チソン、約1年ぶり来日ファンミでドラマ「キルミー・ヒールミー」名シーンを再現【独占カットあり】

チソン、約1年ぶり来日ファンミでドラマ「キルミー・ヒールミー」名シーンを再現【独占カットあり】
「コネクション」「キルミー・ヒールミー」「知ってるワイフ」など人気作に多数出演し、人気実力ともに兼ね備えている俳優・チソン。今年9月にはイ・ボヨンと結婚12周年を迎え、SNSにアップされた写真のおしどり夫婦ぶりも話題になったチソンが、10月12日に東京、10月13日に大阪で、約1年ぶりにファンミーティング「2025 JISUNG FANMEETING IN JAPAN : Just Say」を開催した。東京・大阪両公演ともにソールドアウトとなったプレミアムな公演から、東京公演の模様をレポートする。

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公演が始まると、まずはチソンが電話口で挨拶する声が会場に響き渡る。その後、舞台上に設置された3つの大画面に、舞台に向かって歩いてくるチソンの姿が映し出され、斬新なスタートに、ファンのボルテージは一気に上昇。チソンが顔を見せると、ファンの大声援とオリジナルペンライトの青い光がキラキラと出迎えた。チソンは、それに答えるかのように、「1年ぶりに皆さんにお会いでき、本当に夢のようです」と温かな言葉をファンに投げかけた。

早速、「この1年どのように過ごしたか」について言及し、「ドラマ『コネクション』を撮影した後は、家族と一緒に有意義な時間を過ごした」とチソン。そして「そろそろ日本のファンの皆さんに会いたくて、何としても皆さんに会わせてくださいとお願いした」と、今回のファンミが実現した背景を説明した。

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最初のコーナー「SAY BOX」では、事前に集めたファンからの質問にチソンが回答。「道で会ったら手を振っていい?」との質問には、「もちろんです! 僕も挨拶を返します」と話し、「だいたい皆さん、僕に会うと"チソン氏~"と呼んでくれます。そうしたら、ハグしたり、写真を撮ったりすることもありますよ」とサービス精神旺盛なところをアピールした。また、「家事が面倒なとき、チソンさんはどうする?」という質問には、「自分が洗濯した服を子どもたちが着る、自分が作った料理を子どもたちが食べると思ったら、できるようになります。自分自身が動けば、家族が楽になると思っています」と回答。良きパパぶりがわかるコメントにファンも聞き入っていた。

その後は、今年12月から韓国で放送が予定されている新ドラマ「判事イ・ハニョン」(原題)について語り、ファンの関心を誘った。10年ぶりのMBC復帰作となる本作では、悪党に殺されるも10年前にタイムリープして新しい人生を生き直す判事役を演じるという。

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続くコーナー「フィルモグラフィーコンサート―チソン ワールドカップ」では、これまでの出演作の名シーンを4つ厳選して大画面で上映。「ラストダンスは私と一緒に」の最後の再会シーン、「医師ヨハン」の空港での告白シーン、「キルミー・ヒールミー」のドヒョンとセギの別れのシーンと、セギが惚れた瞬間のシーンが流された。

「キルミー・ヒールミー」のドヒョンとセギの別れのシーンについては、「一人二役なので、正面に相手がいることを想像して演技をしました」と振り返り、「セギがドヒョンに『お前は俺だ』と言った瞬間、現場にいたスタッフも監督も全員泣きました」と、当時の撮影裏話を披露した。また、「キルミー・ヒールミー」のセギが惚れた瞬間のシーンは、1人のファンと舞台上で再現。あまりに感動して尻込みするファンに「僕のほうから行きましょうか」と近づくチソン。「覚えておけ、これが俺がお前に惚れた瞬間」とセギに至近距離から告白され、ファンは感無量の様子だった。

その後、「キルミー・ヒールミー」のOST「すみれ」を優しい歌声で歌い、前半が終了。後半までの間には、「カイスト」からこれまでのフィルモグラフィーが大画面に流され、チソンとともに駆け抜けた日々を思わず思い出したファンも多かっただろう。

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後半は、「Say your story」と題したラジオコーナーからスタート。DJに扮したチソンがファンからのお便りを読み上げ、ひとり一人に語りかけるように応える姿が印象的だった。「夫が忙しくて家におらず、娘が高校生になって、時間ができた。新しく何か始めるとしたら何がいい?」というお便りには、「勉強を始めたり、近場に旅行に行ったり、何か人生に活力を与えることをしてみては」とアドバイスした。また、「パニック障害で苦しんできたが、『キルミー・ヒールミー』のチソンを見て恋に落ちてから人生が変わった」というお便りも紹介。チソンは、そのファンに対し「チャレッソ!(がんばりましたね!)」と労いの言葉をかけ、「僕もパニック障害を患った経験があります。大勢の人の前に立つのも、カメラやスタッフの前に立って演技をするのも怖いことがありました。でも、それが克服できたのは、夢があったから」と、自身の経験も告白した。

その後は、サザンオールスターズの「TSUNAMI」を、椅子に腰掛けながらゆったりと歌い上げ、「チソンの知ってるゲーム」コーナーへ。ファン全員とじゃんけんをしたり、エアガンで会場にボールを投げ込んだりして盛り上がり、幸運を掴んだファンにはチソンからプレゼントが贈られた。

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最後は、すっと姿勢よく舞台に立ち、ファンを見回して、「いつもそうなんですが、僕は幸せです。皆さんがいらっしゃるから。皆さんのことを考えて、作品も頑張りました。今回の新作も皆さんに新しい楽しみを与えることができるとうれしいです」とチソン。そして、日本語で「皆さん、愛してる」と付け加え、イ・ムンセの「彼女の笑い声だけ」をしっとりと歌い上げた。アンコールには、ピョン・ジンソプの「鳥のように」を熱唱した。

公演後は、来場者全員、30人ずつ舞台に上がってチソンと記念写真。最後まで落ち着いたトーンでファンと対話するかのようなファンミーティングだった。チソンとまた会える日を楽しみにしたい。

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取材・文/高山和佳

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