シャオ・ジャン(肖戦)&レン・ミン(任敏)インタビュー!2人が語る「玉骨遥(ぎょっこつよう)」の魅力とは?【玉骨遥特集後編】
韓国・アジアドラマ インタビュー
2025.01.23
2023年の中国ドラマ界で話題になったファンタジー・ロマンス時代劇「玉骨遥(ぎょっこつよう)」が、女性チャンネル♪LaLa TVで1月24日(金)から放送される。ドラマ「陳情令」でのブレーク以降、世界へと活躍を広げるシャオ・ジャン(肖戦)が罠にはめられた孤高の神官を、期待の新星レン・ミン(任敏)がある目的から強い意志で法術を学ぶ快活なヒロインを演じ、過酷な宿命のもとでのドラマティックなラブストーリーが繰り広げられる。今回、シャオ・ジャンとレン・ミンに作品やキャラクターの魅力について聞いた。
――それぞれのキャラクターについて教えてください
シャオ・ジャン「時影(じえい)は数奇な運命を辿るキャラクターです。ある災難が宿命づけられていたために本来の世子という身分から逃れることになり、山にこもって法術の修行をします。その過程で自分に災難をもたらす宿命の相手に出会い、そこから彼の新たな人生の旅路が始まります。彼を形容するとしたら、責任感があり正義を助け、天下を思い、国を思い、民を思う、愛に対して忠節を守り通す勇敢な人です」
レン・ミン「朱顔(しゅがん)は、火のような赤色のイメージの少女です。率直な性格で、義侠心に満ちた人物です」
――脚本を読んで、どんな点に最も魅力を感じましたか?
シャオ・ジャン「時影と朱顔の二人は宿命を信じることなく、人間の力が天に勝る、全ては自分の努力によって変えていくことができると信じます。その点が気に入りました。時影は朱顔と出会った時から、彼女が自分に死をもたらすと分かっています。それでも彼はその宿命に立ち向かうことを選択し、その宿命を変えようとするのです。そのために以前は避けていたいろいろなことにも関わっていくようになります」
レン・ミン「まず朱顔のキャラクターが、私がこれまで演じてきた役とは違ったことです。彼女は幸福な家庭で育ち、型破りで明るいタイプです」
――時影というキャラクターを理解して、最初の感想はいかがでしたか?
シャオ・ジャン「まず思ったのは、決して乏しい表情で演じてはいけないということでした。時影のようなエレガントでクールな人物は多くの場合、表情が変わらず、感情の表し方も小さくなりがちですが、いつも同じ顔をしていると思われては視聴者を信じさせることができません。脚本にクールと書いてあるからそうなんだ、で済ませるわけにはいかないのです。彼がなぜこのようにクールな人物となったのか、彼のベースにあるものは何なのか、その背景から人物像が出来上がったのです。時影という人物をものにするには、表面的でステレオタイプな演技をしてはならないと。脚本を読んだときには時影が完璧な人物だと思いました。そんな彼を唯一揺るがす存在が朱顔で、そういう設定も気に入りました。彼をありがちなキャラクターにしないために(現場では)いろいろな話し合いをしました」
――ありがちなキャラクターにしないために、どのような演技を心がけましたか?
シャオ・ジャン「生活感を出す演技を心がけましたね。例えば、腹が立つような話を聞いたらやっぱり時影だって腹を立てるだろうし、彼を神格化せず、神官を演じるのだと思わないようにしました。彼もすべてのリアクションにおいて何事にも動じない、何をされても平常心でいるというわけではないと思います。普通の人なら何か刺激されるようなことを言われたら、当然それに何か反応を返すはずです」
――朱顔の心に響いた時影の良さとは何でしょうか?
レン・ミン「最初はやはり彼の法術がすごいということだと思います。朱顔は英雄になる夢を見ているような少女で、ずっと時影を救える人を探しています。彼女は(人を生き返らせることができる)法術を追い求めていて、師匠となる時影は(その目的を達成できそうな)すごい法術を使える人物なのです。だからまず彼の技能に朱顔は惹きつけられます」
――シャオ・ジャンさんが思う、劇中で誰の法術や法器が一番かっこいいですか?
シャオ・ジャン「僕です」
――キャラクターと似ているところや共感できるところは?
シャオ・ジャン「時影は、やろうと決めたことは必ずやり遂げ、極めて行動力がある人物だと思います。行動力があるところはよく似ていますし、必ずやり遂げる点は僕もそのような人になりたいと思っています」
レン・ミン「実際の自分と似ているところはありますね。例えば食べるのが好きなところです。朱顔は人を慰める時に『大丈夫、天極風城に行って牛や羊のご馳走を食べよう』と言うような子です。普段の私も食べることで癒されています(笑)」
――レン・ミンさんは、シャオ・ジャンさんとの共演はいかがでしたか?
レン・ミン「最初に会ったのは本読みのときだったと思いますが、そのときは口数が少なかったです。ジャン先輩自身は朱顔と似ている部分が多いですよ。頭の回転が速くて、活発で明るいです。私は現場で小さな腰掛を使っていたのですが、彼は付き人がちょっと大きめの折りたたみ椅子を持ち運んでいて、それが不便そうに見えたので、私と同じものをあげたんです。ただ、その腰掛は小さすぎたみたい。でも、何も言わずに2カ月以上使ってくれました。彼がその小さな腰掛に座っている姿は可愛かったです(笑)」
――シャオ・ジャンさんは役選びにおいては、これまでと違う役を演じたいと思っていますか?
シャオ・ジャン「もちろんです。どんな作品であっても、以前演じた役柄のイメージを視聴者に忘れさせることができたら成功だと思っています。毎回『えっ、これは彼なの?』『自分が思っていたイメージと違う』と思ってもらえたら嬉しいですね。僕が演じたキャラクター自体を覚えておいてもらえたらいいと思っています」
――レン・ミンさんは、将来、どんな俳優になりたいと思いますか?
レン・ミン「一日一日良い演技を心がけていく俳優です。以前、英語の先生に、毎日、小さなことをやり遂げていけば、10年、20年後に思いがけず実を結ぶことがあると言われたことがあります。だから目の前のことをしっかりこなしていくことが一番大切なことだと思っています」
文/神野栄子