映画『ヒットマン リサージェンス』の日本公開を控えたクォン・サンウ、約2年ぶりの来日ファンミで愛を伝える「これからも皆さんのそばで一生懸命に演技をがんばる役者でいたい」

映画『ヒットマン リサージェンス』の日本公開を控えたクォン・サンウ、約2年ぶりの来日ファンミで愛を伝える「これからも皆さんのそばで一生懸命に演技をがんばる役者でいたい」

「天国の階段」で大ブレークし、昨今もドラマ、映画と垣根なく活躍する元祖韓流スター、クォン・サンウ。そんなクォン・サンウのファンミーティング「KWON SANG WOO 2025 Fanmeeting in JAPAN 'Hit the Heart」が、3月15日に東京・イイノホールで行われた。

かつては1年に3度、来日ファンミーティングを開催していたというサンウ。今回は約2年ぶりということもあり、ファンが聞きたいうれしいネタの宝庫のようなファンミーティングとなった。

まずは、Nerd Connectionの楽曲「Good Night Good Dream」を歌いながら舞台に登場。最近のお気に入りの1曲だそうで、この歌詞を聞くとファンを思い出すのだとか。久しぶりのファンミーティングのため、特に歌に緊張していたようで、「ファンが喜んでくれるから......と気持ちを落ち着かせようとしたが、3日前ぐらいから不安になり、家の前のカラオケボックスで、一人で練習しました(笑)」と笑いを誘った。

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最初のコーナー「MEMORY DRIVE」では、「2025年にやりたいこと」として「おそらく今年の下半期に、僕が考えたシナリオで映画が作れそう」と打ち明け、ファンを驚かせた。演技活動をしながら、映画を作りたいとずっと考えていたそうで、10年ほど前からシナリオを書いたりしていたという。また、「2024年最も愛用したアイテム」を聞かれると「ドラックストアで買ったフェースパックを冷蔵庫に入れておいて、頻繁に使っている」と、年齢を重ねても変わらない肌のお手入れの秘密を明かした。

続くコーナーでは、『ヒットマン エージェント:ジュン』の5年ぶりの続編である映画『ヒットマン リサージェンス』が、6月13日(金)より日本公開されると電撃発表された。「2年前に肝臓を30%切除する手術をしましたが、術後2カ月で撮影した作品です」と明かしたサンウ。新しいスタートが切れた、記念すべき一作だという。「ずっと病室で一人だったので、家族やファンのことをよく思い出していました。人生を振り返る時間になりました」と、入院中の心中についても語った。

その後の「サンウさん、教えてください」のコーナーでは、事前に集めたファンからの質問に回答。「早速ですが、次回はいつ日本でファンミを?」との質問には、「年に2回はしたい。12月には会えるようがんばりたい!」といううれしい言葉が飛び出した。また、「お母さんは元気ですか?」という問いには、「母は1944年生まれ。年齢の割に元気だけど......。1日に2回は電話しています」と答え、母親思いの一面をのぞかせた。

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さらに、ファンがサンウの写真3枚についてプレゼンするコーナー「こんなサンウVSあんなサンウ」では、「悲しき恋歌」「推理の女王」「誘惑」という出演作3作のドラマの写真がラインナップされたが、チェ・ジウと共演した「誘惑」に話が及ぶと、「実はチェ・ジウさんとは同じヴィラに住んでいるんです。地下駐車場でよく会うんですよ」とコメント。「天国の階段」でも共演した2人のプライベート話にファンはくぎ付けになった。

前半の最後に感想を聞かれると「日本のファンは、特別なファンの皆さん」と言って、少し涙ぐんでいるようにも見えた。休憩後にスタートした後半は、ファン全員で「天国の階段」のOSTを歌って本人を迎い入れ......と思いきや、「ポゴーシップタ~♪」のところで会場中央の扉からマイクを持ったサンウがサプライズ登場!客席のファンと握手しながら練り歩き、会場は熱狂の渦に巻き込まれた。

後半は、ファンを舞台に招いてのゲームコーナー。サイコロで出た目のお題をするゲームでは、1人のファンと腕を組んで(実際には手をつないで!)会場内を1周デートする場面も。

最後のファンへのメッセージも感動的だった。「若くしてトップスターになったが、独身だったのは7年だけ。33歳で結婚し、その後17年間は家長として俳優活動をしてきました。僕が結婚したときに泣いたファンもいたのかな。こんなに長い間愛してくださり、いつも感動しています。これからも皆さんのそばで一生懸命に演技をがんばる役者でいたい」と言い、お茶目に「僕たち全員美しく老いていきましょう!」と付け加えた。

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ラストソングは、NOELの「Everything Was You」。「これは初めて歌う歌。皆さんを思いながら歌いたい」と言って熱唱。やんちゃさを残した笑顔と、年齢を重ねるにつれ深まったというファンへの想いが印象的だった。多くのファンが次の再会を心待ちしているに違いない。

取材・文/高山和佳