ウー・レイ(呉磊)とチャオ・ルースー(趙露思)が待望のカップル役に!「星漢燦爛」の胸キュンシーンに注目

ウー・レイ(呉磊)とチャオ・ルースー(趙露思)が待望のカップル役に!「星漢燦爛」の胸キュンシーンに注目

ウー・レイ(呉磊)とチャオ・ルースー(趙露思)による壮大なロマンスと波乱の運命を描く時代劇「星漢燦爛<せいかんさんらん>」。中国では2022年に配信されて大ヒットを記録。iQIYI国際版では2022年度ドラマランキング、夏のネットドラマ再生ランキングで1位を獲得するなど、各種ランキングを席巻して大きな話題を呼んだ。

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(C)2022 Tang Media Partners (China) Limited & Tang Media Pictures Shanghai Limited

再共演で輝く2人が魅せる運命のロマンス

本作で主人公カップルを演じるのは、ドラマ「長歌行」でディリラバ演じる主人公の相手役を務めたウー・レイと、主人公を慕う従妹の役を務めたチャオ・ルースー。本格的なロマンスで再共演となる2人が、抜群の相性と演技力で視聴者を魅了する。

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3歳で芸能界入りし、今や中国を代表する人気俳優となったウー・レイ。本作では、クールで有能な武将・凌不疑(リン・ブーイー)をりりしく演じ、その立ち姿や鋭いまなざしに思わず見ほれてしまう。そして、"ラブコメの女王" と称されるチャオ・ルースーは、これまでの愛らしいヒロイン像とはひと味違う、型破りな女性・程少商(チョン・シャオシャン)を好演。学はなくとも聡明(そうめい)で、やられたらやり返す気概を持ち、自分の意思でたくましく生きていこうとする姿には心を奪われる。

運命に導かれるように出会い、やがて心を通わせていく2人。優秀な武将・凌不疑としての威厳を漂わせるウー・レイと、聡明さと芯の強さをにじませる程少商を演じるチャオ・ルースー。2人が醸し出す独特の空気感からは、その絆と抜群の相性が感じられる。

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もどかしくも切ない、すれ違う2人の愛の行方

とはいえ、凌不疑と程少商のロマンスは一筋縄ではいかない。自由を求めながらも、複雑な家庭環境に縛られている程少商。また、凌不疑も皇帝と皇后の下で育てられるという恵まれた立場に見えながら、その背景には出自にまつわる秘密を抱える。"家族"という逃れがたいしがらみを抱える2人が、葛藤しながらも心を通わせていく。

そして、凌不疑は街中の女性たちの憧れの存在で、数多くの令嬢たちが彼に心を寄せる。対して、程少商は普通の男子には敬遠されがちだが、優しい名家の御曹司・楼垚(ロウ・ヤオ)と、博識で毒舌な美男子で同じく名家の御曹司・袁慎(ユエン・シェン)が彼女に惹かれていく。

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すれ違いやさまざまな障害が凌不疑と程少商の前に立ちはだかり、すぐには結ばれない。そのもどかしさや切なさに、胸が締め付けられる。しかし、その分だけ少しずつ距離が縮まっていく様子には、思わず胸が高鳴るはずだ。凌不疑が身をていして程少商を守る場面をはじめ、お姫様だっこ、優しく包み込むようなハグ、額や頬にそっと触れるキス......。切ない運命に翻弄(ほんろう)されながらも、要所要所に登場する胸キュンなシーンの数々が、2人のロマンスをよりドラマティックに彩る。

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母との確執を抱えるヒロインの成長に注目!

礼儀をわきまえず、どこかずる賢い一面も見せる奔放な程少商に、戦場から戻った母は愕然(がくぜん)。厳しくしつけ直そうとするが、生まれてすぐに引き離された程少商が本当に求めるのは"愛"だ。母の厳しさもまた愛なのだが、不器用な性格が災いして娘にはなかなか伝わらない。思うように気持ちを分かち合えない寂しさに、程少商が密かに服の裾をギュッと握りしめる切ない場面も描かれる。一方、罰として課された書写を早く終えるために筆を3本まとめて使ったり、意地悪な令嬢たちからの嫌がらせに対し、橋に細工して全員を池に落とすという大胆な仕返しをしたりと、したたかさと知恵でトラブルを乗り切っていく姿には痛快さも満点。

チャオ・ルースーは、くるくると変わる表情の魅力はそのままに、本作では愛らしさだけでなく、大胆さ、切なさ、そして心の奥の悲しみまでも豊かに演じ切り、ヒロインの魅力を余すところなく伝えている。ウー・レイも普段のクールさから一転、程少商だけに見せる笑顔や心に秘めた葛藤を繊細に表現し、改めて彼の高い演技力を実感させてくれる。

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そんな2人がけん引する本作は、全56話と近年の話数を規制する中国ドラマの情勢においては長編だ。しかし、時間が許す限り、次へ次へと見たくなる魅力にあふれている。というのも、原作者が「明蘭~才媛の春~」で知られる関心則乱(グワンシンゾールワン)で、きめ細かな人物描写で評価が高い。凌不疑と程少商の人物形成やロマンスの行方、家族や周囲との複雑な関係が丁寧に描かれている。その中には、程少商の祖母の豪快な言動、凌不疑を溺愛する皇帝のかわいらしさ、程少商と友情を育む令嬢の豪胆さなど、登場人物たちのクスッと笑えるシーンも絶妙に盛り込まれていて、最後まで飽きることなく楽しめる。

文/神野栄子

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