男子禁制の村に潜り込むため女装を決意。そこに、ヒロインのドンジュも居合わせる。彼女もまた胸に秘めた事情を抱えており、互いに反発しながらも、やがて強く惹かれ合っていく――。物語は甘酸っぱいロマンスにとどまらず、やがて王宮の陰謀や権力闘争へと発展。笑いと胸キュン、そして緊張感あふれる人間ドラマが巧みに絡み合う王道ラブコメとして、多くの視聴者を魅了した。

「ノクドゥ伝~花に降る月明り~」
Licensed by KBS Media Ltd. (C) 2019 KBS. All rights reserved
そのヒット作をリメークしたのが「彼女はPretty Boy」だ。主演のグアンホンが演じる清采(せいさい)は、賊に連れ去られたと思われる父の行方を追い、女性だけで構成された武門・明夷山荘(めいいさんそう)へとたどり着く。舞台は中国時代劇らしく武術を学ぶ場へと置き換えられ、アクション要素を強化。ミステリー、コメディー、胸キュン、そして華やかな武闘シーンが融合した、新たなエンターテインメントへと昇華している。

「彼女はPretty Boy」
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グアンホンが無精ひげ姿から可憐な女装男子に!
2016年に俳優デビューしたグアンホンは、ワン・ホーディー(王鶴棣)と共にメインキャストの一人に抜てきされた「流星花園2018」で一躍ブレーク。日本の人気漫画『花より団子』を原作にした同作で花沢類(ほあずー・れい)を演じ、柔らかな物腰と気品あふれるたたずまいで多くのファンを魅了した。甘く繊細なビジュアルは、彼の代名詞ともいえる。
そんなグアンホンが初めて本格的な女装姿を披露したのが、ジャッキー・チェンがプロデュースを手がけたことでも話題となった2020年のブロマンス時代劇「成化十四年~都に咲く秘密~」。明王朝時代を舞台に、立場の異なる二人の男がシャーロック・ホームズとワトソンさながらの名コンビとして数々の難事件に挑む。作中、潜入捜査の一環として女性に変装する場面が描かれるが、184cmという高身長にもかかわらず、華奢(きゃしゃ)なスタイルと端正な顔立ちが驚くほど自然に女装姿へと溶け込み、視聴者を騒然とさせた。違和感どころか「美しすぎる」と絶賛の声が相次いだ。

「彼女はPretty Boy」
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「彼女はPretty Boy」では、全24話のうち半分以上にわたり、グアンホンの女装姿を堪能できる。物語冒頭では、ならず者たちを束ねる親分として、むさくるしい無精ひげをたくわえた姿で登場。端正な顔立ちは隠れてしまっているが、その落差があるからこそ、女性の姿へと変貌した瞬間の美しさがいっそう際立つ。花冠で華やかに飾り立てるシーンもあり、思わず見とれてしまうほどの可憐さを放つ。

「彼女はPretty Boy」
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ヒロイン・甘蒲(かんほ)を演じるジョンホー・フイズー(鄭合惠子)には、オリジナルよりも早い段階で正体を見抜かれてしまうものの、他の弟子や師匠たちには秘密を守り通せるのかとハラハラさせられる展開は健在だ。さらに、その愛らしさ故に男性から想いを寄せられてしまう場面もあり、思わずクスリと笑ってしまうユーモアもちりばめられている。加えて、ある事情から弟子たちと共に男装して街へ繰り出すという逆転のシチュエーションも登場。女装男子が今度は男装をするという二重の変装が物語にさらなるスパイスを加え、コミカルさとときめきの両方を引き立てている。

「彼女はPretty Boy」
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主人公たちだけでなく、それぞれの思惑が渦巻く!
本作は、グアンホンの愛らしい女装姿に目を奪われがちだが、物語そのものも見応え十分だ。清采は父の行方を追う中で、やがて自身の出生にまつわる大きな秘密へとたどり着く。一方、ヒロインの甘蒲もまた、ただ武門・明夷山荘に身を寄せたわけではない。幼いころに一族を滅ぼされた過去を持ち、その敵討ちという強い決意を胸に秘めている。さらに、清采や甘蒲と共に仮弟子として集められた面々も、それぞれに隠された素性や思惑を抱えており、単なる青春群像劇にはとどまらない緊張感を生み出していく。

「彼女はPretty Boy」
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加えて、明夷山荘が新たな弟子を募集した背景には、王から下された密命があった。ある人物を探し出すという極秘任務が、物語の裏側で静かに進行している。清采と甘蒲のロマンスに胸をときめかせながら、幾重にも重なる秘密と策略が少しずつ明かされていく展開に、視聴者は自然と引き込まれていく。甘さと緊張感が絶妙に交錯するストーリーこそ、本作の大きな魅力といえるだろう。
文/神野栄子




