「AAA 2025」5冠のパク・ボゴム、名作「ボーイフレンド」に見るケミ職人の真髄
2026.01.19
韓国ドラマ「ボーイフレンド」は、「太陽の末裔」のソン・ヘギョと「雲が描いた月明り」のパク・ボゴムという豪華スターの初共演が大きな話題を呼んだ正統派ラブロマンスドラマだ。名家に生まれホテル代表として成功しているが、一度も自分が選んだ人生を生きることが出来なかった女性・スヒョン(ソン・ヘギョ)と、彼女とは真逆に平凡な人生でも自分の意志を大切に生きてきた年下男子・ジニョク(パク・ボゴム)の物語。序盤でふたりの出会いの場となる、キューバでロケをした美しい映像も見どころだ。
(C)STUDIO DRAGON CORPORATION
韓国ドラマのド定番である"財閥イケメン×崖っぷち女子"のシンデレラストーリーではなく、異国で偶然出会った男女が、"女性社長×新入社員"として再会するという設定も斬新だった。しかしなんといっても、ジニョクを演じたパク・ボゴムのハマり具合がヒットの大きな要因だったのではないだろうか。
■女優を輝かせる"ケミストリー職人"パク・ボゴム

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2025年のパク・ボゴムは、12月6日に開催された「10th Asia Artist Awards (AAA 2025)」で、大賞を含む5冠を達成。「おつかれさま」や「グッドボーイ」での活躍が評価され、アジアセレブリティ賞、IUとのベストカップル賞、ベストアーティスト賞、キム・ユジョンとの10周年レジェンダリーカップル賞、そして大賞となる今年の最優秀主演男優賞を受賞。今、アジアでもっとも人気のある韓国俳優といえる。

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ベストカップル賞、10周年レジェンダリーカップル賞の受賞からもわかるが、パク・ボゴムは共演者との優れた相乗効果を生み出す"ケミストリー職人"と称されている。ドラマ「ボーイフレンド」でも12歳年上の大女優ソン・ヘギョを相手に、美しいケミストリーを生み出した。
「ボーイフレンド」では、ソン・ヘギョ演じるスヒョンの"影"と、パク・ボゴム演じるジニョクの"光"の対比が物語に深みを与えた。また、スヒョンの落ち着いた佇まいとジニョクの柔らかいエネルギーが互いの魅力を引き立て合い、年齢差はむしろ、恋の美しさを際立たせる要素に。このカップルの場合、単に年上女性と年下男子というドキドキの関係よりも、"人生の伴走者"ともいえる恋人以上の深い関係性に視聴者は魅力を感じる。
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ソン・ヘギョとパク・ボゴムの生み出すケミストリーは、派手なロマンスではなく、静かに心を満たしていく"温度のある関係性"だ。視線、呼吸、沈黙、価値観――そのすべてが自然に重なり合い、"この二人だからこそ成立した恋"を見事に描き出している。
■パク・ボゴムの誠実さが"大切にされる感覚"を追体験させてくれる
二人の相性もさることながら、何よりも、ジニョクという役柄を魅力的に見せてくれるのが、パク・ボゴムの柔らかな声、丁寧なまなざし、そして相手を包み込むような屈託のない笑顔だ。それらはジニョクのまっすぐな人生観を具現化し、ジニョクの強さを際立たせる。パク・ボゴム自身が持つ"人柄の良さ"が、ジニョクというキャラクターに反映され、彼の清潔感、誠実さ、柔らかい雰囲気がドラマの世界観と完璧に調和し、見る者の心に長く残る余韻を生み出してくれる。
恋愛に臆病になりがちなバツイチ年上女性の目に、眩しく、優しく映る「ボーイフレンド」のパク・ボゴムは、視聴者にあたかもスヒョンになったような"大切にされる感覚"を追体験させてくれる存在なのだ。
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「ボーイフレンド」は、派手な事件が起こるドラマではない。むしろ日常の中にある小さな幸せや、誰かと心を通わせる瞬間を丁寧に描いた作品だ。"誰かのための人生"から"自分の人生"へと歩き出す女性と、その背中を優しく押す青年の物語は、派手さはないが、静かで、温かくて、心に長く残るラブストーリーだ。
文/坂本ゆかり




