「イカゲーム」のメンコ男で話題!コン・ユの魅力を堪能できる「トッケビ」ほか代表作3選

「イカゲーム」のメンコ男で話題!コン・ユの魅力を堪能できる「トッケビ」ほか代表作3選

最近ファイナルを迎えたNetflixの大ヒット作「イカゲーム」では、"メンコ男"役で初の悪役を演じ話題を集めたコン・ユ。これまでも韓国ドラマのエポックメイキングな作品に出演し、韓流ブームを牽引してきた。そんな彼の過去作3作を振り返りながら、俳優コン・ユの魅力に迫る。

■男装女子ドラマの先駆け「コーヒープリンス1号店」

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今では韓国俳優の代表格となったコン・ユだが、当初、主演作ではなかなかヒット作に恵まれなかった。そんな彼の大きな転換点となった一作が、「コーヒープリンス1号店」だ。

ポップな音楽とお洒落なカフェ、BLのような恋愛模様......。すでに18年も前の作品だが、それまでの韓国ドラマにない味わいがたっぷりだった本作は、韓国はもとより日本でも大人気となった。「コーヒープリンス1号店」から韓ドラ沼に入り込んだという人も多いはず。

本作は、テコンドーの師範であるヒロインのウンチャン(ユン・ウネ)が、イケメン限定カフェで働くことから始まる。いわゆる男装女子ドラマの先駆けといえる。コン・ユが演じるのは、カフェの店長であるハンギョル。祖母に古びたカフェの再生を命じられ、仕方なく経営に乗り出す。当初、ハンギョルは、ウンチャンを男の子だと思い込み、お見合いから逃れるためにゲイの恋人役をお願いするのだが、仲が深まるにつれ、ウンチャンが気になって仕方ないようになる。

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それまでは甘いイメージの役柄が多かったコン・ユが、生意気でわがままな社長ハンギョルを好演。何といってもボーイッシュなウンチャンとBLのようなラブロマンスが展開されていくのがたまらない。最初は自分の想いに混乱するが、そのうちに限界がきて崩壊......。ハンギョルの「お前が男でも宇宙人でも構わない、最後まで行こう」は、本作の名せりふのひとつだ。

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ハンギョルとウンチャンがイチャイチャするシーンも本作の大きな見どころだ。コン・ユの細マッチョなボディも余すことなく堪能できる。

■名シーンたっぷり!「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」

コン・ユといえば、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」は外せない。代表的な韓国ドラマとして必ず名を挙げられる名作である。

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脚本は、「シークレット・ガーデン」「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」などを手掛けてきたスター作家のキム・ウンスク。5年間、コン・ユにラブコールを送り続けていたが、この作品でようやくオファーを受け入れてもらったという。本作は、不滅の人生を終わらせたいトッケビと、そんなトッケビの花嫁だと主張する高校生ウンタク(キム・ゴウン)の運命の愛を描いたファンタジーロマンス。トッケビとは、"鬼"とも訳される朝鮮半島に伝わる妖怪のことだが、今ではこのコン・ユが演じたキャラクターのイメージのほうが強いようだ。

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本作のトッケビ役で、2017年の第53回百想芸術大賞で最優秀演技賞を受賞したコン・ユ。高麗時代から900年以上孤独に生きるトッケビと、不遇な環境で育ってきた高校生ウンタクの切ない愛の行方から目が離せない。938歳という年齢で普段は皮肉屋だが、恋にはピュアという設定がまたいい。高校生のウンタクのわがままにどぎまぎする姿が大人かわいい。ふと見せる悲しみを秘めた表情も、ドラマを盛り上げていく。

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幻想的な世界観を繰り広げながら、クスッとさせるシーンや眼福シーンを絶妙に散りばめているのも本作の魅力。なかでもコン・ユ演じるトッケビとイ・ドンウク演じる死神のブロマンスは見逃せない。霧の中をロングコート姿の2人がウォーキングするシーンも、名シーンとしてファンに語り継がれている。

■Kゾンビの元祖「新感染 ファイナル・エクスプレス」

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」が韓国で放送された2016年は、コン・ユにとって特別な1年だった。韓国でドラマ1作、映画3作が放送・公開され、それぞれ大成功を収めたからだ。

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なかでも『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、日本の韓流ファンにも衝撃を与えた。本作は、「地獄が呼んでいる」シリーズや「寄生獣 ―ザ・グレイ―」などドラマでも活躍するヨン・サンホ監督の初の実写映画で、Kゾンビの先駆け的な一作。初めて見るKゾンビの独特の動きとグロテスクなシーンに度肝を抜かれた人も多かっただろう。

舞台となるのは、ソウルから釜山へと向かうKTX(韓国高速鉄道)。突如、密室の列車内で謎の感染爆発が起こり、ゾンビ化した人々が乗客を襲う事態となる。コン・ユが演じるのは、妻の元に向かうために娘とともにKTXに乗り込んでいた仕事人間のソグ。当初は冷ややかな印象のソグが、血だらけになりながらゾンビと格闘し、やがて父親としての自覚が芽生えていく姿を熱演している。

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波のようにゾンビが押し寄せてくるシーン、乗客たちが生き残りをかけて奮闘するシーンに目を奪われるが、本作はパニック映画ながら人間ドラマも大きな見どころ。人間の愚かさを描きつつ、愛する人を思う人々の姿も丁寧に映し出し、彼らの選択に思わず涙してしまうシーンも。

カンヌ国際映画祭にも出品され、本作でカンヌデビューも果たしたコン・ユ。ドラマだけでなく、映画でも存在感を発揮するコン・ユの熱演を堪能してほしい。

文/高山和佳

放送日時:2025年9月 7日 05:00~

チャンネル:アジアドラマチックTV★HD

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放送日時:2025年9月 5日 23:10~

チャンネル:KBS World HD

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