ナ・イヌ約1年ぶりの来日ファンミで「初恋DOGs」出演を報告「僕にとっては大きな挑戦」
韓国・アジアドラマ 日本初
2025.06.10
人気ドラマ「私の夫と結婚して」などに出演する俳優ナ・イヌが、約1年ぶりとなるファンミーティングを大阪・愛知・神奈川の3都市で開催した。その中から、4月30日に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで行われた最終公演の模様をレポートする。
淡いピンクのソファを中心として花や緑があしらわれたステージに、上下黒のスタイリングで決めたイヌが登場。客席を埋めたヌルンジ(イヌのファンネーム)たちがペンライトと歓声で出迎える中、彼は深い響きが染み込んでくるような甘美な声で最新主演作「モーテル・カリフォルニア」のOST「Be My Shelter, Hold Me Close」を歌い上げる。そのさなかにも笑顔で左右に手を振ったり、ハートポーズで歓声に応えたりと、久しぶりとなるファンとの再会を楽しんだ。
拍手に包まれる中、イヌは「お会いできて嬉しいです!」と挨拶。MCの古家正亨が登場するとイヌは「古家さん!お久しぶり!」と日本語で挨拶し、再会を喜びあった。なぜそんなに日本語がうまいのかという質問に、「一生懸命に勉強しました」と答えるイヌ。古家が「次に日本でイベントをする時にはもっとうまくなってきます、と宣言していましたよね。宣言以上にすごいですよ」と称賛すると、イヌは「ほんとですか?ホンマ?」と関西弁まで披露した。
(C)Hanada Company
公演タイトルである「Spring, Where Love Begins」にあわせ、「ナ・イヌとヌルンジが一緒に過ごすロマンチックな春のデート」というテーマで各都市を巡ってきた今回のファンミーティング。さまざまなデートスポットをコンセプトにした楽しい時間が用意されている中、最初のデート場所となったのは「イヌギャラリー」でのライブドローイングだ。
質問に対してその場で絵を描いて答えるというもので、「最近、自分の外見で気に入っているところは?」という質問を聞き、おもむろに顔を描き始めると、左目の下に描いた点を赤丸で囲って「これ」と示し、「目の下のほくろ」と回答。
また「ほくろ」と「ふくろ(袋)」の発音が似ていると話し始め、「コンビニで袋いりますかと聞かれたんですが、僕は『ふくろ』ってストローのことかなと思ったんです。なので『いりません』と言ったんですが、たくさん買い物していたので3円払って袋を買いました(笑)」と日本のコンビニでのエピソードを話し、会場を笑いに包んだ。
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さらに、「名古屋で覚えたんですが、『どういうことでしょうか』という日本語はどういう意味でしょうか?」と質問。古家が使い方を教えると、「古家さんがおかしい時に言えばいいんですね」と答え、公演中も積極的に日本語で「どういうことでしょうか?」と連発していた。
作品トークのコーナーでは、ファンが選ぶ名せりふをステージで生披露することに。「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」から「大切な人、俺の妻、愛してる」というせりふを披露すると、迫真の演技に拍手がわき起こる。続いて同じせりふを日本語でも披露することになり、まずは手本として古家が苦笑しながら胸キュンせりふに挑戦すると、それを見たイヌが笑い転げる場面も。そんなお手本に助けられながらイヌは日本語でもせりふを披露し、自然な発音とイントネーションでファンたちを驚かせた。
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映像を挟んで2部がスタートすると、白シャツにジーンズ、そして真紅のカーディガンにネクタイという出で立ちに衣装チェンジしたイヌがエレキギターを携えて登場。ロックなサウンドが響き渡ると、ステージが一気にライブ会場へと早変わりする。イヌは真剣な眼差しでギターをかき鳴らしながら、時にまぶしい笑顔を客席に向けつつギター演奏を披露。最後にピックを投げてフィニッシュすると、割れんばかりの拍手がわき起こった。
極上のライブを終え、2部ではイヌとヌルンジが共に楽しめるゲームの時間に突入。中でも目玉となったのは「恋愛シチュエーション劇」だ。ゲームの勝者となったヌルンジ3名が、イヌの相手役として胸キュンな寸劇に挑戦することに!幸運な3名のファンはステージに上がり、「恋人繋ぎで気持ちを告白する」「デートを終えて別れたくない恋人にバックハグ」といった寸劇を披露。ドキドキのお題にファンが喜びと緊張で慌てる一方、イヌはそんなファンへの心遣いを見せつつ、キュートでスイートな彼氏役を完璧に演じきった。
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フォトタイムを終え、ナ・イヌと過ごす楽しい春のデートもそろそろお別れの時間に。今回のファンミーティングツアーの感想を尋ねられたイヌは、「都市ごとに違う方々にお会いし、おいしい物も食べて、何よりも地域は違ってもファンの皆さんの温かい気持ちを感じられた時間だったと思います。ソウルと日本の3都市を巡って、多くの人に会えた素晴らしい時間でした」と振り返った。
そして今後の活動については「日本のドラマに出演します。僕にとっては大きな挑戦になります」という重大発表が!7月スタートのTBS系火曜ドラマ「初恋DOGs」で訳アリな韓国財閥の御曹司役を演じるということで、今後の活動も目が離せない。
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「皆さんと一緒に歌えたらと思って日本語の曲を準備しました」と前置きして、ナ・イヌは最後の一曲として米津玄師の「Lemon」を披露。白く輝くペンライトが揺れる中、柔らかく響く低音と儚げなファルセットが名残惜しさのにじむ会場を満たしていく。最後にイヌは「本当にありがとうございます。大切な思い出を作ることができました。また会いましょう。愛してます!」と挨拶し、久しぶりのファンとの再会に幕を下ろした。
今回のファンミーティングの模様は、7月27日(日)にホームドラマチャンネルで独占放送される。ヌルンジとの温かな触れ合いに満たされた時間を、ぜひテレビの前で楽しんでほしい。
(C)Hanada Company
取材・文/元永真