リウイーフェイ(劉亦菲)が強き女性像を体現!ヒロインが運命に立ち向かう中国ドラマ3選
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2026.02.27
近年、中国ドラマのヒロイン像は大きく変化している。かつて主流だった"守られる存在"から、"自らの意志で未来を選び取り、理不尽な運命に立ち向かう存在"に。身分、家族、偏見、陰謀――与えられた立場に甘んじるのではなく、自ら道を切り開く女性たちの物語が、多くの共感を集めている。今回は、キャラクター設定がユニークで、逆境に屈せず自らの人生を切り開いていく力強いヒロインが活躍する3作品を紹介する。
■夢華録(むかろく)

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リウ・イーフェイ(劉亦菲)とチェン・シャオ(陳暁)という中国を代表するスターが共演した話題のロマンス時代劇。北宋を舞台に、逆境に立たされた女性たちが再起を誓う物語が描かれる。茶坊を営む趙盼児(ちょうふんじ)は、科挙に合格した婚約者が高官の娘と結婚すると知り、突然の裏切りに直面する。屈辱に甘んじることなく、自ら真相を確かめるため都へ向かう彼女。そこで出会うのが、夫に捨てられた孫三娘(そんさんじょう)、結婚詐欺に遭った宋引章(そういんしょう)。傷を抱えた三人は支え合いながら、新たな人生を歩み始める。彼女たちの前に現れるのが、皇城司の指揮使・顧千帆(こせんはん)。陰謀に巻き込まれ追われる身となった彼と趙盼児は、幾多の危機を乗り越える中で次第に惹かれ合っていく。

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本作の魅力は、女性同士の友情と成長、そして宮廷に渦巻く陰謀が交錯する緊迫のサスペンス。とりわけ印象的なのは、身分や過去に縛られず、自らの才覚と誇りで未来を切り開こうとする趙盼児の姿だ。捨てられた女性として終わるのではなく、自らの力で人生を選び直す――その選択こそが本作の核となっている。『ムーラン』主演のリウ・イーフェイが16年ぶりにドラマ復帰し、誇り高いヒロインを凛(りん)と体現。チェン・シャオも葛藤を抱える顧千帆を繊細に演じ、大人のロマンスに奥行きを与えている。陰謀劇と成熟した恋が美しく融合している。
■雁回時~貴女の誉れ~

(C) Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.
2025年に中国で配信され、話題を呼んだ本作。怒とうの展開と濃密な人間ドラマで視聴者を圧倒する。ヒロイン・荘寒雁(そうかんがん)は、災いをもたらす"赤脚鬼"と忌み嫌われ、家族に捨てられた過去を持つ女性。養父母の死をきっかけに、17年ぶりに実家へ戻るも、待っていたのは冷酷な実母と腹に一物ある家族たち。誤解と陰謀に包囲されながらも、彼女は汚名を雪ごうと策を練る。復讐(ふくしゅう)を軸に、家族の確執と裏切りが絡み合う重厚な物語。その中心にいるのは、被害者として泣き寝入りするのではなく、"災いの娘"と決めつけられた運命そのものに抗おうとする荘寒雁の強い意志だ。

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荘寒雁を演じるのは、デビュー作『ひだりみみ』で注目を浴びたチェン・ドゥーリン(陳都霊)。儚(はかな)さと気高さを併せ持つ女性像を力強く体現する。物語の鍵を握る、かつての許婚で、現在は義兄となった傅雲夕(ふうんせき)役は、「与鳳行」などで存在感を示してきたシン・ユンライ。荘寒雁に惹かれながらも葛藤する複雑な心情を繊細に演じ、二人の緊張感に満ちた関係性が物語にさらなる深みを与えている。家族の呪縛に抗い、自らの尊厳を取り戻そうとするヒロイン像が強烈な印象を残す。
■劉皇后の仰せのままに

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中国最強のコメディエンヌと称されるリー・ジアチー(李嘉琦)主演の異色宮廷ラブコメディー。"絶世の美女"が主役という定番を覆し、ぽっちゃり体形で親しみやすいヒロイン・劉金鳳(りゅうきんぽう)が物語をけん引する。黒胖(こくはん/のちに劉金鳳)は、男たちが早死にする"呪い"があると噂(うわさ)される村で育った田舎娘。突如持ち上がった縁談をきっかけに都へ向かうが、そこで待っていたのは若き皇帝の皇后選びだった。やがて思いがけず皇帝の妃となり、"最も不釣り合いなカップル"と噂されながらも、少しずつ心を通わせていく。

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明るく奔放な劉金鳳は、堅苦しい宮廷のしきたりや外見至上主義的な価値観を次々とひっくり返していく存在だ。騒動の中心にいながらも、その裏表のない人柄で周囲の心を動かしていく。"呪われた村の娘""皇后にふさわしくない容姿"といったレッテルを笑い飛ばし、自分らしさを武器に居場所を築いていく彼女の姿は、偏見という名の運命に対する軽やかな反逆でもある。主演のリー・ジアチーは「成化十四年~都に咲く秘密~」などで評価を高めてきた実力派。本作では"史上最悪のお騒がせ皇后"という型破りなヒロインを生き生きと演じ、新たな宮廷ドラマ像を打ち出した。対するリー・ホンイー(李宏毅)は「春花秋月~初恋は時をこえて~」でブレイクした若手注目株。真面目で不器用な皇帝像を爽やかに体現している。
文/渡辺敏樹




