パク・ヒョンシク、日本で初のファンコンサート開催「僕とファンの皆さんとの素敵なBEGINNINGになってほしい」

パク・ヒョンシク、日本で初のファンコンサート開催「僕とファンの皆さんとの素敵なBEGINNINGになってほしい」

2025年も「埋もれた心」「TWELVE トゥエルブ」と、俳優として精力的に活動しているパク・ヒョンシク。千葉・幕張メッセ幕張イベントホールで、9月13日(土)、14日(日)の2日にわたって自身初のソロファンコンサート『PARK HYUNG SIK 2025 FANCON [BEGINNING]』が行われた。今回は、14日(日)の模様をお届けする。

大歓声の中、スポットライトに照らされたパク・ヒョンシクの姿が浮かんだ。9月1日に待望の日本ソロアルバム『PARK HYUNGSIK Japan 1st Mini Album [BEGINNING]』がリリースされたばかり。まずは、その収録曲の「Shine on you」を伸びやかに歌いながらファンの前に現れた。歌い終わると、ペットボトルを持ちながら、目をキョロキョロ。「水を飲んでから始めてもいいですか?」と、おどけながら客席に声をかけ、早速、持ち味の愛嬌を振りまいた。

今回は、ファンミーティングではなくファンコンサートということで、MCはおらず、ヒョンシクが自ら進行。「皆さん、どうでしたか?」「よかったですか?」と、客席に問いかけながら進行する姿は、1万人規模のイベントでありながらもアットホームな雰囲気を感じさせてくれた。初のソロアルバムについても、「アルバムの曲、聞いてくれましたか? 」とファンに直接尋ねると、「え?全部よかった?」「ありがとう!」とうれしそうに答えていた姿が印象的だった。

また、ソロアルバムと同じ「BEGINNING」とタイトルをつけた理由については、「初のソロアルバムと初のファンコンサート。皆さんと新しいスタートをするということで、この時間が僕とSIKcret(パク・ヒョンシクのファンネーム)の素敵なBEGINNINGになってほしいという思いから、このタイトルにしました」と打ち明けた。

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続くライブパートでは、前回のファンミーティングでファンから要望のあった、出演作のOST(オリジナル・サウンド・トラック)を披露。「青春ウォルダム〜運命を乗り越えて〜」から「Bud」、「力の強い女 ト・ボンスン」から「Because of you」、「花郎<ファラン>」から「I′ll Be Here」、「ドクタースランプ」から「Lean On Me」を熱唱。歌い終わると、「歌いながら、それぞれのドラマを撮影した時の思い出がよみがえった。それがOSTの持つ力だと思う」と感慨深げに語った。

ライブの途中で一旦暗転し、ヒョンシクのON/OFFインタビュー、「SIK SIK TALK」の映像も流された。普段はあまり見せない"オフ"の顔をファンに見せるべきだと言われて作った映像とのことで、オフのときは「食べて、寝て、のんびりしている」「トッポギやチャンポンなど、辛い物が好き」など、ヒョンシクの素顔を垣間見ることができた。

その後のコーナー「SIKcret Q&A」では、ファンからの8つの質問に丁寧に答えていった。「どんな時に一番幸せを感じる?」との質問には、「今です!リハーサルの時は『うまくいくかな』と心配になるけど、ステージに上がると皆さんの声援と愛を受け取ってエネルギーが湧き上がるんです」と情熱的な眼差しで回答。また、「寝ているときは、どんな姿で寝る?」という質問には、「寝付く前は天井を見ているのに、起きたら反対に回っているんです。転げ回って寝るスタイルですね(笑)」と答えると、会場のファンから「何を着て寝るの?」との追質問があり、「パジャマです!」と元気よく反応した。最後の質問で、「ヒョンシクが一番好きな色と、SIKcretを表す色は?」と聞かれると、「僕の好きな色は黒です」と日本語で答え、「SIKcretは、ピンクあるいは赤。僕は皆さんからたくさんの愛をもらっているので。だからこの色が思い浮かびます」と語っていたのも印象に残った。

その後は、最近カラオケでよく歌う2曲をワンコーラスほど熱唱。K-POPではロイ・キムの「僕に愛とは何かと尋ねたら」、J-POPでは米津玄師の「Lemon」が十八番だという。

そして再びライブパートに戻ると、米津玄師の「LADY」、back numberの「ハッピーエンド」、秦基博の「ひまわりの約束」といった日本の楽曲のカバーを優しい声で歌い上げた。

一生懸命に準備したというアルバムのタイトル曲「恋しくて 逢いたくて」のパフォーマンスに感動したファンも多かっただろう。歌唱後、「大丈夫でしたか」と聞いて反応があるとホッとしたようで、「心臓が爆発するぐらいバクバクしていた」と、実は緊張していたことを打ち明けた。今回のアルバムには自分がやってみたかった音楽も盛り込んだとのことで「皆さんと一緒にスタートを切ることができ、幸せです!」とうれしそうに声を弾ませた。

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最後は「何で時間はあっという間に過ぎてしまうのか」と名残惜しそうに言い、2階から3階のファンにも手を振って、「皆さんともっと近くでお会いしたかったです」とヒョンシク。そして桜の木の映像をバックにしたロマンチックなステージで、アルバム収録曲の「桜風」を熱量たっぷりに歌った。

アンコールでは、ライブTシャツとパンツ姿で登場。ファンは総立ちで迎え、ヒョンシクのオリジナル曲「I Love You Girl」を一緒に熱唱した。ラストソングは、アルバム収録曲の「星のように」。星型の紙吹雪が舞う中、心に降り積もるような歌声を響かせた。そしてステージ中を駆け周り、ファンに手を振り、投げキッスを送り、少し涙ぐんだような顔を見せて舞台を後にした。終演後は、日本語で書かれた自筆の長文の手紙が大画面に映し出され、本人が朗読。一日も早くあの笑顔にまた会えることを心待ちにしたい。

取材・文/高山和佳

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