チャン・ルオユン(張若昀)が破天荒な英雄に!「慶余年」が4年の時を経て動き出す

チャン・ルオユン(張若昀)が破天荒な英雄に!「慶余年」が4年の時を経て動き出す

大ヒット中国時代劇の続編「慶余年2~麒麟児、挑む~」が、ついに日本初放送される。衝撃のラストで話題を呼んだ前作から4年、ファン待望の第2章が幕を開ける。主演は前作に続き、今や若手トップスターの座を不動のものにしたチャン・ルオユン(張若昀)。さらなる波乱と謎に満ちた物語が展開する。

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(C)New Classics Media

タイムスリップと史劇の斬新な融合で話題に!

2021年に日本で放送された「慶余年~麒麟児、現る~」は、大学生が教授に研究を認めてもらうために書いた小説を語るという形で始まる、異色の歴史ファンタジー。戦乱の世で繰り広げられる予測不能な展開と緻密なストーリーで、多くのファンを魅了した。タイムスリップに加え、宮廷に渦巻く陰謀、ミステリー、ロマンス、アクション、さらにはコメディーまで、史劇の"おいしいとこ取り"ともいえる魅力が凝縮された一作だ。

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主演のチャン・ルオユンが演じるのは、現代の記憶を持ったまま異世界の国・南慶に転生した青年、范閑(ファン・シエン)。高官の隠し子として片田舎で育った彼は、母の死の真相と自分を狙う者の正体を追い、都へと向かう。数々の陰謀や危機に直面しながらも、卓越した武術の才能と聡明(そうめい)な頭脳で乗り越えていく姿は痛快そのもの。チャン・ルオユンはこの役で高い評価を受け、多くの賞を獲得。一躍、若手トップスターの座を射止めた。

また、物語終盤のキーマンとなる言氷雲(イエン・ビンユン)役で、「陳情令」でブレークしたシャオ・ジャン(肖戦)が出演。中国での配信は「陳情令」の後だったが、撮影はほぼ同時期に行われていたという。本作では、「陳情令」のキャラクターとは一転、冷淡な態度の奥に強い愛国心を秘めた人物を演じ、鮮烈な印象を残した。続編では、同役をウー・シンジエン(呉幸鍵)が引き継いでいる。

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配信初日から驚異の記録樹立で大ヒット!

中国で「慶余年2~麒麟児、挑む~」の配信がスタートしたのは2024年5月。日本での早期放送も決まり、前作の根強い人気が改めて証明された形だ。中国では、再生回数や視聴者の反応を数値化する「熱度値」という指標が存在するが、本作は配信初日に32,906という驚異的なスコアを記録。翌日には33,636に達し、動画配信大手Tencent Videoにおいて史上最速で熱度値33,000超えを達成した。さらに、18日連続で1日の再生回数が1億回を突破。各種ランキングでも首位を独走し、まさに数字が物語る大ヒットとなった。

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本作の人気を支えているのが、チャン・ルオユンの確かな演技力だ。戦国時代劇「雪中悍刀行~徐鳳年、北椋王への道~」、警察学校の新米警官たちの奮闘を描いた現代ドラマ「甘くないボクらの日常~警察栄誉~」、そしてサスペンス史劇「天地に問う~Under the Microscope~」と、ジャンルを問わず主演を重ね、表現力に一層の深みが増している。

今作で演じる范閑は、現代人の知識を持ち、頭脳明晰(めいせき)で武術にも秀でた破天荒なヒーロー。チャン・ルオユンは、そんな多面的な人物像に真摯(しんし)に向き合い、シリアスさとユーモアのバランスを巧みに演じ分けて物語へと引き込んでいく。今回は、特にサスペンス要素の強い展開で、彼の演技の幅広さが光る。

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演技派が勢ぞろい!多彩なキャストに注目

本作の見どころは、チャン・ルオユンだけではない。若手から実力派のベテランまで、多彩なキャストが顔をそろえている点も大きな魅力だ。前作に続き登場するリー・チン(李沁)は、范閑の婚約者・林婉児(リン・ワンアル)を好演。可憐(かれん)さの中に芯の強さを秘めたヒロイン像を繊細に表現し、物語に彩りを添えている。

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冷徹ながらも内に複雑な感情を秘めた皇帝・慶帝(けいてい)を演じるチェン・ダオミン(陳道明)、そして范閑を陰ながら支える陳萍萍(チェン・ピンピン)役のウー・ガン(呉剛)と、ベテラン勢の重厚な演技も圧巻。それぞれの存在感が物語に深みを与えている。さらに今作から登場したウー・シンジエンとチャン・ルオユンの掛け合いも見どころの一つ。新旧キャストが織りなす人間模様から、ますます目が離せない。

文/神野栄子

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