快進撃を続けるシャオ・ジャン(肖戦)が宿命にあらがい、愛を貫くファンタジーロマンス史劇「玉骨遥(ぎょっこつよう)」【玉骨遥特集前編】
2025.01.17
「陳情令」で大ブレークしたシャオ・ジャン(肖戦)が、また新たに美しい古装劇でファンを魅了する。女性チャンネル♪LaLa TVにて2025年1月24日から放送スタートする「玉骨遥(ぎょっこつよう)」だ。
同ドラマは、多くのベストセラーを生み出している滄月(ツァンユエ)の小説「鏡」シリーズの一遍が原作。中国で2023年に配信された当時、配信ドラマ再生指数などドラマそのものと、シャオ・ジャンの役柄がキャラクターランキングで1位を獲得する評価を受けた。またアメリカや韓国などでも配信初日1位になった注目作だ。
(C) Tencent Technology (Beijing) Co., Ltd
シャオ・ジャンが演じるのは、空桑(くうそう)族の皇太子だったが、罠にはめられて死を装い、身分を隠しながら法術の修行をしている時影(じえい)。幽閉された母を救い出すために日々鍛錬を重ねる時影は、師事する大司令に18歳になるまでに因縁を持つ少女に出会うと命を奪われると予言されていた。
その少女とされるのが赤族の姫である、レン・ミン演じる朱顔(しゅがん)。実は時影と朱顔は幼いときに出会っており、朱顔がきっかけで時影が窮地に陥った経緯があった。時影が亡くなったと思っている朱顔は、死者をよみがえらせる法術を探し求めているなかで、禁断の地へと足を踏み入れ、時影と再会。だが朱顔は、時影が皇太子だと気付かないまま弟子入りを志願することに。
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第1話で時影が初登場するシーンに一瞬で目を奪われる。これまで何作品も古装姿を見せてきたシャオ・ジャン。スラリとした体形で古装がよく似合うことは知られているが、純白の衣装に身を包んだ姿は、まばゆいほどにエレガントだ。
シャオ・ジャンはそれに加えて、自分を律する凛とした佇まいのなかに見せる、憂い、悲しみの爆発、強さ、そして愛と、静かながら豊かな表現で時影というキャラクターを際立たせる。法術を繰り出す際の指先まで神経が行き届いた仕草、華麗なアクションも、シャオ・ジャンのこれまでのキャリアの積み重ねで得たものが存分に生かされているようだ。
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時影と朱顔の再会は、運命的でドラマチック。クールな時影と快活な朱顔という対照的な2人が予言された宿命の前に、師弟となって絆を深め、ゆっくりと恋に落ちていく様子にドキドキし、またハラハラもする。
宿命に直面するのは2人だけではない。全43話の長編ならではのおもしろさで、さまざまな諍いが巻き起こる中で他の登場人物たちが、立場や愛の運命を切り開こうとする姿にも引き付けられる。朱顔に仕える赤淵(せきえん)役のファン・イールン、時影の正体を探る青族の将軍・青罡(せいこう)役のワン・ズーチー、時影の異母弟・時雨(じう)役のイエ・ションジアら、日本でもブレーク必至な俳優が顔をそろえているのもポイントだ。
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時影と朱顔が初めて出会った場所は雪寒薇(せつかんび)という花が咲き誇っていた。その美しい瞬間から、切ない宿命へと走り出す物語。美しさに彩られながら丁寧に紡がれていく、見応えのあるドラマになっている。
文/神野栄子