イ・ジョンソクの人気を不動のものにした「あなたが眠っている間に」 ペ・スジ、チョン・ヘインとの共演も話題
2025.09.02
もし夢で見たことが現実で起きたら、あなたはどうするだろうか?それが喜ばしいことでなく、身内に起きる悲劇だとしたら?ドラマ「あなたが眠っている間に」は、変えられない夢を見るホンジュ(ペ・スジ)が、同じように夢を見るジェチャン(イ・ジョンソク)と出会い、未来を変えていく物語だ。
左からイ・ジョンソク、ペ・スジ
(C)2017. iHQ all rights reserved.
■イ・ジョンソクがまっすぐな正義感を持つ検事に
ジェチャンを演じるのは、"新・韓流四天王"の一人とも称されるイ・ジョンソク。「君の声が聞こえる」「ピノキオ」の脚本家パク・ヘリョンとの3度目のタッグということもあり、彼の魅力が存分に引き出されている作品だ。最新作「瑞草洞<ソチョドン>」では淡々とした弁護士を演じているが、本作では事件につい深入りしてしまう正義感の強い検事を演じている。
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物語は、ホンジュの向かいの家にジェチャンが越してくるところから始まる。最初は険悪な雰囲気であったが、ジェチャンがホンジュの交通事故を未然に防いだことから、徐々に距離を縮める2人。ジェチャンも予知夢を見ると聞いて、夢を変えることができると知ったホンジュは、それならば......と夢で見た事件や事故が起きないように奔走し、裏の裏をかいて危機を避けていく。
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予知夢を繰り返すというファンタジーではあるが、事件や事故は我々の身近で起きる可能性があるようなものばかり。幼い頃はやんちゃで勉強が苦手だったジェチャンは、今もお調子者だが熱い心を持っている。検事として事件に真正面から向き合い、夢を頼りに証拠を見つけて真実へと導く姿など、イ・ジョンソクの多彩な表情を見ることができる作品だ。
また、検事として請け負う事件を中心にしたミステリー・サスペンスな展開の中で、安らぎとなっているのがホンジュとジェチャンのラブストーリーだ。ホンジュに危機が迫ればジェチャンは欠かさずに飛んでくるし、ジェチャンがピンチの時はホンジュが手を取って支える。恋人としてだけでなく、心で繋がっている2人の甘すぎない純粋な恋は、頭を使うようなサスペンス展開の良いスパイスとなっている。普段は難事件のために眉間にしわを寄せているイ・ジョンソクの、安心したような柔らかな表情も垣間見ることができる。
■イ・ジョンソクとチョン・ヘインのブロマンスも必見
チョン・ヘイン
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イ・ジョンソクと"国民の初恋"ペ・スジの2ショットだけでも見ごたえ抜群だが、本作ではそこにチョン・ヘインが加わるのだ。彼が演じるウタクは、ジェチャンが夢で見た交通事故の犠牲になるはずだった人物で、彼に助けられたことによって同じく予知夢を見るように。ひょんなことから再会した3人は、一緒に朝ご飯を食べる仲になる。
ジェチャンは、ウタクがホンジュに恋心を抱いているのを知りながら、彼に嫉妬することなくお互いに友達でいようと爽やかに言い放ち、ウタクもまた笑顔でそれに答えるシーンがある。この2人のブロマンスがあるからこそ、物語はより起伏に富んだものになったと言えるだろう。大人気俳優3人が屋上で一緒にご飯を食べて語り合う、その画だけでもうこのドラマが名作であることがよく分かる。
左からペ・スジ、チョン・ヘイン、イ・ジョンソク
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ジェチャンたちによって救われた人たちは、スッキリとした気持ちで前に進んでいるに違いない。このドラマは法廷が中心とはいえ、人間同士の縁を描いたヒューマンドラマだ。いがみ合うよりも親切にし合う方が何倍も良いということを教えてくれる。
また、この物語の強さと弱さ、そして温かさはイ・ジョンソクの存在感が後押ししていたと言えるだろう。彼のかわいらしい一面や頼もしさにかっこよさ、そして相手を思う気持ちが滲み出ている。イ・ジョンソクは他の共演者たちと足並みをそろえて、一緒に作品を作り上げていく気持ちが感じられる俳優で、だからこそ見る者を温かい気持ちにさせてくれるのだろう。
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文/伊藤万弥乃