「ダイナマイト・キス」で話題のアン・ウンジンが、ドラマ「恋人」で見せた愛されキャラの神髄

「ダイナマイト・キス」で話題のアン・ウンジンが、ドラマ「恋人」で見せた愛されキャラの神髄

Netflixで配信中の「ダイナマイト・キス」では、共演のチャン・ギヨンと共に「2025 SBS演技大賞」のベストカップル賞を受賞したアン・ウンジン。彼女の初の時代劇主演作「恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜」では、「ダイナマイト・キス」でも披露していた明るい笑顔から、成長した大人の女性の姿まで、幅広い魅力を見せている。「恋人〜あの日聞いた花の咲く音〜」は、アン・ウンジンが初めて時代劇に出演した記念すべき作品であり、ニューヒロインともいえる彼女の人気をさらに引き上げた一作といえる。作品自体も大ヒットを記録して数々の賞を受賞したが、アン・ウンジン自身も「2023 MBC演技大賞」で最優秀演技賞を受賞し、韓国では「"人生キャラクター"を更新した」と絶賛を浴びた。

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■舞台で磨いた実力派、アン・ウンジンが「ニューヒロイン」として躍進するまで

数多くの人気俳優を輩出する韓国国立芸術大学を卒業後、ミュージカルや演劇の舞台で演技の腕を磨いてきたアン・ウンジン。2019年には「他人は地獄だ」などドラマ6作に出演するという驚異的な活躍を見せた。その翌年、ドラマ「賢い医師生活」の産婦人科レジデント役で彼女の顔を知ったというファンも多いだろう。

確かな実力に裏打ちされた彼女の演技は、正統派時代劇という新たなジャンルでも見事に花開いた。最新作「ダイナマイト・キス」で見せるチャン・ギヨンとのロマンスも印象深いが、本作で見せる切ない情愛の演技もまた、視聴者を惹きつけてやまない魅力にあふれている。

■『風と共に去りぬ』を彷彿させるヒロイン像、乱世を生き抜く強き女性の成長物語

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アメリカの名作映画『風と共に去りぬ』にインスピレーションを受けて制作されたという本作。アン・ウンジンが演じるギルチェも、序盤は同作のヒロインであるスカーレット・オハラのように、勝気で世間知らずな女性として描かれる。見栄っ張りでやきもち焼きという、非常に人間味のあるキャラクターだ。自己中心的ながら愛嬌(あいきょう)があってどこか憎めないその姿には、バラエティー番組などで見せる彼女自身の飾らない素顔が垣間見える。

物語は、都の漢陽(ハニャン)から離れた平穏な町から始まるが、やがて不穏な空気が漂い始める。清(後金[こうきん])の軍隊が国境を越えて侵略してきたとの一報が入ると、町は瞬く間に戦場と化し、ギルチェは避難民となってしまう。わがまま放題だった生活からは想像もできない壮絶な体験を強いられるが、彼女は元来のたくましい精神で、さまざまな危機を果敢に乗り越えていく。

放送前、一部では正統派時代劇への出演を「ミスキャスティングではないか」と懸念する声もあった。しかしアン・ウンジンは、乱世の中を生き抜き、自ら道を切り開く女性へと変貌していくヒロインを圧倒的な熱量で演じ切った。彼女の白熱の演技は、本作最大の至高の見どころといえるだろう。

■"演技の神"ナムグン・ミンとの圧倒的ケミストリー、出会いと別れを繰り返す切ないロマンス

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相手役の主人公ジャンヒョンを演じたのは、韓国ドラマ界で"演技の神"と称されるナムグン・ミンだ。ジャンヒョンは、彼が得意とする「憎まれ口ばかりの変わり者」という役どころ。周囲には誤解されがちだが、心根は純粋で正義感に満ち、武芸にも秀でた人物だ。

こだわりの強いギルチェとジャンヒョンは、顔を合わせれば衝突ばかり。2人の息の合ったコミカルなやりとりには、思わず吹き出してしまうシーンも多い。次第に2人は互いに引かれ合っていくが、突然の侵略によって思いを伝える前に離れ離れになってしまう。

本作の真骨頂は、そんな2人が何度も出会いと別れを繰り返す点にある。戦場で幾度も遭遇しながらも、戦後にはジャンヒョンが通訳士として清国へ渡るなど、たびたびすれ違う。劇中、8度目までは数えていたが、おそらく韓国ドラマ史上、最も出会いと別れが多い作品ではないだろうか。

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会えない時間は、切ない感情をより深く醸成させる。ギルチェはただ待つのではなく、愛する人のために生活を立て直し、時には過酷な決断を下す。現代にも通じる強い女性像を体現したアン・ウンジンの演技は、りんとしながらも、ふいに見せる切ない表情が強く目に焼き付く。

アン・ウンジンとナムグン・ミンは、本作でMBC演技大賞のベストカップル賞を受賞した。重厚で味わい深いロマンスを見せるアン・ウンジンの魅力を、ぜひチェックしてみてほしい。

文/高山和佳

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