スタイル抜群なワン・ホーディーが究極の愛を「龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い」「蒼蘭訣~エターナル・ラブ~」で体現!
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2025.01.30
中国ドラマが続々と日本上陸する中、物語を盛り上げる俳優たちも注目となっている。キリっとした切れ長の目が印象的なワン・ホーディーもその一人だ。1998年生まれの彼のドラマデビューは、日本の大ヒット漫画「花より男子」を原作にした「流星花園 2018」。大学を舞台にした同作で、ヒロインが出会う容姿端麗なイケメン御曹司4人組のリーダー、道明寺に抜てきされ、ツンデレな魅力全開で多くの視聴者をとりこにした。デビュー作で注目されたワン・ホーディーは、以降途切れることなくドラマや映画に出演。今回は、スタイル抜群な彼の古装姿が麗しいファンタジー時代劇を紹介する。
過酷な運命に直面しながらも龍の王が一途に愛をささげる「龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い」
中国に古くから伝わる、白蛇の化身である娘と人間の青年の恋物語「白蛇伝」をベースに、男女を逆転させて作り上げた「龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い」。ワン・ホーディーが演じるのは罠(わな)によって地上に堕ちた天界の龍王、尉遅龍炎(うっちりゅうえん)。傷を負い、白蛇(実は龍)の姿になったところを、ジュー・シューダン演じる流蛍(りゅうけい)に助けられる。次第に惹かれ合う2人だが、過酷な運命に直面。流蛍は転生を繰り返し、尉遅龍炎は最後には一緒になれると信じて見守り続ける。
序盤では、恋という感情を知らない尉遅龍炎が、芝居や本を手掛かりに行動し、「私をめとってくれ」と不器用ながらも純粋な言葉を口にするシーンが印象的だ。不器用さと気品ある王のギャップに思わず胸がときめく。思い合っていながらも転生を見守らなければならない切なさ、それでも深いところでつながっている様子をワン・ホーディーが丁寧に表現する。白髪姿&白い衣装だけでなく、流蛍が転生するたびに尉遅龍炎もさまざまな装いをするので、長身でスタイル抜群のワン・ホーディーの着こなしも見どころ。
冷酷非情な魔王が感情を取り戻して芽生えるピュアな愛 「蒼蘭訣~エターナル・ラブ~」
「龍王の恋 永遠(とわ)なる誓い」の翌年、2022年に中国の大手動画配信サイトで公開された「蒼蘭訣~エターナル・ラブ~」。大ヒットを記録し、ワン・ホーディーの人気を不動のものにした作品だ。前作と同じファンタジー時代劇で、同じ"王"という役どころだが全く異なる雰囲気で、感情を持たない冷酷非情な魔王、東方青蒼(とうほうせいそう)を演じる。
暴虐の限りを尽くしていた故に幽閉されていたが、3万年後に落ちこぼれの花の精・小蘭花(しょうらんか)が偶然その封印を解いてしまう。その時、2人の唇が触れたことで体が入れ替わるのだが、小蘭花を演じるユー・シューシンの動きをそっくりにワン・ホーディーが再現する姿が、かわいすぎて目が離せなくなる。再び唇を合わせることで体は元に戻るも、小蘭花が泣けば東方青蒼も涙をこぼすなど、感情や傷みを同期することに。これによって東方青蒼は次第に感情を取り戻し、やがて愛という感情が芽生えていく。絶大な力を手にするために感情を捨て去った魔王が、意図しない感情を見せる、そんな繊細な変化を見事に表現したワン・ホーディーの演技を堪能してほしい。
文/神野栄子