赤楚衛二と共演で話題のカン・ヘウォンが狂気を体現したドラマ「善意の競争」
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2026.01.12
1月スタートの赤楚衛二主演ドラマ「キンパとおにぎり~恋するふたりは似ていてちがう~」で、日本の連続ドラマに初出演する、IZ*ONE元メンバーのカン・ヘウォン。近年は韓国ドラマでの活躍も目覚ましく、話題作「善意の競争」では、物語に緊張感をもたらすキーパーソンを好演し、女優としての存在感を強く印象づけた。

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殺伐とした学園の中を生き抜く女子高生たちを描く
「善意の競争」は、熾烈(しれつ)な競争を強いられる韓国上位1%のエリートたちが集う名門女子校を舞台に描かれる、衝撃の学園ミステリーだ。韓国や日本にとどまらず、SNSを中心にアジア各国で高い支持を集め、熱狂的なファン層を築いた。
物語は冒頭から、女子高生たちが大量のサプリメントを飲み込み、必死に勉強に打ち込む姿や、常に誰かが誰かを出し抜こうとする殺伐とした学園の空気を映し出す。ドラッグやセクシュアリティといったセンセーショナルな要素も織り交ぜながら、物語が進むにつれて彼女たちの不安定な心理や、過酷な競争に追い込まれた社会的背景が赤裸々に描かれていき、見る者を強く引きつけて離さない。

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物語の中心となるのは、学園のトップに君臨し、生徒たちの憧れの的であるユ・ジェイ(イ・ヘリ)と、地方の児童養護施設出身の転校生ウ・スルギ(チョン・スビン)。スルギが転校生として学園にやって来たことをきっかけに物語は大きく動き出し、対照的な立場にある2人の関係性がドラマの重要な軸となっていく。互いに裏切り合いながらも、高校生ならではの未熟さと純粋さで絆を深め、やがてスルギの父の死に隠された真相へと迫っていく。

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カン・ヘウォンが美少女役で見る者の心をつかむ
本作でカン・ヘウォンが演じるのは、主人公ジェイの友人で、音大進学を目指す美少女高校生チュ・イェリ。常に笑顔を絶やさず人当たりも良い、一見すると気ままで上品なお嬢様のように映るが、その裏にはもう一つの顔を隠している。
美しさを保つために無理なダイエットを重ね、身にまとうブランド品さえも人を操るための道具として使いこなすイェリ。人の弱みを見抜き、巧みに握る一方で、自分の弱点は決して晒(さら)さないよう周到に立ち回る。そんな彼女が、ジェイとスルギの関係、そして2人が追い求める"闇"に深く関わっていくことで、物語はさらに緊迫感を増していく。

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一見すると、計算高い女性にも映るイェリだが、どこか切なさを帯びた印象を残すのは、単に母親との確執という背景が描かれているからだけではないだろう。儚(はかな)く可憐(かれん)なイメージをもつカン・ヘウォン自身の存在感が、その人物像に深みを与えていることも大きい。
イェリは、ダイエット強迫症や摂食障害を抱えているという設定のキャラクター。撮影当時、カン・ヘウォンはちょうど最も痩せていた時期だったそうで、体重が極端に落ちた状態で役に臨んだという。そのためか、画面からはどこか鬼気迫る雰囲気も漂う。柔らかなほほ笑みから一転、瞬時に表情を切り替える演技には、思わず目を奪われる。

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挑戦と転機を経て挑む日本ドラマのヒロイン役
前作の青春ラブコメディー「少年時代 -恋と涙と青春と-」では女子高生役を演じ、1980年代の田舎町を舞台にした"ワケありマドンナ"を好演。コリアドラマアワードで新人賞を受賞し、女優として一躍注目を集めたカン・ヘウォン。そんな彼女が、本作「善意の競争」についてインタビューで「自分にとって一つの挑戦であり、ターニングポイントになった作品」と語っている点も印象的だ。
日本ドラマ「キンパとおにぎり~恋するふたりは似ていてちがう~」では、韓国から留学してきた大学院生パク・リン役でヒロインを務める。これまで、いわばシーンスティーラーとして影のある役柄やいわくつきの人物像で強い印象を残してきたカン・ヘウォンだが、本作ではその凛(りん)とした美しさを前面に押し出した、よりストレートな演技が期待される。新たな一面をどのように見せてくれるのか、放送開始を前に期待が高まる。
文/高山和佳




