人気シリーズ「古代の宇宙人」番組の顔、ジョルジョ・ツォカロス氏が語る人類の探究心の奥深さ
ドキュメンタリー 日本初インタビュー
2025.04.01
古代文明の謎を地球外生命体の関わりという観点から探求する大人気シリーズ「古代の宇宙人」。そのシーズン13が、4月6日(日)からヒストリーチャンネルで独占日本初放送される。
2009年から続く「古代の宇宙人」は、新作が放送されるたびに世界各国で注目を集め続けている大ヒット作。古代宇宙飛行士説を早くから提唱してきたジョルジョ・ツォカロス氏が番組のナビゲーターとして出演しており、彼の独自の視点とわかりやすい解説も大きな魅力となっている。本記事では番組制作にも深く関わるジョルジョ氏のコメントを交えて、「古代の宇宙人」の人気の秘密、そして日本初公開となるシーズン13の見どころを掘り下げていく。
(C)2025 A&E Television Networks. All rights reserved.
■探求する努力、情報をオープンにする努力によって「UFOに対する人々の認識は確実に良い方向に進んでいる」
2025年で16年目に突入する「古代の宇宙人」だが、これほど長く、しかも広く世界の人々を夢中にさせているのはなぜだろうか。その理由をジョルジョ氏は"人類の探究心"だと強調する。
「『古代の宇宙人』が世界中の視聴者に長年愛されてきた理由の一つは、番組が『私たちはどこから来たのか』『昔、宇宙人が地球を訪れたのか』『宇宙人は誰だったのか』『なぜ来たのか』『何を残していったのか』『どこへ行ったのか』『戻ってくるのか』といった人類の最も深い疑問を探求しているからだと思います。『古代の宇宙人』は、古代宇宙飛行士説によれば星の中にあるという古代の起源に焦点を当て、宇宙の永遠の謎を常に探求してきました」
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謎を探求したいという欲望、つまり好奇心は人類の本能でもあるが、謎を解き明かすための努力も重ねられてきた。ジョルジョ氏は番組が始まったばかりの頃をこんなふうに振り返る。
「もし15年前に、13年後に米国議会で公聴会が開かれるだろうと誰かが私に言ったとしたら、私は『それは素晴らしいことだが、おそらく決して起こらないだろう』と答えたでしょう」
この公聴会というのは、2023年7月に米下院で開かれたUFOに関する公聴会のことだ。そこでは真実を述べると宣誓した元軍人たちが、UFOをめぐる自身の体験を詳細に語ったのだ(UFOという略語の代わりに、未確認の異常現象や未確認の空中現象を意味するUAPという略語が用いられることも多い)。
また、2017年にはAATIP(日本では先端航空宇宙脅威特定計画のように訳される)という極秘のUFO研究プロジェクトの存在を米国防総省の元高官が公表。ニューヨーク・タイムズなどの報道で人々の注目を集めた。
探求する努力、情報をオープンにする努力を重ねてきた現代について、「過去15年間で、UFOに対する人々の見方や認識は確実に変化し、信じられないほど良い方向に進んでいます」という認識を示すジョルジョ氏。こうしたUFOの情報公開にまつわるポジティブな変化が起きた時期が「古代の宇宙人」という番組の歩みと重なっているのは、偶然ではなく必然なのだろう。
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■考古学や天文学などが多角的にクロスオーバーする知的興奮!ジョルジョ氏が激推しするシーズン13の注目エピソード
日本初放送となるシーズン13では「南極と宇宙人」「カナダの地上絵」「未来の元素」といったエピソードがラインナップされている。そのどれもが大いに好奇心をそそられるテーマだが、ジョルジョ氏が特に注目しているのは、4月27日(日)放送予定の「シリウス星の神々」だ。このエピソードでスポットライトを当てるのは、世界中の文化で語り継がれている水陸両生の地球外生命体。アフリカ・マリのドゴン族の神々・ノンモ、バビロニアの神・ダガン、日本の土偶、アイルランドの神・ダグザ、そしてドラゴン。これらの名前が言語的によく似ている点に着目しつつ、シリウス星系の住人との関連について考察していく。考古学、人類学、天文学など多角的なアプローチがクロスオーバーする構成で、「古代の宇宙人」ならではの知的興奮をたっぷりと味わえるエピソードとなっている。
「シリウスの謎全体は本当に不可解なもので、深く掘り下げれば掘り下げるほど、このトピック全体がより奇妙になります。ぜひ視聴してください!」
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最後に、2025年の現在、ジョルジョ氏が気になっている出来事を尋ねてみた。
「最近、私は中国で古代の細長い頭蓋骨が発見されたというニュースを追っています。これはペルーのパラカス地方の古代の細長い頭蓋骨と驚くほど似ています。また、米国議会で行なわれている公聴会で何が起こっているのかも注意深く追っています」
人類の探究心が途絶えぬ限り、「古代の宇宙人」というシリーズもアップデートされ続けるのであろう。日本初放送のシーズン13を楽しみつつ、細長い頭蓋骨がテーマの新エピソードを心待ちにしておこう。
取材・文/editaholic